
国際モーターサイクリズム連盟(FIM)公認のバイクツアー「Mount Fuji Tour」が、2025年4月に日本で初開催された。主催はMOTO TOURS JAPANで、FIMおよびMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)の認定を受けた国内初のツーリングイベントとして実施された。富士山周辺を中心に関東甲信エリアを巡るルートで、海外ライダーに日本の魅力を伝える取り組みとなった。
自然と文化をつなぐ5日間のルート、海外から多国籍なライダーが集結
本ツアーには欧州、アジア、オセアニアなど各国からライダーが参加し、富士山を望むエリアを軸に、霧ヶ峰、西伊豆スカイライン、モビリティリゾートもてぎといった走り応えのあるルートを巡った。わさび漬け体験、地域の郷土料理、満開の桜との記念撮影といった文化体験も組み込まれ、観光とライディングが融合したスケジュールとなっていた。
走行中には、参加者同士がハイタッチを交わしたり、言葉の壁を越えて交流を深める場面も多く見られた。安全運転をベースに、交通ルールの啓発やマナーを重視した構成となっており、訪日外国人向けツーリズムとしても高く評価されている。
FIMディレクターも帯同、今後は定期開催へ。日本発のバイクツーリズムが始動
ツアーにはFIMのTouring & Leisure部門ディレクターであるヌノ・レイテ氏も参加し、モビリティリゾートもてぎではMFJ会長の鈴木哲夫氏と対談を実施。日本におけるツーリングの可能性と、国際的な観光資源としての位置付けについて意見を交わした。
主催するMOTO TOURS JAPANでは、今回の成果をもとに2025年10月にも第2回開催を予定。今後は年2回の定期開催を目指しており、日本各地を巡るルートの拡充も視野に入れている。ガイド付きレンタルバイクツアーという形式により、安心・安全に楽しめるスタイルが確立されつつあり、日本の“走れる観光資源”が新たな段階に入ったことを印象づけた。
MOTO TOURS JAPAN:https://www.mototoursjapan.com/ja.html
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