Webike Plusをご覧の皆様、こんにちは!その昔、オーストラリアをバイクで走った経験があるので、英語が聞こえてくると何だかテンションが上がっちゃう男、さすライダーです。

とは言っても、日本に住んでいると英語を聞く機会はほとんどないですが、ところが「ゲストハウス」に泊まると、日本語より英語を聞く頻度の方が多かったりします!

しかも、ゲストハウスは一人旅歓迎の宿なので、実は僕のような「ソロツーリング愛好家」にドンピシャの宿だったりします。

ということで、どちらかといえばライダーには馴染みが薄い宿「ゲストハウス」の魅力を独断と偏見で語らせていただきます。

※この記事の情報は2023年11月時点のものです。掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。お出かけになる際は事前にお確かめください。

1 ゲストハウスとは?

ゲストハウスとは「相部屋のドミトリールーム」を中心とした、主に一人旅を愛する旅人用の宿泊施設で、広い意味ではバックパッカーや〇〇ホステル、それからB&B(Bed & Breakfas)と呼ばれる場所もゲストハウスに分類されます。

一般的なホテルのようなきめ細かいサービスやアメニティ類を省き、トイレやキッチン、それからシャワーや洗面台などの施設を「共用」とすることで宿泊料を抑えています。

そして、宿泊者の多くが一人旅なので、互いに交流できるように「出入り自由の談話室」が設置されていて、宿泊料の相場は1泊大体3,000〜4,000円くらいとリーズナブルです。

ちなみにゲストハウスは日本より海外の方が圧倒的にポピュラーな存在なので、その都合上日本でも外国人の利用者が多く、普通に外国語しか聞こえてこない場所もざらにあります

ゲストハウス

ドミトリールームを中心とした旅人用の宿です

ゲストハウス

トイレやシャワー、洗面台などは共用です

ゲストハウス

旅人同士が交流できる談話室があります

2 バイクツーリングでゲストハウスに泊まるメリット

バイクツーリングでゲストハウスに泊まるメリットは、ズバリ「旅情を味わえること」です!

例えばビジネスホテルはとても便利な宿ですが、基本的に都市部の便利な場所にあって、大体同じレイアウトの部屋なので、いまいち「〇〇に来た、〇〇に泊まっている」という実感がなく、気が付いたらベッドの上でスマホをいじっていた・・・なんて日常と変わらない夜を送ってしまうことがあります。

しかし、ゲストハウスならどこも立地や見た目や内装が異なるので、ただ館内を散策するだけでも楽しく、しかも宿泊者がほぼ旅人かつドミトリールームなので、自然と旅人同士の交流が生まれたり、加えてオーナーさんが旅のプロだったりするので、ガイドブックには載っていない地元の美味しいお店を教えてくれたりします!

つまり「ゲストハウスは泊まること自体が旅のワンシーンとなる宿」なので、まさに今バイクで旅をしている!という実感を得ることができます。

ゲストハウス

ドミトリールームは宿泊者同士の交流が自然発生的に生まれます

 

もう一つのゲストハウスのメリットは、単純明快リーズナブルに宿泊できることです!

近年日本の一般的な宿は「世界的な物価上昇+インバウンド需要の高まり」によって急激な値上げ傾向にあります。

もちろんゲストハウスにもその波は確実に押し寄せていますが、まだまだ一般的な宿に比べれば十分リーズナブルな宿泊料なので、ただでさえお金のかかるバイクという趣味を持つライダーにとってはありがたい存在です。

ドーミーイン網走

今やビジホは高級な宿になりつつあります

3 ゲストハウス宿泊の注意点

ゲストハウスは一般的な宿とは異なる性質を持つため、ツーリング中に宿泊するにあたって何点か注意点があります。

まずはライダーの宿選びの最重要項目ですが「残念ながらバイクを置けるゲストハウスは少ない」ということを認識しておきましょう。

基本的にゲストハウスは無駄なものを省いてリーズナブルな宿泊料を実現しているので、つまりはバイク置き場はその観点に反します(駐車場=土地代がかかる)

仮にバイクを置けるとしても別途駐車代がかかることが多々あるので、金額によっては「結局、駐車場付きのビジホと変わらない(宿泊料+駐車場代)」なんてことも十分あり得ます。

なので、気になるゲストハウスを見つけたら、まずは「バイクを置けるか否か?」を真っ先に確認し、置ける場合は駐車代の有無と金額も確認しておきましょう。

ちなみに「バイクを置けるゲストハウス」の一番確実な探し方は、ツーリングマップルなどのライダー向けガイドブックの宿情報を参照することです(近年はゲストハウスも掲載されています)

ゲストハウス

バイクを置けるゲストハウスは貴重です

 

次はアメニティに関してですが、基本的にゲストハウスはアメニティ類を提供していません。

これが頭では分かっていても、例えば数日間に及ぶツーリングで一般的な宿にも泊まる予定がある場合はゲストハウスも宿として一括りに考えてしまうので、ついついアメニティを忘れてしまいがちです・・・

なので、ゲストハウスに泊まる予定がある場合は、早めにバッグの中にアメニティを入れてしまいましょう。

アメニティ

アメニティを忘れずに!

 

次は貴重品の管理についてですが、言うまでもなく相部屋のドミトリールーム内は常に盗難の可能性があります。

故に貴重品は常に持ち歩くのが原則で、例えばスマホをベッドの上に置いたまま談話室に行く・・・なんてことは御法度なので注意しましょう。

併せて先に説明している通り、ゲストハウスは外国人の利用者が多いので「ここは日本だから大丈夫」という考えも捨てるべきです。

そして、ドミトリールームならではのもう一つの注意点が、早朝にパッキングすると音が部屋中に響いてしまうので・・・パッキングは極力前日に済ませるか、もしくは朝の常識的な時間に行いましょう(早くても7:00〜)

特に自分が2段ベッドの上の場合は、モロに下に音が響くので要注意です。

ゲストハウス

早朝のパッキングは控えましょう(特に2段ベッドの上の場合)

4 全国のおすすめゲストハウス5選

最後は僕が実際にツーリング中に宿泊した、全国のおすすめゲストハウスを5ヶ所紹介します。

なお、もちろん全てバイクを駐車できるゲストハウスなのでご安心を。

北海道登別市:登別ゲストハウス 赤と青

北海道を代表する温泉地「登別温泉」からバイクで10分のゲストハウスが「別ゲストハウス 赤と青」です。

国際色豊かな比較的新しいゲストハウスで、館内設備の綺麗さ・充実度は北海道トップクラスです!

なお、宿泊料金はドミトリールーム1泊3,500円〜で、バイクは道路を挟んで反対側の専用駐車場に停められます。

別ゲストハウス 赤と青

登別観光に便利なゲストハウスです

別ゲストハウス 赤と青

ベッド内に個別の照明と電源、ハンガーがあります

 

登別ゲストハウス 赤と青の情報
〒059-0464 北海道登別市登別東町2丁目3-2
TEL:143-83-7680
宿泊料金:ドミトリールーム1泊3,500円〜
チェックイン:15:00〜21:00、チェックアウト:10:00
設備:談話室、シャワー、キッチン、ランドリー、荷物置き場、
バイクOKの駐車場:道路を挟んで反対側にあり(無料)
公式HP:https://aka-ao.jp/

大阪府大阪市:ホテル来山

大阪の中でも最もディープな大阪を味わえる「新世界エリア」から徒歩圏内のゲストハウスが「ホテル来山」です。

普通にビジネスホテルのような名前ですが、実際は外国人観光客に大人気のゲストハウスで、なんと「全室個室で大浴場がある」という素晴らしい場所です!

しかも、宿泊料金は1泊2,800円〜というこのご時世では信じられない価格で(繰り返しますが個室です)バイクは敷地内に500円で駐輪可能です。

ホテル来山

ライダーが大阪市内でゲストハウスに泊まるならここ一択です

ホテル来山

まさかの個室です(寝るには十分な広さ)

 

ホテル来山の情報
〒557-0002 大阪市西成区太子1-3-3
TEL:06-6647-2195
宿泊料金:個室1泊2,800円〜
チェックイン:14:00〜25:00、チェックアウト:11:00
設備:談話室、大浴場、キッチン、PCコーナー、ランドリー、荷物置き場、
バイクOKの駐車場:敷地内にあり(500円)
公式HP:https://www.chuogroup.jp/raizan/ja/index.html

愛媛県松山市:ホテル エコ道後

四国を代表する一大温泉観光スポット「道後温泉」のエリア内にあるゲストハウスが「ホテル エコ道後」です。

4階建ての館内は若干狭く、しかもエレベーターが無いというデメリットがありますが、その分宿泊料がドミトリールーム1泊2,200円〜と格安で、おまけにスタッフさんの対応が丁寧で好感が持てます!

嬉しいことにバイクは敷地内に無料で駐輪可能で、道後温泉のメインスポット「道後温泉 本館(日帰り入浴施設)」までたったの徒歩3分です!

なお、これはあくまで噂レベルの話ですが、ここのオーナーさんはかつてBMWのGSでシルクロードを横断した経験があるようです。

道後温泉のエリア内にあるゲストハウスです

館内はちょっと狭いです(その分リーズナブル)

 

ホテル エコ道後の情報
〒790-0837 愛媛県松山市道後湯月町2-17
TEL:089-908-5444
宿泊料金:ドミトリールーム1泊2,200円〜
チェックイン:15:00〜、チェックアウト:10:00
設備:談話室、シャワー、ランドリー
バイクOKの駐車場:敷地内にあり(無料)
公式HP:http://www.ecodogo.com/index.htm

熊本県阿蘇市:ASO BASE BACKPACKERS

ライダーなら誰もが憧れる「阿蘇ツーリング」の拠点として最適なゲストハウスが「ASO BASE BACKPACKERS」です。

なんと!阿蘇を代表する絶景ロード「阿蘇パノラマライン(県道111号線)」の入り口付近にあり、おそらくライダーにとってこれ以上の立地のゲストハウスは他にありません(きっぱり)

まさに「玄関開けたら阿蘇ツーリング」これをそのまま具現化したようなゲストハウスです。

しかも、敷地内にライダーなら思わずニヤつく「屋根付き駐輪場」があり、おまけに館内設備の綺麗さや充実度は個人的に西日本トップレベルです・・・が!宿泊料がドミトリールーム1泊2,800円と相場よりリーズナブルなのも最高です。

ASO BASE BACKPACKERS

阿蘇+屋根付き駐輪場=ライダーのためのゲストハウス

ASO BASE BACKPACKERSげげ

おしゃれなテレワークスペースがあります

 

ASO BASE BACKPACKERSの情報
〒869-2225 熊本県阿蘇市黒川1498
TEL:0967-34-0408
宿泊料金:ドミトリールーム1泊2,800円〜
チェックイン:16:00〜20:00、チェックアウト:11:00
設備:談話室、キッチン、シャワー、ランドリー、テレワークスペース、荷物置き場
バイクOKの駐車場:敷地内に屋根付き駐輪場あり(無料)
公式HP:https://www.aso-backpackers.com/index.html

鹿児島県鹿屋市:HOTEL&HOSTEL HARU

愛車と行きたい九州の道の果て「日本本土最北端 佐多岬」までバイクで2時間の鹿屋市にあるゲストハウスが「HOTEL&HOSTEL HARU」です。

一通りのお店が揃った鹿屋市の中心地にある利便性の高いゲストハウスで、おしゃれなカフェレストランに併設されています。

ゲストハウスとして必要な設備が一通り揃っており、バイクは屋根付きの物置内に置かせてもらえるので安心です。

なお、宿泊料金はドミトリールーム1泊2,500円とかなりコスパがよく、個室も4,000円〜で宿泊可能です。

HOTEL&HOSTEL HARU

おしゃれな雰囲気のゲストハウスです

HOTEL&HOSTEL HARU

バイクは屋根付きの物置内に駐輪可能

 

HOTEL&HOSTEL HARUの情報
〒893-0002 鹿児島県鹿屋市本町3-2
TEL:0994-36-8008
宿泊料金:ドミトリールーム1泊2,500円〜、個室4,000円〜
チェックイン:16:00〜23:00、チェックアウト:10:00
設備:談話室、キッチン、シャワー、ランドリー、カフェ
バイクOKの駐車場:屋根付きの物置内に駐輪可能(無料)
公式HP:https://www.instagram.com/haru_hotel_and_hostel/

ゲストハウスはソロツーリングのカンフル剤

自由気ままなソロツーリングが大好きだけど、ふとした瞬間に訪れるおセンチタイム・・・ゲストハウスはそんな人肌恋しい時に最適な「ソロツーリングのカンフル剤」です!

しかも、ライダーハウスのような「他の宿泊者と絡まないといけないような雰囲気」ではなく、あくまで「付かず離れずの絶妙な距離感」があるので、そんなテイストが好きなライダーにはまさにドンピシャな宿です(僕のことです)

ギャラリーページへ

この記事にいいねする


コメントを残す