Webike Plusをご覧の皆様、こんにちは!ツーリングに求めるものはワインディングでもご当地グルメでもなく、何よりも「旅情」だったりする男、さすライダーです。

そんな僕にとって「離島ツーリング」はまさに旅情の塊なわけですが、ライダーの聖地北海道にも「利尻島・礼文島」という2つの名の知れた離島があります!

ということで、今回はそのうち「利尻島」にフォーカスして、ツーリングのポイントとおすすめスポットを紹介します。

※各スポット情報は2024年8月時点のものです。掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。お出かけになる際は事前にお確かめください。

利尻島の概要と島一周の距離とポイント

利尻島

北海道は稚内の西方約53Kmの場所に位置する「利尻島」は、日本百名山の一つにして「洋上の独立峰」という貴重な存在「利尻山(利尻富士)」を中心とした離島です。

すぐ隣に位置する「礼文島」と共に「利尻礼文サロベツ国立公園」に指定されている離島で、アイヌ語の「リー・シリ(高い島)」が島の名前の由来とされています(諸説あり)

ちなみに島の総面積は182.11平方キロメートルで、これは日本の離島としては18番目の大きさとなります。

なお、晴れていればライダーに大人気の絶景シーサイドライン「オロロンライン」から利尻山(利尻島)の雄大な姿を見ることができます!

利尻島

利尻島の「島一周ツーリング」の走行距離は約55kmで、ただ走るだけならだいたい2時間弱で一周できます!

基本は海沿いを走れる時計回りでのツーリングをおすすめしますが、島の北と南で天候が全く異なるケースがあるので・・・スタート時に天気予報をチェックしておくことをおすすめします。

理由としては利尻山に雲がひっかかってしまって、北側が晴れていても南側は曇り(または雨)というケースが度々発生するからです。

なお、島一周のメインルートは「道道108号線」と「道道105号線」で、買い出しや宿泊はフェリーが発着する「利尻富士町」でこなすのが無難です(もしくは沓形(くつがた) エリア)

利尻島へのアクセス方法

ハートランドフェリー

ライダーが利尻島へアクセスする方法として最も一般的なのは「ハートランドフェリー」を利用する方法です!

ハートランドフェリーは稚内港から「礼文島・利尻島」へと向かうカーフェリーで、これにバイクを乗せて利尻島へ行くことができます。

ちなみに予約方法や乗り方は一般的なフェリーとほぼ同じですが「バイクの乗船予約ができない」というライダー的にやや面倒なルールがあります・・・

ハートランドフェリー

もちろんライダー自身は「旅客」としての乗船予約ができますが、しかし予約できないバイクだけが弾かれる可能性がある以上は「事実上は旅客の予約もできない」というのが現状です。

つまりは「フェリーに乗れるか否かは現地に行かないと分からない」ということになりますが・・・基本的に利尻島へ向かう便は1日3便も運行しているので「その日の全ての便に乗れなかった」という事態は滅多に発生しませんが「極力早めにフェリー乗り場に行くこと」これこそが最も有効な対策です!

ちなみにフェリーにバイクを積んで利尻島へと向かう運賃は、最低「2,990円(2等船室)+3,810円(125cc未満)=6,800円(片道)」となります(運賃表はこちら

利尻島のおすすめツーリングスポット10選

利尻島の概要やアクセス方法が分かったところで、ここからはおすすめツーリングスポットを紹介していきます!

なお、利尻島のフェリー乗り場を起点として、時計回りに立ち寄れる順番で紹介します。

1 姫沼

姫沼

利尻島の原生林に囲まれた静かで美しい沼が「姫沼」です。

天気の良い日は水辺に利尻山が映り込む、いわゆる「逆さ富士」的な現象が起こることで有名な場所で、その昔ヒメマスを放流したことから「ヒメヌマ」と名付けられたと言われています(諸説あり)

沼の周囲約1kmに渡って遊歩道が整備されているので、穏やかなトレッキングを楽しむには絶好の場所です!

さすライダーのワンポイントアドバイス

姫沼

姫沼へのアクセス路は「道道108号線」を走っていると案内板がありますが、結構な急勾配の坂道を登る必要があります(全て舗装路)

なお、姫沼の駐車場には公衆トイレが設置されており、さらに姫沼が見える展望広場には小さな売店も設置されています。

ちなみにここの売店には「利尻山の湧き水を使ったコーヒー」が売っているので、ぜひ姫沼を見ながら一息入れていきましょう。

姫沼の情報
〒097-0101 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊湾内
TEL:0163-82-2201(利尻町観光案内所)
入場可能期間:5月〜10月
入場料:無料
駐車場:舗装駐車場(無料)
設備:公衆トイレ、売店、遊歩道
公式HP:https://www.rishiri-plus.jp/shima-place/himenuma/

2 白い恋人の丘(沼浦展望台)

白い恋人の丘

今や全国区の知名度を誇る、北海道生まれのお菓子「白い恋人」のパッケージ写真の撮影地が、その名も「白い恋人の丘」です!

もともとの正式名称は「沼浦展望台」ですが、今となっては「白い恋人の丘」の呼び名が定着しています。

目の前に利尻山がど〜んと佇む絶景スポットで、夕陽と利尻山のコラボレーションが美しい「夕陽スポット」としても有名です。

さすライダーのワンポイントアドバイス

白い恋人の丘

白い恋人の丘へのアクセス路は、道道108号線沿いにある「沼浦キャンプ場」の看板が目印です。

駐車場までの距離は短いですが、まるで四国の山道のような細いクネクネ道を進む必要があるので、くれぐれも対向車には注意しましょう。

ちなみにこの辺りから「北は晴れてても南は曇りゾーン」に入るので、それに当たると目の前にあるはずの利尻山が全く見えないケースもあります・・・

白い恋人の丘の情報
〒097-0211 北海道利尻郡利尻富士町鬼脇沼浦
TEL:0163-82-2201(利尻町観光案内所)
入場可能期間:5月〜10月
入場料:無料
駐車場:舗装駐車場(無料)
設備:なし(駐車場のみ)
公式HP:https://www.rishiri-plus.jp/shima-place/shiroi-koibito/

3 オタトマリ沼

オタトマリ沼

「白い恋人の丘」と道道108号線を挟んで反対側にある、利尻島最大の沼が「オタトマリ沼」です。

姫沼と同様に晴れた日は利尻山が水辺に映る絶景スポットで、沼の周辺には利尻島最大の湿原「沼浦湿原」が広がっています!

なお、敷地内には広い駐車場や公衆トイレ、それからレストハウスもあるので、島一周ツーリングの休憩スポットとしてもおすすめです。

さすライダーのワンポイントアドバイス

利尻富士町レストハウス

オタトマリ沼の湖畔にある「利尻富士町レストハウス」では、ライダーの義務こと「ご当地ソフトクリーム」が売っています!

その名も「熊笹(くまざさ)ソフト」は、ソフトクリームの甘さと熊笹のほんのりとした苦味がクセになる一品で「こけもも」とのミックスもおすすめです(写真はミックス)

ちなみに同じく湖畔にある「利尻亀一」では、濃厚なミルク味の「万年雪ソフト」も売っているので、これはソフトクリーマーならハシゴ確定です。

オタトマリ沼の情報
〒097-0211 北海道利尻郡利尻富士町鬼脇沼浦
TEL:0163-82-2201(利尻町観光案内所)
入場可能期間:5月〜10月
入場料:無料
駐車場:舗装駐車場(無料)
設備:公衆トイレ、レストハウス、遊歩道
公式HP:https://www.rishiri-plus.jp/shima-place/otatomari/

4 仙法志御崎(せんぽうしみさき)公園

仙法志御崎公園

ライダーなら無条件でみんな大好き最果てスポット!それが利尻島最南端の「仙法志御崎(せんぽうしみさき)公園」です。

溶岩で出来たダイナミックな海岸線と利尻山を一望できる絶景スポットで、周辺には透明度の高い海が広がっています!

設備としては駐車場とトイレ、それから利尻昆布を販売している売店があり、利尻島ツーリングのお土産スポットとしてもおすすめです。

さすライダーのワンポイントアドバイス

仙法志御崎公園

実は仙法志御崎公園は「ゴマフアザラシに会える場所」としても有名で、敷地内の海とつながった生簀のような場所に生息しています。

ちなみにここにゴマフアザラシがいるのはGW明け~9月までの期間で、その期間は有料で餌をあげることもできます!

残念ながら僕は期間外にしか行ったことがないので、まだゴマフアザラシちゃんには会えていません・・・(会いたい)

仙法志御崎公園の情報
〒097-0311 北海道利尻郡利尻町仙法志字御崎
TEL:0163-84-2345(利尻町役場)
入場可能期間:5月〜10月
入場料:無料
駐車場:舗装駐車場(無料)
設備:公衆トイレ、売店、遊歩道
公式HP:https://www.rishiri-plus.jp/shima-place/senhoshi-misaki/

5 神居海岸パーク

神居海岸パーク

利尻島名産のウニを「自分で採って・剥いて・食べる」という最高の体験で堪能できる場所が「神居海岸パーク」です。

基本的に予約不要で大人1人1,500円で「ウニ採り体験」が可能で、しかも必要な道具は全て用意されている(料金に込み)ので手ぶらでOKです!

他にも「利尻昆布お土産づくり(1,500円)」や「カニ釣り(無料)」などの体験メニューもあるので「利尻島ならではの体験」がしたいライダーなら外せない場所です。

さすライダーのワンポイントアドバイス

神居海岸パーク

ウニ採り体験の流れとしては、まずは備品のガラス箱で海の中を覗いて、ウニを見つけたら網ですくい上げる!という極めて古典的な方法です。

その後はスタッフさんの説明を聞きながら、ちょっとグロテスクな殻割りを経て・・・最後はそのまま新鮮なウニをパクリ!という流れです。

ちなみに神居海岸パークには駐車場とトイレが完備されており、ハイシーズン中のウニ採り体験は予約をおすすめします。

神居海岸パークの情報
〒097-0401 北海道利尻郡利尻町沓形字神居149-2
TEL:090-7652-6008
営業期間:6月〜9月末
営業時間:9:00〜16:00
ウニ採り体験料:大人1名1,500円
駐車場:舗装駐車場(無料)
設備:トイレ、売店
公式HP:https://rishiri-kamui.com/

6 利尻らーめん味楽 本店

 

おそらく利尻島で一番有名なグルメスポットが「利尻らーめん味楽 本店」です。

あの「新横浜ラーメン博物館」にも出展している超人気ラーメン店で、利尻昆布をふんだんに使った「焼き醤油らーめん」が一押しメニューです!

人気店ゆえに行列ができる場合も多々ありますが、お昼時や週末を外せば意外とあっさり入れる場合もあります。

さすライダーのワンポイントアドバイス

利尻らーめん 味楽

味楽の一押しメニュー「焼き醤油らーめん」は本当にクセになる美味しさで、利尻昆布ならではの甘みのある出汁に焦がし醤油を合わせた極上の味わいが最高です!

その立地から「日本一食べに行くのが困難なラーメン」とも言われていますが、個人的にはラーメン好きなら「これを食べるためだけに利尻島に行く価値がある」と思える一杯です。

利尻らーめん味楽 本店の情報
〒097-0401 北海道利尻郡利尻町沓形字本町67
TEL:0163-84-3558
営業時間:11:30~14:00
定休日:木曜日
駐車場:舗装駐車場(無料)
公式HP:https://hirmiraku.com/

7 見返台園地展望台

見返台園地展望台

標高1,721mを誇る利尻山の5号目までバイクで行ける場所、それが「見返台園地展望台」です。

晴れた日はお隣の礼文島が見渡せる絶景スポットで「シーサイドルートがメインの利尻島で山道を走れる貴重な場所」でもあります。

アクセス路は道道108号線沿いの沓形(くつがた)港付近を走っていると案内板があるのでそこから侵入します。

さすライダーのワンポイントアドバイス

見返台園地展望台

見返台園地展望台までのアクセス路は「利尻島では貴重な山道」とはいっても、実際は本州における三桁国道のような細いクネクネ道なので・・・決して攻めるような走りはできません。

しかし、離島で山道を走れるだけでも新鮮な気分に浸れるので、僕としてはかなりおすすめの場所です!

ちなみに見返台園地展望台の駐車場には公衆トイレが設置されており、展望台までは100段の階段を登る必要があります。

見返台園地展望台の情報
〒097-0401 北海道利尻郡利尻町沓形国有林内
TEL:0163-84-2349(利尻町観光案内所)
入場可能期間:5月中旬~10月中旬
入場料:無料
駐車場:舗装駐車場(無料)
設備:公衆トイレ、展望台
公式HP:https://www.rishiri-plus.jp/shima-place/mikaeridai/

8 ミルピス商店

ミルピス商会

まるで某有名乳酸菌飲料のような名前の・・・というよりたった一文字違いの利尻島が誇るオリジナル乳酸飲料(乳酸「菌」ではない)が「ミルピス」です!

その名も「ミルピス商店」で製造・販売されている乳酸飲料で、現地はさぞかし立派な工場かと思いきや、まさかのほぼ民家です!

しかもパッと見だと営業してるか否かが怪しい感じの建物ですが・・・実際はなんと365日無休で営業しています!

さすライダーのワンポイントアドバイス

ミルピス

ミルピス商店の店内には様々な種類のミルピスが売っていて、基本はセルフ販売方式・・・とはいっても「値札通りの現金を置くだけ」という決して今風ではなく昔ながらの方法です。

肝心のミルピスの味としては「懐かしい素朴な味」といった感じで、ノーマルの他に柿酢、野グミ・こくわ・グズベリ・アロエ・ハマナス・ヤマブドウ・しそ・キンカン、そしてギョウジャニンニクなど・・・一風変わったものやチャレンジ案件(?)なども用意されています(ギョウジャニンニクは意外とイケます)

ちなみにそれほど低くない確率で、店主のおば〜ちゃんがお店に出てくることもありますが・・・これが意外とやり手のセールスマンなので、気付けば数種類のミルピスを手に取っている自分に驚く・・・かもしれません。

ミルピス商店の情報
〒097-0401 利尻町沓形字新湊153
TEL:0163-84-2227
営業時間:7:00〜20:00
定休日:なし(年中無休)
駐車場:砂利駐車場(無料)
公式HP:https://www.rishiri-plus.jp/shima-shop/milpis-store/

9 富士野園地

富士野園地

絶景スポットの宝庫の利尻島の中でも、屈指の絶景度を誇る場所が「富士野園地」です。

毎年6月下旬〜7月中旬にかけて、利尻山をバックに「エゾカンゾウ」が咲き乱れることで有名な場所で、ライダー的には愛車と利尻山のツーショット写真を撮れる絶好のフォトスポットでもあります!

ちなみに駐車場から続く遊歩道を歩いていくと、ウミネコがコロニーを形成している「ポンモシリ島」を見ることもできます。

さすライダーのワンポイントアドバイス

富士野園地

個人的に富士野園地で最も衝撃を受けたのは「ポンモシリ島」を取り囲む美しい海で、北国なのにまるで沖縄にいるかのような錯覚を覚える海です!

幸いなことに富士野園地は島の北側に位置しているので、南側よりは晴れていることが多く、その綺麗な海を心ゆくまで堪能できます!

ちなみに富士野園地には広い駐車場と公衆トイレがあり、ポンモシリ島の展望スペースには東屋が設置されています。

富士野園地の情報
〒097-0101 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊
TEL:0163-84-2349(利尻町観光案内所)
入場可能期間:5月~10月
入場料:無料
駐車場:舗装駐車場(無料)
設備:公衆トイレ、東屋
公式HP:https://www.rishiri-plus.jp/shima-place/fujinoenti/

10 夕日ヶ丘展望台

夕日ヶ丘展望台

利尻島一周ツーリングの締めとして、最後に美しい夕日を堪能するなら「夕日ヶ丘展望台」で決まりです。

その名前通りまさに夕日を見るための場所で、駐車場から若干傾斜のキツい坂道を10分ほど登る必要がありますが、ここは気合いで乗り切りましょう!

苦労して辿り着いた頂上の展望台からは、最高の夕陽はもちろん!利尻山と利尻富士町を一望できる大展望を心ゆくまで堪能できます。

さすライダーのワンポイントアドバイス

夕日ヶ丘展望台

夕日ヶ丘展望台から眺める利尻島の夕陽は本当に素晴らしく、いつまでも見ていたくなります!

しかも毎年6月頃にはエゾカンゾウをはじめとする利尻島の花々が、そして秋は黄金色のススキが加わりますます神々しい夕日を見ることができます!

ちなみに夕日ヶ丘展望台の駐車場は舗装されていないので、特にオンロードバイクの場合は慎重に侵入して、出る時のことも考えた場所に停めることをおすすめします(出る時は暗いので)

夕日ヶ丘展望台の情報
〒097-0101 北海道利尻郡利尻富士町鴛泊
TEL:0163-84-2349(利尻町観光案内所)
入場可能期間:5月~10月
入場料:無料
駐車場:砂利駐車場(無料)
設備:なし(駐車場のみ)
公式HP:https://www.rishiri-plus.jp/shima-place/yuuhigaoka/

利尻島は日帰りじゃ勿体無い!

利尻島は日帰りで楽しむライダーや観光客も多い離島ですが、僕は最高3日間滞在しても全く時間が足りませんでした!

今回紹介した場所以外にも素敵な場所がたくさんあるので、ぜひ日帰りではなく数日滞在してじっくりとツーリングすることをおすすめします。
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