鉱石の道推進協議会(主催:兵庫県但馬県民局)は、全国でも前例のない「鉱山の坑道をバイクで走行できる」というユニークなツーリングイベント「最高フォトツーリングラリー in 鉱石の道」第2回の開催を決定した。開催日は2025年11月1日(金)~3日(日)の3日間。200台の参加を予定している。

交通不便な「鉱石の道」に新たな観光モデルを提示し、持続可能な地域活性化を実現へ

兵庫県北部の養父市・朝来市に点在する日本遺産「鉱石の道」は、日本の近代化を支えた歴史的な史跡群だ。しかし、高速道路のインターチェンジから遠く、公共交通機関も乏しい山間部に位置するため、長年にわたり観光客の誘致に苦戦していた。

この地域課題の解決策として、鉱石の道推進協議会(主催:兵庫県但馬県民局)は、2024年にツーリングイベント「最高フォトツーリングラリー in 鉱石の道」を初開催。全国で唯一、鉱山の坑道をバイクで走行できるという企画が大きな反響を呼んだ。2025年は参加規模を200台に倍増させ、11月1日から3日にかけて開催する。

本イベント最大の魅力は、全国唯一の体験となる「鉱山坑道のバイク走行」にある。参加者は、日本の近代化を支えた歴史の舞台を、自らの愛車で走破する特別な満足感を得ることができる。

イベントは、参加者が「鉱石の道」の史跡を巡り、ライダーの視点で「最高」と感じた風景などを撮影しSNSに投稿する「フォトツーリング」形式で進行。これにより、参加者は単なる観光客に留まらず、自らが「地域の魅力発信者」として、地域の風景、食、文化といった魅力を広く発信する仕組みとなっている。

坑道内でのライダー。

坑道を走り抜けるライダー。

ラリー参加者の投稿一例。道中の様子がSNSに投稿された。

ラリー参加者の投稿一例。バイクだけでなく、グルメなどもアップ。

企画の着想・運営モデル・新たなゾーン観光の可能性について

地域には、適度にカーブした山道「ワインディングロード」を求めて多くのバイクが訪れているが、特定のカフェなどに立ち寄るだけでは、地域全体への経済効果は限定的だった。そこで、この潜在的な顧客層を「点」から「面」へと広げるため、鉱山坑道というユニークなコンテンツをフックに、複数の史跡を巡るラリー形式を考案した。 昨年の開催では、全国22府県から120台のバイクが申し込み、地域に大きな経済効果をもたらした。経済効果として、各史跡や地域の名所をチェックポイントに設定した結果、参加者は買い物や食事のために広範囲に立ち寄り、1台あたり1万6千円の消費があった。イベント後の交流会(BBQパーティー)が地域での宿泊を促し、参加者の80%以上が宿泊し、観光客が少ない山間部での宿泊需要を創出した。

従来の地域イベントは住民や自治体職員に大きな負担をかけていたが、本イベントはわずか5名の運営スタッフで実施され、費用も約75万円と抑えた。経済効果を考慮すると、費用対効果が非常に高い持続可能なモデルであることが実証された。

「最高フォトツーリングラリー in 鉱石の道」は、バイクライダーという新たな観光資源を開拓し、集客に悩む過疎地域の観光に新たな光を当てた。この成功モデルは、他の歴史的資源やユニークな地域特性を持つ過疎地域にも応用の可能性を示唆している。

宿泊するきっかけとなった交流会「フィニッシャーズMTG」の様子

全国から続々とゴールするライダー。ゴールも2名のスタッフで運営

「最高フォトツーリングラリー in 鉱石の道」開催概要

イベント名: 最高フォトツーリングラリー in 鉱石の道
開催日: 2025年11月1日(金)~3日(日)
場所: 兵庫県朝来市・養父市(日本遺産「鉱石の道」)
参加台数: 200台(予定)
主催: 鉱石の道推進協議会(兵庫県但馬県民局)
企画運営: 株式会社マインズ

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情報提供元[ 株式会社マインズ ]

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