Webike Plusをご覧の皆様、こんにちは!北海道はキャンプ、本州はネットカフェ(通称ネカフェ)で夜を明かす男、さすライダーです。
昨今バイク乗りのSNSで「ツーリング中にネットカフェに泊まる」という投稿をたびたび見ると思いますが、これは経験がないと「え?ネットカフェって泊まれるの?しかもツーリングで?」などと頭の中が「?」だらけだと思います。
そこで、ネットカフェ宿泊歴10年以上、多い時は年間20泊以上ネットカフェに泊まる僕が「ネットカフェ宿泊のイロハ」を解説させて頂きます。
ちなみに結論から言うと、ネットカフェはツーリングの寝床として理にかなっている、実はライダーにピッタリの施設なんです!
※この記事の情報は2023年10月時点のものです。掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。お出かけになる際は事前にお確かめください。
目次
1 ネットカフェ(漫画喫茶)とは?
ネットカフェ、または漫画喫茶と呼ばれている場所は「時間制パーソナルスペース貸し出しサービス」を行っているお店です。
具体的には「予約不要で24時間チェックイン・チェックアウト」が可能で、受付で決めた「ブース」と呼ばれる場所に入った時間〜出るまでの時間によって料金が決まります(退店時に支払い)
ブースには仕切りのない「オープンブース」と「半個室ブース(施錠不可)」があり、後者は大人1人が横になって寝れるくらいの広さがあるので、事実上宿泊が可能、つまりは滞在時間中に寝ることができます。
そして、店内にはフリードリンク、大量の漫画(漫画喫茶と呼ばれる由来)、ゲームやDVDなどのデジタルコンテンツ、それからフリーWi-Fiがあり、場所によってはシャワーやランドリーも設置されています。
つまり、例えるなら「24時間営業の娯楽満載ドミトリー宿泊施設」といった感じで、これはあくまで利用するお店や時間帯によりますが、大体19時頃入って翌朝7時ごろ出発するパターンだと、利用料金は2,000〜3,000円くらいと素晴らしいコスパです!
2 バイクツーリングでネットカフェに泊まるメリット
バイクツーリングでネットカフェに泊まるメリットは、ズバリ「予約不要で24時間いつでもチェックイン・チェックアウトができること」です!
そもそも自由気ままなバイク旅において「宿泊施設の予約」という行為は、事実上ルートと時間を自ら制限する行為ですが、ところがネットカフェは予約不要で利用できます。
しかも、24時間いつでもチェックインできるので、例えば深夜までガッツリ走った後でも、雨天時にさっさと屋根のある場所に行きたい時でも、とにかく思い立ったら即座にチェックインできます(チェックアウトも)
続いてもう一つのネットカフェの大きなメリットは「47都道府県すべてに店舗があること」です。
現在ネットカフェは「快活クラブ・自由空間・コミックバスター」が三大勢力ですが、このうち快活クラブは47都道府県全てに店舗があります!
これはあくまで僕の感覚ですが、各都道府県の第3、第4都市くらいまでは三大勢力のいずれかの店舗がある感じなので、極端な田舎じゃない限りは「あ、もうちょっと走ればネットカフェがあるじゃん」という状況です。
つまり、ネットカフェ宿泊を覚えると「どこをツーリングしていても基本は同じシステムの寝床がある」という絶大な安心感を得ることができます!
そして、ネットカフェでは食事をとることもできるので「あぁ、今日はずっと走りっぱなしでご飯を食べる時間がなかったぜ・・・」てな時も、チェックインすれば座ってゆっくりご飯を食べられます。
ちなみに食事は半個室ブース内のPCから注文できるので、わざわざ受付まで行く必要はありません。
ただし、宿泊場所としてはコスパの良い漫画喫茶ですが、食事の価格は一般的なファストフードと同じレベルで「相場より安い」というわけではありません。
3 ネットカフェ宿泊の注意点
ここまで「ネットカフェ宿泊はバイクツーリングに向いている」という説明をしてきましたが、あくまで「純粋な宿泊施設」ではないので、利用するにあたって何点か注意点があります。
まずは「バイクと荷物の盗難対策」ですが、基本的にネットカフェは交通量の多い幹線道路沿いにあることが多く、しかも不特定多数の人が出入りするので、バイクと荷物は常に盗難のリスクがあります。
ということで、バイクは必ず盗難防止ロックで施錠すること、しかも可能であれば「地球ロック」を施すこと、そして半個室ブースは基本的に施錠できないので、貴重品は常に持ち歩くことを意識しましょう。
ちなみにブース内にはダイヤル式の金庫が設置してあることが多いので、寝る際は貴重品を金庫に入れることをおすすめします。
次は館内への荷物の持ち込みについてですが、バイクに置けるものは極力置いていくことをおすすめします。
具体的には施錠できるトップケースやサイドケースがある場合、ネットカフェ内で使わないものは置いていきましょう。
何故なら半個室ブースは寝れるとは言っても決して広いわけではないので、なるべく荷物が少ない方が快適に過ごせるからです。
ちなみに僕はネットカフェに泊まる予定がある場合は、あらかじめ「館内持ち込みセット」を一つのバッグにまとめて持ち運びしやすくしています。
ヘルメットはヘルメットロックに付けておくのはNGで(イタズラの可能性)、シートバッグなど簡単に外せるものは潔く持ち込みましょう(あくまで盗難防止>快適性)
次は半個室ブース内での睡眠に関する注意点ですが、ネットカフェは24時間営業ゆえに「消灯」という概念がありません。
加えて半個室ブースは完全に壁に覆われているわけではないので、例えば空調やBGMなどの館内の音がそのまま聞こえてきます(利用者は静かに!がルールです)
言うまでもなくこれらは睡眠の妨げになるので、慣れないうちはアイマスクと耳栓を持っていくことをおすすめします。
4 ネットカフェ宿泊は快活クラブ一択である理由
ここまでネットカフェ宿泊の様々なイロハを語ってきましたが、実はここからが本題です。
結論から言うと、「ネットカフェ宿泊は快活クラブ一択」です!そうです、自由空間でもコミックバスターでもその他でもなく、ライダーなら快活クラブ一択です!
少なくても最初にリサーチすべきは快活クラブで、他店は「都合の良い場所に快活クラブが無い」と判明した時点でリサーチします。
ちなみにこれは決して僕の独断と偏見に満ちた意見ではなく、多くのネットカフェ愛好家ライダーの総意です(SNSを見れば分かります)
では「なぜ快活クラブがおすすめなのか?」を具体的に解説していきますが、これは既に説明済みですが「47都道府県すべてに店舗があるから」です。
しかも、各都道府県に1~2店舗ではなく、僕の感覚では平均5店舗くらい、場所によってはもっと沢山の店舗があります!
そして、快活クラブは館内の設備やスタッフさんの対応が安定して素晴らしく、チェーン店あるある「ここは良かったけど、あそこは・・・」ということが基本的にありません(僕はイマイチな店舗に当たったことがありません)
加えて半個室ブースが他店より広めの作りで、ありがたいことにUSBの充電器が付いていて、おまけにスリッパとブランケットが無料でレンタルできて、さらには大抵の店舗でシャワーが無料で使えます(しかもタオル込み)
・・・加えてダメ押しで「朝食も無料」だったりするので、これはもう困ったものです・・・
ビジホクラッシャー「鍵付完全個室」の存在
ここまで快活クラブを散々推してきましたが、実は今までのメリットはただの前座に過ぎません・・・
ということで、満を満たして紹介します、通称ビジホクラッシャーこと「鍵付完全個室」という素晴らしいシステムを!
実は快活クラブには通常のブース席とは他に「鍵付完全個室」と呼ばれる言葉通りの「施錠可能な個室」があります。
具体的にはカードキーで入れる専用のスペースがあり、その中にまさにビジホのような個室があります。
鍵付完全個室は通常のブース席の2倍くらいの広さがあり「大人1人が余裕で足を伸ばして寝れる+ツーリングの大荷物を十分置けるスペース」があります。
各部屋はカードキー式のオートロックなので防犯対策が万全で、しっかりとした防音対策も施されており、おまけに消灯できる個別の照明があったり(=アイマスク不要)なんならエアコンまで設置されています。
つまりは「施錠できない・消灯がない・周りの音が聞こえる・ちょっと狭い」という既存のネットカフェのデメリットを全て帳消しにした、極めてイノベーショナルなシステムなんです!
そして、これこそが「快活クラブ一択」と声に大にして言いたい最大の理由で、料金は通常のブース席にプラス500円~1,000円前後です(例外もあり)
ちなみに鍵付完全個室の唯一のデメリットは「人気ゆえに部屋が埋まっていることが多い」という「まぁ、そうだよね・・・」という点で、これまでネットカフェはどちらかと言えば格安旅に慣れているライダーやチャリダー、それからバックパッカーの宿泊者が目立っていましたが、ところが完全鍵付個室は一般の旅行者にまで浸透しています。
しかし、実は鍵付完全個室は快活クラブのスマホアプリから予約可能なので「絶対に個室に泊まりたい!」というライダーは予約することをおすすめします。
ちなみに僕は予約をすると「予約不要」というネットカフェの大きなメリットが失われてしまうので、個室が埋まっていたら半個室ブース(今日は節約しよう)という方法に落ち着いています。
ネットカフェの料金体系
ネットカフェは快活クラブ一択!と熱く語ったところで、最後にネットカフェの料金体系を「快活クラブ北見店(北海道)」を例に解説します!
まずは以下の料金表をご覧ください(他のネットカフェもほぼ同じ表記です)
ネットカフェは「入店から退店までの時間」で精算しますが、それが上記の表の「ご利用時間」です。
そして「飲み放題カフェ」がオープンブース「ブース・カラオケ」が半個室ブース、そして快活クラブの場合は「鍵付完全個室」があります。
多くのライダーは大体6〜12時間くらい滞在するので、その時間に応じた「〇〇時間パック」もしくは「夜の指定時間内のチェックイン+所定時間内のチェックアウト」で通常より安く滞在できる「ナイトパック」を利用するケースがほとんどです(北見店の場合はPM8:00〜AM4:00までのチェックインで8時間滞在の場合に適応)
例として「9時間パック」だと半個室ブースが2,640円となり、これは地方としては若干高い金額ですが、逆に言えば9時間滞在時の料金は最大でもこれくらいです。
そして、鍵付完全個室の場合は9時間滞在で3,430円なので、半個室ブースとの差額が790円となり、これがちょっと贅沢するか否かの基準となりますが・・・僕はこれくらいの差額なら個室を選びますし、それでもビジホに泊まるよりは圧倒的なコスパです!
ネットカフェ宿泊を覚えれば無敵!
はい、なんだか貧乏くさい、普通のホテルに泊まりたい・・・と思ったそこのライダーさん、僕は別にネットカフェ宿泊を激押ししているわけではありません。
例えばホテルが埋まっている時、天候や突発的な何かで予定が大幅に狂ってしまった時、早朝や深夜に出発する予定がある時・・・などなど、いざという時のために「ネットカフェで泊まれる」ということを覚えておくと無敵ですよ!という提案です。
少なくても多くのライダーは宿とキャンプでは宿泊できるわけですから、それにネットカフェを加えれば寝床に困る可能性が激減するはずです!
【画像】【便利でコスパ良好な寝床】ネットカフェ宿泊を覚えれば無敵! (22枚)この記事にいいねする
私もよく快活クラブ泊します
この記事に記載されてない注意点のひとつに「夜更かしの誘惑が大きい」
先日もJOJOの奇妙な冒険を一気読みして深夜3時まで
翌日は眠くてツーリングになりませんでした
いびきうるさい奴とかおったら最悪やけどな。、