
長かった夏が過ぎ、いよいよキャンプに最適な季節がやってきました! この春キャンプデビューをした人は、ようやくキャンプに慣れてきて、初めてのベストシーズンを前にワクワクしているのではないでしょうか。
今回は、そんなビギナーさんが陥りやすい落とし穴と、秋キャンプを始める前に今一度心に留めておきたい注意点をお伝えします。
虫はまだ活動している! 虫よけ対策を忘れずに
涼しくなったからといって油断していると忍び寄る憎いヤツ、それが虫!
例えば蚊は、15℃から活動し、25~30℃で最も活発になり、30℃を超えると動きが鈍くなると言われています。今年は猛暑の影響で思うように活動できなかった蚊が、ようやく涼しくなった今、けっこう飛んでいるのです。
また、咬まれると厄介なアブ・ブヨ・マダニも活発な時期は9月頃までですが、10月頃までは活動期間内ですので、特に水辺や湿地が近いロケーションではまだ注意が必要。対策を忘れずに。
▶虫よけ対策についてこちらでおさらい!
次第に日が短くなるこの時季は、行動パターンを前倒しに
次第に日が長くなる春と夏は、キャンプ場にチェックインするにも、テントを設営するにも、わりとのんびり構えていたかと思います。その感覚で秋キャンプに突入すると、あっという間に日が暮れて全てが後手後手に。
秋キャンプでは、日中の行動パタンをこれまでより少し前倒しにしてみるといいですよ。例えば、いつも「テントは遅くても16時までに張れればいいかな」と思っている人は、秋からは15時までに終わらせる。それが終わったら焚き火の準備(薪割りなど)をすぐにする、など。手元が暗くなり、風が冷たくなった頃に慌てて火を熾して夕食を作り出しても、温かいものを食べられるのはまだその先です。
「せっかくのキャンプで時間を気にするなんて…」と思うかもしれませんが、そのうち難しいことを考えなくても自然のリズムに合わせられるようになりますよ!
焚き火のマナーや注意点を今一度確認しよう
春に初めて焚き火をして、その楽しさにガチはまりしたものの、夏は猛暑で焚き火をする気にはなれなかったから、いよいよ再開のときが来た!と意気込んでいるみなさま。イエス! 待ちに待った焚き火のシーズン! 炎の揺らぎに癒される夜が待っています。
でもその反面、焚き火は危険を伴う行為でもあります。前回が初めてか、まだ数回目かで、前回から間が空いている人も多いと思いますので、焚き火のマナーや注意点を今一度おさらいしておきましょう。しっかり準備をして臨むと、安心して楽しめますよ。
▶焚き火のマナーとルールをこちらでおさらい!
迷ったら持って行く!防寒対策を始めよう
春にキャンプを始めた人にとって初めての寒い季節。これからのキャンプには防寒対策が欠かせなくなります。
防寒具を持って行く必要があるぶん、荷物が多くなるので、春夏キャンプですでに積載に余裕がなかった人は、出発当日の朝に「あれ? 積みきれない!」となりがちです。パッキングを見直す必要があるかもしれないので、早めに準備をして、事前に試し積みをするようにしましょう。
▶積載の基本をこちらでおさらい!
また、特にダウンやフリースなどの防寒着はかさばるので、特にまだ冷え込みが穏やかな秋の入口は、荷物に加えるかどうか悩みますが、これからの季節は「迷ったら持って行く」! 寒くて眠れないうえに、体調を崩して帰宅後仕事に復帰できないより数倍マシです。
ビギナーさんにまず初めてほしいのが「底冷え対策」。“底冷え”とは体の芯まで冷え切ることを言いますが、元をたどれば「足元から全身が冷える」という意味。どんなにふかふかのダウンを身にまとっても、地面からの冷気を防がなければダウンが本領を発揮できません。
インナーテントの床にエマージェンシーシートや銀マットなど、断熱効果のあるものを敷きましょう。詳しくは下の記事で解説していますので、まだ読んでいない人はぜひチェックしてください。
防寒対策については改めてじっくりお伝えします!
食、紅葉、焚き火などなど、秋のキャンプはお楽しみがいっぱい。人生で一度きりのデビュー年、引き続き安全・快適にバイクキャンプを楽しんでくださいね!
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