
こんにちは! バイク乗りエッセイストの“コバユリ”こと小林夕里子です。バイクキャンプ歴約20年の経験をもとに、キャンプビギナーからキャンプテクニックをおさらいしたい経験者まで、ライダーの皆様にお役立ち情報をお届けしています。
梅雨シーズンということで、前回からバイクキャンプにおける雨対策をテーマにお届けしています。前回の記事を見て、「梅雨時季もキャンプを楽しみたい」「雨のキャンプにも対応できるようステップアップしたい」と思ったら、ぜひこの記事も最後まで読んでくださいね。
今回は、出発前の準備編。大事な荷物を濡らさないためのパッキング術をお届けします!
①完全防水仕様のバッグで解決!
水に濡れても内部に浸水しない完全防水仕様のバッグに荷物を詰めれば、走行中に突然雨が降ってきても安心だし、そのまま雨のキャンプ場に着いても、バッグの中身は無事。一番手っ取り早い解決法です。
注意点としては、ひとつでも湿った荷物をパッキングすると、密閉されたバッグの中ではほかの物も湿ってしまうこと。例えば、湿った靴下や濡れたタオルなどを、乾かせないまま撤収する場合です。防水サックやチャック付きポリ袋に入れてから詰めるなどして工夫をします。
②防水バッグを使わず荷物を雨から守る方法
完全防水仕様のバッグは、縫い目からの浸水をなくすために生地同士を圧着させて作られるため、シンプルなつくりのものがほとんどです。それに比べて、一般的なバッグは生地を縫い合わせて作るので、外ポケットや容量を拡張できるギミックなど、いろいろな機能を盛り込むことができ、使い勝手のいいものが多くあります。
荷物を濡らさない点では完全防水仕様のバッグが最強ですが、いつもの多機能なツーリングバッグを天気に左右されず使いたい人も多いと思います。そこで、防水ではないバッグでなるべく荷物を濡らさず運ぶ方法を紹介します。
・防水カバーを使う
ツーリングバッグには、専用のレインカバーが付属している場合がほとんどなので、活用しましょう。風で飛ばないようしっかり被せてくださいね(大昔に気がついたら飛んでいってしまっていたことがあります…。)
レインカバーが付属していないバッグでも、例えば登山リュック用のレインカバーを応用して雨から守るなど、やり方はいろいろあります。エマージェンシーシートやオールウェザーブランケットで包んだり、大きなポリ袋にバッグごと入れてしまうという手も。
防水シート(写真はオールウェザーブランケット)で荷物全体をまるっと包むという方法もアリ。
注意点は、完全防水ではないので、どうしても浸水の可能性はゼロにならないということ。特に雨量が多い場合や、長時間走る場合は、折り目などから雨が染みないよう工夫が必要です。
・ドライサックなどを使ってバッグ内部で防水する
次に、“バッグの内側で防水する”という方法もあります。私が完全防水仕様ではないバッグを雨の中で使うときの方法を一例として紹介します。
まず、バッグの中に大容量のポリ袋を広げて入れます。この中に荷物を詰めれば、バッグ自体は濡れますが、荷物は守られます。ポリ袋に穴や切れ目がないかをよく確認します。
バッグの大きさに合ったポリ袋を広げて入れ、ここに荷物を詰めていきます。
このとき、絶対に濡らしたくない荷物は、登山用などのドライサックなどに入れて保護しておきます。
寝袋、枕、着替え、ペーパー類(キッチンペーパー、ティッシュ類)などは濡れると使い物にならないので手厚く保護。
バッグにすべて詰めたら、最後に浸水しないようにポリ袋の口を塞ぎ、バッグを閉じます。
次にテントです。私は“テントをバッグとは別に括り付ける派”なので、ポリ袋に入れていつものように括り付けます。
テントはインナーだけ濡らさないようにすればいいのですが、インナーテントだけを抜き取るのも手間なので、そのまま袋に入れて括り付けています。
以上で雨仕様のパッキングは完了。いつ雨が降り出しても、どんとこいです!
次回は、雨のキャンプ場に着いた後の手順や過ごし方についてお届けします。
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