こんにちは! バイク乗りエッセイストの“コバユリ”こと小林夕里子です。バイクキャンプ歴約20年の経験をもとに、キャンプビギナーからキャンプテクニックをおさらいしたい経験者まで、ライダーの皆様にお役立ち情報をお届けしています。

先日、BMWモトラッド東日本ディーラー主催のキャンプイベントに参加しました。毎年「BMWモトラッドデイズジャパン」が開催される、長野県の「HAKUBA47マウンテンスポーツパーク」のフリーキャンプサイトが貸し切られ、80名ほどのビーマーが和気あいあいとキャンプを楽しみました。

イベント当日は猛暑日で、避暑地として知られる白馬といえども日中はゆうに30℃越え。とはいえ風が吹けば爽やかで、陽が沈むと長袖でも肌寒いほどの涼しさに。翌日はまた厳しい暑さになり、汗をたっぷりかいて帰宅。寒暖差が激しく、熱中症対策も欠かせない夏のキャンプツーリングですが、やはり躍動感のある自然の風景にたっぷり元気をもらえますね。

今回は、そんな真夏のキャンプツーリングで「あってよかった!」と思った便利アイテムを紹介します。初めての夏キャンプを予定しているビギナーさんは、ぜひ参考にしてください。

①ファン&冷却プレート付きネッククーラー

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昨年このイベントに参加したとき、約28℃で自然凍結するタイプのネッククーラー2本体制で臨みました。保冷剤と一緒に保冷バッグで携帯したところ、やはり夕方にはすべて溶けてしまい、翌日はただの荷物になってしまいました。

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そこで今回は、バッテリー充電式の、ファン&冷却プレート付きネッククーラー(セールで2500円くらい)を投入したみたところ、これがあったおかげで救われたと思えるほど便利でした!

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購入ページでは上の写真のようにツーリングでの使用も薦めていますが、私は落下が心配なのでバイクを降りているときだけ使います。冷感度は昨年使った自然凍結タイプよりも格段に上。テント設営時や、撤収した荷物をバイクに積んでいる間など、どうしても汗を掻いてしまう作業中に、首に当たる冷却プレートと送風のダブルの効果で涼しい! 両手を動かしたまま常に風を感じていられるのはありがたく、作業がだいぶはかどりました。

難点は、風量を最強にして連続使用した場合、2時間ほどでバッテリーが切れてしまうこと。機種によるのかもしれませんが、自然凍結タイプとは異なり充電しながら走ればまた使えるので、今シーズン激しく愛用しそうです。

②ボディーシートとドライシャンプー

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続く猛暑に介護用品への高まるニーズも相まって、今や様々な衛生用品が出回っています。特にボディーシートとドライシャンプーの選択肢が多い状況は、入浴が叶わないキャンプをすることもある私たちにはありがたいかぎり。

何を隠そう私には、キャンプツーリングをするためにモンゴルに年に2回、7年間通い続けたド変態歴史があり、草原にいる間はずっと入浴できないため、体拭きシートとドライシャンプーが必携でした。そんなこともあり、これまでけっこうな種類を試してきた私が最近愛用しているのは、「ビオレZeroシート」と「Dianeドライシャンプー」。

共通する理由は、どちらも無香タイプがラインナップされているから。せっかく自然の中にいるのに人工香料がぷんぷんするのは、雰囲気台無しだと思っています。

ボディーシートに関しては、陽が暮れてから、あるいは寝る前に使うことを考えると、クール成分入りのものは肌寒さを感じてしまうかもしれないので除外。「ビオレZeroシート」は、使った後の肌のサラサラ感が持続するところがとても気に入っています。大判シートなので男性にもおすすめです。
https://www.kao.co.jp/biorezero/sheets/

「Dianeドライシャンプー」は、これまで体験したことがないほど頭皮がスッキリ、サッパリして、ぺしゃんこになっていた髪が不思議なほどふんわり甦ります。入浴できない日はもちろん、この季節は寝る前や寝起きに使うと、頭が軽くなる感じで、今回のキャンプでも爽やかに過ごせました。私は好きすぎて今回のキャンプにもレギュラーサイズを持って行きましたが、携帯に便利なミニサイズもあります。
https://www.moist-diane.jp/products/dryshampoo.html

③インド綿のマルチカバー

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夏の高原キャンプは日中と夜との寒暖差が大きいので、防寒着があると安心なのですが、何しろ出発前の荷造りは連日の暑さの中でするので、肌寒さを想像できず、つい備えがおろそかになりがち。今回のキャンプでも、夜は20℃を下回り、薄手の長袖だけでは寒く、「着る物が足りない!」となってしまいました。

そんなときにあってよかったのが、インド綿のマルチカバーです。私はいつも、225×150cmのものをダッフルバッグの中に詰めて持って行きます。薄手なので軽く、小さく畳めます。

これには用途が3つあり、ひとつはダッフルバッグの形を内側から整えるため。2つめは、インナーテントの床に敷いて肌触りのいいラグとして。3つめは、今回のように羽織ったり膝に掛けたりして、防寒や、焚き火タイムの火の粉除けとして使います。

3つめに関しては毎回出番があるわけではないのですが、今回は防寒が必要になったのでテントの床に敷いていたこれを引っ張り出して、上の写真のようにトークショーの時はひざ掛けに使い、終わった後はストールのように羽織り、キャンプファイヤーで暖を取る間はそのまま焚き火ポンチョ代わりにとフル活用。テントに戻ったら床に敷き直して就寝。
多機能万歳! やっぱり常備していてよかったと実感しました。

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熱中症と、たくさん掻く汗、そして寒暖差。荷物量が限られるバイクキャンプですが、夏対策に気になったものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。

熱中症や寒暖差対策に! 夏キャンプのお役立ちアイテム【コバユリのキャンプツーリング入門】 (9枚)

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