
Webike Plusをご覧の皆様、こんにちは!東北出身の北海道民、さすライダーです。
突然ですが問題です!東北には北海道に次いで「日本で2番目に大きな都道府県」がありますが、果たしてそれは一体どこでしょうか?
...はい、答えはあの「宮沢賢治」の出身地の岩手県です!...ってことで、今回はそんな岩手県のおすすめツーリングロード・スポットを東北出身の僕が自信を持ってお届けします。
※各スポット情報は2025年3月時点のものです。掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。お出かけになる際は事前にお確かめください。
目次
1 絶景ロード:八幡平アスピーテライン
数ある日本の絶景ワインディングロードの中でも「絶景度と走りごたえ」がトップクラスの名道が「八幡平(はちまんたい)アスピーテライン」です。
岩手県と秋田県を跨ぐ標高1,614mの八幡平を貫く景観抜群のルートで、途中に「八幡平樹海ライン」などの脇道もありますが、基本的には「県道23号線」がメインルートになっています。
全長約27kmに渡って中高速コーナーからテクニカルな複合コーナーまで様々なコーナーがライダーを楽しませてくれる上に、刻一刻と変化する八幡平の雄大な景色がライダーのテンションを爆上げしてくれます!
さすライダーのワンポイントアドバイス
岩手県と秋田県のちょうど県境に位置する「見返峠」は、アスピーテライン最大のPAになっています。
標高1,535mの高所に位置するので景観が抜群で、バイク専用の駐輪スペース(200円)や公衆トイレ、それから設備充実のレストハウスなどの各種設備も整っています。
ちなみにここから徒歩30分で八幡平の山頂まで行けてしまうので、時間と体力に余裕があればアタックすることをおすすめします。
TEL:0195-78-3500(八幡平市観光協会)
料金:通行無料
冬季閉鎖期間:11月中旬〜4月中旬
バイクOKの駐車場:見返峠(200円)
公式HP:https://iwatetabi.jp/spots/5597
2 最果てスポット:トドヶ崎
おそらく数ある日本の最果てスポットの中で、最も知名度が低くマニアックな存在が「トドヶ崎」です。
岩手県は宮古市に位置する「本州最東端」がトドヶ崎ですが...なんとなくイメージ的に「千葉県の犬吠埼が本州最東端」と思われがちなのが知名度が低い理由かもしれません...
しかも、それに加えて道幅の狭いクネクネ道の「県道41号線」を走る必要があること、そして駐車場から約1時間歩く必要があることがアクセスを困難にしており...これもまたトドヶ崎の知名度の低さに影響している可能性が否めないですが...逆に「最果て感と達成感」という意味ではこれ以上ない最果てスポットとも言えます!
ちなみに最果てスポットのお約束「到達証明書」は、ここに記載のあるのいずれかの場所で200円で発行できるのでお忘れなく。
さすライダーのワンポイントアドバイス
トドヶ崎へと続く散策コースの入口には駐車場と公衆トイレ、それから無料キャンプ場の「姉吉キャンプ場」があり、予約不要で利用することができます。
設備としては炊事棟とトイレだけのシンプルなキャンプ場ですが、どちらも無料とは思えないほど綺麗で快適にキャンプすることができます(要事前買い出し)
トドヶ崎までの徒歩往復と現地で過ごす時間を合わせると少なくても最低2時間〜3時間はかかるので、個人的にはここでキャンプして翌朝アタックするのがベストな方法かと思います。
TEL:0193‐62‐2111(宮古市産業振興部観光課)
料金:入場無料
バイクOKの駐車場:姉吉キャンプ場(無料)
公式HP:https://www.city.miyako.iwate.jp/gyosei/soshiki/kanko/4/8/2/2/1138.html
3 世界文化遺産:平泉
2011年に「世界文化遺産」として登録された岩手県屈指の史跡スポットが「平泉」です。
仏教の浄土思想に基づき造られた複数の寺院や庭園が世界遺産として認定されており、具体的には「中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山」の5ヶ所が主な見どころになっています。
ちなみに全ての見どころを回る場合は「丸一日コース」となるので、時間が限られている場合は最も有名な「中尊寺」を見ることをおすすめします(拝観料1,000円)
さすライダーのワンポイントアドバイス
平泉を観光する際はバイクを「中尊寺第一駐車場・中尊寺第二駐車場・毛越寺駐車場」のいずれかの駐車場に停めることをおすすめします。
理由としてはどの駐車場もバイクは1日50円と格安で駐輪できる上に、下手にバイクで動き回るよりは1日550円で乗り方法の「平泉町巡回バス」を利用した方がスマートに見どころを回れるからです!
...と、もはやバイクに乗らない「ただの観光案内」のようになってはいますが、僕はツーリング先でバイクを降りて他の交通手段を利用ことも旅情を深める一つの方法だと考えています。
TEL:0191-46-2110
主な見どころ:中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山
バイクOKの駐車場:中尊寺第一駐車場・中尊寺第二駐車場・毛越寺駐車場(1日50円)
公式HP:https://hiraizumi.or.jp/
4 鍾乳洞:龍泉洞
世界有数の透明度を誇っている、青く澄んだ美しい地底湖が印象的な鍾乳洞が「龍泉洞」です。
「日本三大鍾乳洞」の一つに選定されている龍泉洞は、洞内に生息しているコウモリと共に国の天然記念物に指定されており、現時点で判明しているエリアだけでも総延長4,088mにも及んでいる巨大な鍾乳洞です!
ちなみに一般向けに公開されているエリアはそのうちの約700mの区間で、入場料は大人1名1,100円となっています。
さすライダーのワンポイントアドバイス
龍泉洞の立ち入り可能エリア内には第一、第二、第三までの3つの地底湖があり、まるで映画やドラマのような幻想的な光景は一見の価値があります!
敷地内には龍泉洞について学べる「龍泉新洞科学館(入場料に込み)」、それから食堂や売店、観光案内所などが入っている「龍泉洞観光センター」などの施設もあるので、鍾乳洞の散策後も楽しむことができます。
なお、龍泉洞には広い無料駐車場が用意されており、マスツーリングでの立ち寄りも問題ありません。
TEL:0194-22-2566
営業時間:10月〜4月 8:30〜17:00、5月〜9月 8:30〜18:00
定休日:なし(増水等で臨時閉洞の場合あり)
料金:入場料1,100円
バイクOKの駐車場:あり(無料)
公式HP:https://www.iwate-ryusendo.jp/
5 観光スポット:カッパ淵
岩手県の内陸に位置する遠野市は「民話のふるさと」として全国的に知られており、民話学者である柳田國男の代表作「遠野物語」の舞台となった場所です。
そして、その遠野市の最も有名な観光スポットが「カッパ淵」で、かつて遠野にはカッパが住みついており、人間を驚かしたりイタズラをしていた...という伝承が今でも残っています。
確かにカッパ淵に行くと言語化できない独特の雰囲気が漂っており「あの小川の茂みに何かがいる...」という気配を感じてしまうから不思議なものです。
さすライダーのワンポイントアドバイス
カッパ淵を散策するためには徒歩10分ほどの場所にある「伝承園」にバイクを停める必要がありますが(駐車無料)実はその伝承園で...なんと!!カッパ淵での「カッパ捕獲許可証」をたった220円で購入することができます!
しかも、この許可証をゲットした上で、実際にカッパ淵でカッパを捕獲することができれば...なんと!まさかの賞金1,000万円を手にすることができます(至って真面目な話です)
残念ながら僕はあと少しのところでカッパを逃してしまいましたが...動物を捕獲することに長けているライダーはここで一攫千金を狙いましょう!
TEL:0198-62-1333(遠野市観光協会)
料金:入場無料
バイクOKの駐車場:伝承園(無料)
公式HP:https://tonojikan.jp/tourism/kappabuchi-pool/
6 観光スポット:小岩井農場

出典:小岩井農場
岩手県が誇る全国的にも名の知れた観光牧場が「小岩井農場」です。
自然豊かな園内を散策してみたり、動物と触れ合ってみたり、乗馬をしてみたり...あるいはソフトクリームやヨーグルトなどの乳製品スイーツを味わってみたり、お土産を買ったりと...まさに「THE 観光牧場」な体験を心から楽しめる場所で、入場料は大人1名800円となっています。
なお、バイクは四輪と共用のかなり広い無料駐車場に駐輪できるので、大人数のマスツーリングで行っても全く問題ありません。
さすライダーのワンポイントアドバイス
小岩井農場の敷地内にはインスタ映え間違いなしの「有名な桜撮影スポット」があり、岩手山をバックに一本桜が開花する様は一見の価値があります!
だいたい毎年4月下旬頃を目安に開花しますが、その時期はこれを見るために観光客が大挙してやってくるので...可能な限り平日に行くことをおすすめします。
TEL:019-692-4321
営業時間:2月17日〜3月31日 9:00~16:30、4月3日~11月中旬 9:00〜17:00
定休日:冬季閉鎖あり
料金:大人1名800円(他シーズン料金あり)
一本桜の開花時期:4月下旬頃
バイクOKの駐車場:あり(無料)
公式HP:https://www.koiwaifarm.com/
7 観光スポット:奇跡の一本松
かつて岩手県は陸前高田市にあった約7万本の松林の中で、唯一東日本大震災の激烈な津波を耐え抜いた一本の松の木が「奇跡の一本松」です。
実は残念ながら震災の翌年の2012年に枯死してしまいましたが...その後「復興の象徴のモニュメント」として保存され今に至っています。
現在は「高田松原津波復興祈念公園」から続く遊歩道の先に誰でも見れる状態で保存・展示されており、震災の爪痕を後世に伝える象徴的な場所になっています(入場無料)
さすライダーのワンポイントアドバイス
奇跡の一本松と高田松原津波復興祈念公園の入り口となるのが「道の駅 高田松原」で、バイク専用の駐輪スペースが設置されています。
綺麗なトイレと三陸エリアの新鮮な海産物を販売しているショップ、それから海鮮食堂とフードコートがあり、震災の支援を通じて陸前高田市と交流が深まった鳥取県のご当地カフェ「すなば珈琲」の「唯一の鳥取県外の店舗」も入っています。
とても震災時に甚大な被害を被った場所とは思えないほど綺麗で近代的な道の駅なので、奇跡の一本松の見学も兼ねて是非立ち寄ることをおすすめします。
TEL:0192-54-5011(陸前高田市観光物産協会)
営業時間:9:00〜18:00
定休日:なし(年中無休)
料金:入場無料
バイクOKの駐車場:道の駅 高田松原(無料)
公式HP:https://takanavi.org/fukko/%E3%80%90%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%83%BB%E5%BE%A9%E8%88%88%E3%80%91%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%9C%AC%E6%9D%BE/
8 グルメスポット:郭公だんご
栗駒山から一関市へと流れる「磐井川」の浸食によって出来た天然記念物の渓谷が「厳美渓(げんびけい)」です。
年間100万人が訪れる一関市を代表する観光スポットですが、実はあくまで「厳美渓自体が素晴らしい(入場無料)」という前提で...その人気の理由は他にもあります...
それは別名「空飛ぶだんご」とも称されるユニークな販売方法で有名な「郭公だんご」の存在で...厳美渓沿いにある東屋の木槌を叩いた上でカゴに人数分のお金を入れると...スルスルと渓谷の反対側にある郭公だんごの店舗まで引っ張られて...今度はお団子とお茶が入ったカゴがこちらに飛んでくる...という実に独創的かつ旅情あふれる体験ができるからです!
さすライダーのワンポイントアドバイス
きっと多くの読者の方は先の説明を読んで「まぁ〜確かに面白いシステムだし、実際に行ったらその方法でお団子を頼むとは思うけど...ぶっちゃけ団子自体は普通の味だよね?」っと思ったかもしれません。
だがしかし!ところがどっこい!実はこのユニークなシステムに加えて「お団子が普通以上に、いや...むしろすごく美味しい!」というのが郭公だんごの素晴らしいポイントで、しかも「3本プラスお茶付きで500円」という低価格もこれまた素晴らしいポイントです!
ちなみにバイクは厳美渓から徒歩10分くらいの場所にある、その名も「道の駅 厳美渓」に停めるのがおすすめです。
TEL:0191-29-2031
営業時間:9:30〜14:30(団子が売り切れ次第終了)
定休日:不定休、冬期休業12~3月上旬頃
料金:空飛ぶだんご 500円
バイクOKの駐車場:道の駅 厳美渓(無料)
公式HP:https://www.ichitabi.jp/gourmet/data.php?p=13
9 グルメスポット:ぴょんぴょん舎 稲荷町本店
岩手県が誇るご当地グルメ「盛岡冷麺」が美味しいことで有名な焼肉チェーン店が「ぴょんぴょん舎」です。
盛岡冷麺はかつて盛岡の麺職人「青木 輝人」さんが朝鮮半島の「咸興冷麺と平壌冷麺」を融合させて完成させたもので、その青木さんが昭和29年に盛岡市で開業した「食道園」で初めて提供されたと言われています。
そして、そんな歴史を持つ盛岡冷麺は「焼肉と一緒に食べる」のが定番ですが...冷麺も焼肉も美味しくてリーズナブル!という最高なお店が「ぴょんぴょん舎」です!
さすライダーのワンポイントアドバイス
ぴょんぴょん舎は今や岩手県内はもちろん首都圏にも店舗を構えている大手飲食チェーン店ですが、やはりツーリングライダーたるもの盛岡市内にある「稲荷町本店」で食べるのがセオリーです(異論は認めません)
本店の人気メニューはズバリ「牛焼肉セット」で、盛岡冷麺と3種類の焼肉の盛り合わせ、それからミニナムルがセットになった大変お得なメニューです!
ちなみに個人的には「ぴょんぴょん舎のチヂミ」もかなりおすすめの逸品なので、本店に行った際は「牛焼肉セット+ぴょんぴょん舎のチヂミ」という贅沢フルコースを頼むことをおすすめします。
TEL:019-646-0541
営業時間:11:00~22:00
定休日:なし(年中無休)
おすすめメニュー:牛焼肉セット、ぴょんぴょん舎のチヂミ
バイクOKの駐車場:あり(無料)
公式HP:https://www.pyonpyonsya.co.jp/
10 温泉:鉛温泉 藤三旅館

出典:鉛温泉 藤三旅館
なんと今から遡ること600年前!に開湯したとされる歴史ある温泉が「鉛温泉 藤三旅館」です(旅館としては230年以上の歴史)
驚くべきことに1つの旅館で5つの源泉を有しており、しかも全部で4ヶ所あるお風呂の全てが「100%源泉掛け流し」という超ハイスペック仕様です!
しかも、一番人気の「白猿の湯」は深さが平均1.25m!もある混浴(女性専用時間帯あり)の珍しい「立居浴専用風呂」だったりするので...これは温泉好きライダーなら行かない理由が存在しないマストスポットです。
さすライダーのワンポイントアドバイス
藤三旅館は旅館ながら「日帰り入浴」を受け付けているのがありがたいポイントで、白猿の湯を含む全ての温泉に800円で入浴できます(温泉のスペックを考えると格安)
しかしながら僕を含めて温泉が好きなライダーなら、絶対に、あ〜絶対に「ここは日帰りではなく泊まりたい、泊まって極上の温泉に入りまくりたい...」と思ってしまいますが...実は旅館の他に「湯治部」もあり、 仮に2名1室利用時なら1人4,800円〜と格安で宿泊することもできます(1名1室でも7,000円〜)
...ということで、ここは贅沢に泊まりで行っちゃいましょう!
TEL:0198-25-2311
日帰り入浴営業時間:10:00〜21:00
日帰り入浴料金:800円
宿泊料金:2名1室利用で1人4,800円〜(湯治部の場合)
バイクOKの駐車場:あり(無料)
公式HP:https://namari-onsen-ryokan.com/
岩手県は全てがハイスペック!
日本屈指の絶景ワインディングロード!それから日本三大鍾乳洞!から〜の賞金1,000万円!に加えて至高のご当地グルメにハイスペックな温泉とか...ちょっと岩手県ハイスペック過ぎませんか?
これはもうツーリングを愛するライダーなら愛車と岩手県に直行しない理由が見当たらないですね(ニヤリ)
ギャラリーへ (20枚)
この記事にいいねする