Webike Plusをご覧の皆様、こんにちは!生まれは東北、育ちも東北、そして現在は道民の男、さすライダーです。

東北は北海道に匹敵するほど広大なエリアで、北は雪国の青森県から南は「東北のハワイ」と呼ばれる「いわき市」がある福島県まで実にバラエティに富んでいます!

となると、当然バイクで走るべき道もバラエティに富んでおり、今回はそんな東北のおすすめツーリングロードを紹介します。

※各スポット情報は2024年4月時点のものです。掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。お出かけになる際は事前にお確かめください。

1 青森県:竜泊ライン

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青森県から北海道へ向けて伸びている、2つの半島のうちの左側「津軽半島」にある絶景ワインディングロードが「竜泊ライン」です。

国道339号線沿いにある「道の駅こどまり」から、津軽半島最北端の「竜飛岬」まで続く約20kmの区間が竜泊ラインで、鋭いカーブが連続する走りごたえ抜群の道です!

特に展望スポットの「眺瞰台(ちょうかんだい)」付近はヘアピンカーブの連続で、走りと絶景を存分に楽しむことが出来ます。

さすライダーのワンポイントアドバイス

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竜泊ラインの終点に位置する「竜飛岬」は、常に強風が吹き荒れる荒々しい岬です。

広い駐車場やトイレ、それから食堂に観光案内所と設備が充実しているので、竜泊ラインで火照ったライダーの心と体、それから愛車のエンジンを冷ますのに最適な場所です。

それから「国道で唯一、車が通行できない国道」として有名な「階段国道」もあるので(普通の階段です)たまには自分の足でのツーリング(?)も楽しんでみましょう。

竜泊ラインの情報
〒030-1711 青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩
TEL:0174-31-1228(外ヶ浜町 産業観光課)
料金:通行無料
冬季閉鎖期間:11月中旬〜4月下旬
バイクOKの駐車場:眺瞰台・竜飛岬(無料)
公式HP:https://aomori-tourism.com/spot/detail_416.html

2 青森県:尻屋崎

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竜泊ラインのある津軽半島と対をなす存在「下北半島」にある「本州最北東端」が「尻屋崎」です。

県道6号線沿いにある入場ゲートから、尻屋崎まで約2.3km続く道が絶景ロードで、青い海と広がる草原地帯を見ながら快走できます!

距離こそ短いですが、尻屋崎に自生する野生馬「寒立馬(かんだちめ)」の姿も見れるとても印象深い道です。

さすライダーのワンポイントアドバイス

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尻屋崎にはメインの舗装路の他にダートロードもあり、こちらも非常に「絵になる道」です!

固く締まったフラットダートなので、オンロードバイクで走っているライダーもいますが、あくまでダートなのでオフ車やアドベンチャーバイク以外で走るのは一定のリスクがあります。

なお、尻屋崎には駐車場とトイレがあり、300円で入場できる数少ない登れる灯台「尻屋埼灯台」もあります。

尻屋崎の情報
〒035-0111 青森県下北郡東通村尻屋字尻屋崎1-1
TEL:0175-47-2889
料金:通行無料、灯台は300円
冬季閉鎖期間:12月1日〜3月31日
バイクOKの駐車場:尻屋埼の駐車場(無料)
公式HP:https://aomori-tourism.com/spot/detail_49.html

3 青森県:奥入瀬渓流

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青森県にある全長約14kmの日本有数の美しい渓流が「奥入瀬渓流」です。

その奥入瀬渓流に沿ってバイクで走れる道が「国道102・103号線」で、全体的に道幅は狭いですが、心地よい水の音を聞きながら木漏れ日の中をゆったりと走れます!

所々にビューポイントやちょっとした駐車スペースがあるので、お気に入りの場所で写真を撮ったり、ちょっと休憩しながら走る「スローな走り」を存分に楽しめます。

さすライダーのワンポイントアドバイス

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奥入瀬渓流沿いにある唯一の休憩スポットが「石ヶ戸休憩所」で、駐車場やトイレはもちろんのこと、お土産屋や軽食コーナーもあります。

休憩所の名前にもなっている「石ヶ戸」という木に支えられた大きな一枚岩もあるので、こちらもぜひ見ていくことをおすすめします。

奥入瀬渓流の情報
〒034-0301 青森県十和田市奥瀬60
TEL:0176-75-2425(十和田湖総合案内所)
料金:通行無料
バイクOKの駐車場:石ヶ戸休憩所・道沿いの駐車スペース(無料)
公式HP:https://aomori-tourism.com/spot/detail_339.html

4 秋田県:発荷峠

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秋田県と青森県を跨ぐカルデラ湖「十和田湖」を一望できるワインディングロードが「発荷峠」(はっかとうげ)です。

国道103号線の十和田湖の展望の良い区間が発荷峠で、湖畔から標高631mまでを一気に駆け上がるクネクネ道を堪能できます!

特に発荷峠に設置された展望台付近は、広大な十和田湖が眼下に広がるハイライト区間です。

さすライダーのワンポイントアドバイス

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発荷峠の展望台(展望休憩所)には広い駐車場とトイレがあり、ここからの眺めはまるで北海道のようなスケール感あふれる絶景なので、必ず立ち寄ることをおすすめします!

なお、発荷峠には「第1展望休憩所」と「第2展望休憩所」がありますが、今回紹介したのは第1の方で、第2は鬱蒼としているのであまりおすすめできません。

発荷峠の情報
〒018-5511 秋田県鹿角郡小坂町十和田湖休平64-1
TEL: 0186-29-3908(小坂町観光産業課)
料金:通行無料
バイクOKの駐車場:発荷峠第1展望休憩所(無料)
公式HP:https://www.tohokukanko.jp/attractions/detail_1680.html

5 秋田県:寒風山パノラマライン

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秋田県屈指のツーリングエリア「男鹿半島」の付け根にある絶景ロードが「寒風山パノラマライン」です。

標高355mの寒風山を駆け上がる「県道55号線」が寒風山パノラマラインで、日本海を横目にまるで阿蘇のような草原地帯を快走できます!

一部キツめのコーナーもありますが、全体的に直線と緩やかなコーナーを基本とした走りやすい穏やかな道です。

さすライダーのワンポイントアドバイス

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寒風山の山頂には名物の「寒風山回転展望台」があり、その名前通り回転する展望台から男鹿半島を一望できます!

ちなみに料金は大人1人550円とリーズナブルで、1周約13分のゆったりペースで回ってくれます。

もちろん駐車場やトイレ、それからレストランにお土産屋もあるので、ツーリング中の立ち寄りスポットとしても優秀です。

寒風山パノラマラインの情報
〒010-0344 秋田県男鹿市脇本富永寒風山62-1(寒風山回転展望台)
TEL: 0185-25-3055
料金:通行無料
バイクOKの駐車場:寒風山回転展望台(無料)
公式HP:http://www.oga-ogata-geo.jp/about/geosites/central/kanpuzan

6 岩手県・秋田県:八幡平アスピーテライン

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岩手県と秋田県に跨る日本100名山「八幡平(はちまんたい)」を貫く絶景ワインディングロードが「八幡平アスピーテライン」です。

全長約27kmの東北を代表するツーリングロードで「八幡平樹海ライン」というこれまた絶景ロードを走り繋ぐこともできます!

中高速コーナーからタイトコーナーまで変化に富んだ走りを楽しめる道で、刻一刻と変わる景色にも注目の「全線ハイライト」の道です。

さすライダーのワンポイントアドバイス

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八幡平アスピーテラインの最高所にして、岩手県と秋田県の県境が「見返峠」です。

広い駐車場とトイレ、それからレストハウスやお土産屋を備える高規格なパーキングエリアになっており、ここから拝める八幡平のスケールの大きな景色は必見です!

なお、バイクは200円で駐車可能で、ライダーは県境の看板を入れて写真を撮るのが定番です。

八幡平アスピーテラインの情報
〒028-7302 岩手県八幡平市松尾寄木(見返峠)
TEL: 0195-78-3500(八幡平市観光協会)
料金:通行無料
冬季閉鎖期間:11月中旬〜4月中旬
バイクOKの駐車場:見返峠(200円)
公式HP:https://www.env.go.jp/park/towada/hachimantai/course/course_001/index.html

7 山形県・秋田県:鳥海ブルーライン

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山形県と秋田県に跨る日本100名山にして独立峰の「鳥海山」を貫く絶景ワインディングロードが「鳥海ブルーライン」です。

下界から登山口のある標高1,100mの5号目「鉾立展望台」までを一気に駆け上がる豪快な道で、山と海(日本海)の景色を同時に楽しめる貴重な道でもあります!

なお、鉾立展望台には広い駐車場とトイレ、それからレストハウスや格安で宿泊可能な山小屋「鉾立山荘」があり、徒歩10分くらいで目の前に鳥海山が佇む絶景の展望スポットに辿り着けます。

さすライダーのワンポイントアドバイス

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鳥海山の麓の秋田県側には「仁賀保高原」と呼ばれる絶景スポットがあり、ここを貫く道も鳥海ブルーラインと合わせておすすめの道です!

目の前に広がる草原と鳥海山、それから巨大な風車が織り成すまるで海外のような開放的な景色は一見の価値があります。

なお、特に「名前付きの道」ではないですが、美味しいジャージー牛乳とヨーグルトで有名な「土田牧場」を目指せば自然と辿り着けます。

鳥海ブルーラインの情報
〒018-0153 秋田県にかほ市象潟町小滝(鉾立展望台)
TEL: 0184-43-6608(にかほ市観光協会)
料金:通行無料
冬季閉鎖期間:11月上旬~4月下旬
バイクOKの駐車場:鉾立展望台(無料)
公式HP:https://www.yuzachokai.jp/spot/blueline/

8 宮城県:蔵王エコーライン・ハイライン

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日本100名山の蔵王連峰を貫く無料の絶景ワインディングロードが「蔵王エコーライン」そして、蔵王のシンボル的存在の「御釜」へと続く有料道路が「蔵王ハイライン(390円)」です。

エコーラインは鋭いコーナーが続く全長約26kmの道で、ハイラインは全長約2.5kmのつづら折れの道です。

ちなみにハイラインはエコーラインから接続する道ですが、あくまで御釜へのアクセス道なので、御釜へ行かない限りは走る必要はありません。

さすライダーのワンポイントアドバイス

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蔵王エコーラインだけでも十分走る価値のある道ですが、少なくても初めて蔵王へ行くならハイラインも走って「御釜」へ行くことを強くおすすめします。

御釜とは蔵王連峰の「蔵王刈田岳・熊野岳・五色岳」の3つの山に跨る円型の火口湖で、釜状であることから「御釜」と呼ばれています(単純明快)

神秘的なエメラルドグリーンに輝く湖面が印象的で、敷地内には駐車場とトイレ、それからレストハウスが完備されています。

蔵王エコーライン・ハイラインの情報
〒989-0916 宮城県刈田郡蔵王町
TEL: 0224-34-2725(蔵王町観光案内所)
料金:エコーラインは通行無料、ハイラインは390円
冬季閉鎖期間:11月初旬~4月下旬
バイクOKの駐車場:御釜の駐車場(無料)
公式HP:https://www.zao-machi.com/sightseeing_spot/205.html

9 福島県・山形県:西吾妻スカイバレー

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山形県の白布温泉と福島県の裏磐梯を結ぶ、全長約17.8kmのヘアピンカーブが連続する道が「西吾妻スカイバレー」です。

雄大な磐梯山を横目に、次々と迫り来るコーナーを抜けて行く走りごたえ抜群の道で、山形県側から下ると最終的には桧原湖を一望できます!

元々は有料道路でしたが現在は無料開放されており、秋は福島県屈指の紅葉の名所としても有名です。

さすライダーのワンポイントアドバイス

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西吾妻スカイバレーのビュースポットとして有名な場所が「東鉢山七曲り(とうばちやまななまがり)」で、ヘアピンカーブが連続するつづら折れの道を見下ろすことができます!

もちろん磐梯山と桧原湖の眺めも最高なので、ここはぜひ立ち寄ることをおすすめします。

ちなみに残念ながらトイレは設置されていないので、トイレは同じく西吾妻スカイバレー上にある「白布峠園地」で済ませましょう。

西吾妻スカイバレーの情報
〒966-0501 福島県耶麻郡北塩原村檜原(東鉢山七曲り)
TEL:0242-62-3102(福島県猪苗代土木事務所)
料金:通行無料
冬季閉鎖期間:11月中旬〜4月中旬
バイクOKの駐車場:東鉢山七曲り・白布峠園地(無料)
公式HP:https://www.urabandai-inf.com/?page_id=25027

10 福島県:磐梯吾妻スカイライン

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変化に富んだ景色が魅力の、東北を代表する絶景ワインディングロードが「磐梯吾妻スカイライン」です。

元々は有料道路だった全長約29kmの観光道路で、現在もゲートは残っていますが無料開放されています!

前半の緑溢れる森林地帯、中盤の高さ80mの渓谷を貫く「不動沢橋」、そしてクライマックスの荒涼とした火山地帯「浄土平」へと続くドラマチックな展開を存分に楽しめる道です。

さすライダーのワンポイントアドバイス

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磐梯吾妻スカイラインを走るライダーが必ず立ち寄る場所が「浄土平レストハウス」です。

バイク専用の駐車スペースとトイレ、それから食堂・売店・休憩所、さらにはビジターセンターに各種トレッキングコースなどを備えた高規格なパーキングエリアです!

ちなみにバイクは200円で駐車可能で、個人的なおすすめは徒歩約1時間の「吾妻小富士」のトレッキングです(バイクシューズでも大丈夫です)

磐梯吾妻スカイラインの情報
〒960-2157 福島県福島市土湯温泉町鷲倉山1(浄土平レストハウス)
TEL:0242-64-2100
料金:通行無料
冬季閉鎖期間:11月11日~4月中旬
バイクOKの駐車場:浄土平レストハウス(200円)
公式HP:https://www.f-kankou.jp/spot/1713

東北は絶景ロード天国!

海が見える道、山が見える道、それから渓流の道に最果の地へと続く道・・・などなど、東北はライダーなら絶対に走りたい絶景ロード天国です!

東北はとにかく広大なエリアなので、何度も通わないと全ての絶景ロードを制覇することはできません。

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