Webike Plusをご覧の皆様、こんにちは!北海道に移住する前は「オフロードなんて1mmも興味ない、オフ車なんて絶対に乗らない」と思っていたのに、今では林道巡りを楽しむ変わり身の早い男、さすライダーです。
だって、僕みたいな初心者でもちゃんと走れて、しかも景色が良くて気持ち良いから、そりゃ〜北海道の林道にハマってしまうわけです。
そんなこんなで気付いたら結構な数の林道を走っていたので、その中から特におすすめの林道を紹介しますね!
※各林道情報は2023年8月時点のものです。掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。お出かけになる際は事前にお確かめください。
目次
1 稚内市:白い道

おそらくライダーならバイク雑誌や各種メディア、それからSNSで一度は目にしたことがあるであろう、今や北海道を代表する絶景林道が「白い道」です。
稚内名産の「ホタテ」の貝殻を砕いて敷き詰めた道で、その名前通り幻想的な白い道が約3kmに渡って続いています!
なお、以前は宗谷地区側(宗谷郵便局が目印)からも進入できましたが、現在は宗谷岬の反対側にある「宗谷岬公園」からアクセスするのがルールになっています(案内板あり)
林道のレベルとアクセス拠点の設備

白い道は純粋な林道というより人工的に作られた道なので、比較的走りやすくオンロードバイクの姿も目立ちます。
僕はセローはもちろん、大型アドベンチャーのGSでも走った経験がありますが、よほど無理な運転をしない限りは転倒の可能性は低いと思います。
なお、白い道のアクセス拠点の宗谷岬公園(宗谷岬含む)には広い駐車場、トイレ、それから売店や食堂があります。
TEL:0162-23-6468(稚内建設産業部観光交流課)
アクセス拠点:宗谷岬公園
料金:通行無料
林道レベル:オンロードバイクでも可
公式HP:https://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/midokoro/spot/white-road.html
白い道の動画
2 芦別市・美瑛町:道道70号線

芦別市と美瑛町を結ぶ「道道70号線」には、途中約11kmのダート区間があります。
ナビを使用するとあくまで「普通の道」のように表示されるので、途中にダートがあるとは知らずに突入する車やバイクもいるほど、地図や名前からは林道とは分からない道です。
しかし、実際は雰囲気抜群で道幅の広い、いかにも北海道らしい林道で、特に秋の紅葉の時期は一見・・・いや、一走の価値があります!
林道のレベルとアクセス拠点の設備

道道70号線のダート区間は全体的にフラットですが、一部砂利が深い区間もあるので、基本はオフ車かアドベンチャーバイクで行くことをおすすめします。
前述の通りダートと知らずに侵入してきた車やバイクも走っているので、意外と対向車が多く注意が必要です。
なお、道道70号線のアクセス拠点は「道の駅 スタープラザ芦別」で、広い駐車場とトイレ、それから売店と食堂があり、近隣にコンビニやガソリンスタンドもあります。
アクセス拠点:道の駅 スタープラザ芦別
料金:通行無料
林道レベル:全体的にフラット(一部深砂利)オフ車かアドベンチャーバイクを推奨
道道70号線の動画
3 美瑛町:美瑛林道(通称)

美瑛町が誇る美しい丘を横目に走れる開放的な林道が「美瑛林道(通称)」です。
変化に富んだ全長約7kmの林道で、最初と最後は森の中を、ハイライトの中盤は開けた景色の中を走れます!
入り口に目立った目印や看板がないので、アクセスで戸惑うかもしれませんが、GoogleMapで「アグリエイト」と示された建物を目指すと入り口に辿り着けます。
林道のレベルとアクセス拠点の設備

美瑛林道は全体的にフラットですが、途中のアップダウンが僕のような初心者には少々怖いかもしれません。
なので、基本はオフ車かアドベンチャーバイクがおすすめですが、ベテランならオンロードバイクでも行けると思います。
なお、林道の前後に目立った施設がないので、トイレや水分補給、買い出しなどは事前にどこかのコンビニや道の駅で済ませておきましょう。
アクセス拠点:周辺に目立った施設なし
料金:通行無料
林道レベル:全体的にフラット、ベテランならオンロードバイクでも可
美瑛林道の動画
4 富良野市:布礼別林道

十勝岳連峰の富良野岳の登山口「ニングルの森」へのアクセス路が「布礼別(フレベツ)林道」です。
全長約5kmと距離は短い林道ですが、雰囲気抜群で走りごたえがあるので、実際の距離より「良い意味で」長く感じます!
アクセスは「原始の泉」という有名な湧水がある道を走っていると「原始ヶ原入口」と書かれた小さな看板があるので、そこが林道の入り口です。
林道のレベルとアクセス拠点の設備

布礼別林道は基本的に走りやすい林道ですが、ところどころにガタついたり、砂利が浮いている区間があるので、基本的にはオフ車をおすすめします。
北海道の林道としては道幅が狭い方で、なおかつ登山口へのアクセス路なので、ある程度の交通量もあることを考慮すると、転倒した際に道を塞いでしまう大型アドベンチャーバイクは避けた方が無難です。
なお、林道の周辺に目立った施設はないので、トイレや水分補給、買い出しは富良野の市街地で済ませておきましょう(林道入り口から20分前後)
ちなみに林道のゴール「ニングルの森」には簡易的なトイレが設置されています。
TEL:0167-39-2312(ニングルの森管理棟)
アクセス拠点:周辺に目立った施設なし
料金:通行無料
林道レベル:ガタつきや深砂利あり、オフ車を推奨
布礼別林道の動画
5 美深町:函岳

北海道における「オフローダーの聖地」とも言える林道が「函岳」です。
山頂まで車やバイクで行ける全国的にも珍しい山で、全長約27kmのロングダートを楽しめます!
アクセスは美深町の国道40号線上に分かりやすい看板が出ているので、あとはそれに従って進むだけです。
林道のレベルとアクセス拠点の設備

函岳の林道は全体的にフラットですが、中盤以降はハンドルを取られる深砂利の区間が目立つので、無難にオフ車で行くことをおすすめします。
ちなみに僕はオフロード初心者なのに、無謀にもGSでアタックしましたが、なんせ距離があるので・・・テクニック云々よりも集中力を切らさない方が難しく、中盤以降の深砂利でワンコケしてしまいました(涙)
しかし、大型アドベンチャーで函岳を走るライダーはザラにいるので、ある程度の経験があるなら、山頂の素晴らしい360度の絶景を見るためにチャレンジする価値はあります(山頂にトイレあり)
なお、函岳のアクセス拠点は、林道入り口から15分くらいの「道の駅 びふか」がライダーの定番で、広い駐車場とトイレ、売店と食堂、それからキャンプ場と温泉などなど・・・とにかく何でも揃っています。
TEL:0165-69-2470(美深町観光協会)
アクセス拠点:道の駅 びふか
料金:通行無料
林道レベル:全体的にフラット、中盤以降は深砂利が目立つ、オフ車を推奨
公式HP:https://www.bifuka-kankou.com/attractions/hakodake/
函岳の動画
6 音更町:十勝牧場

帯広の市街地から20分くらいの「音更(おとふけ)町」にある、白樺並木の美しい林道が「十勝牧場」です。
NHKの連続ドラマ小説「マッサン」のロケ地として使われた絶景林道で、広大な牧場内をゴールの展望台まで約5kmに渡って走れます!
音更町内の「道道133号線」を走っていると突然出現する林道なので、初めはびっくりして通り過ぎてしまうかもしれません。
林道のレベルとアクセス拠点の設備

十勝牧場は少なくても「白樺並木区間」はオンロードバイクの姿も目立つので、バイクの種類を問わず走ることができます。
しかし、中盤から終点の展望台にかけての区間は深砂利が目立ち、僕が2023年6月に行ったときは以前よりも砂利が深かったです。
ちなみに終点の展望台からの景色は絶景で、簡易的なトイレも設置されています。
なお、周辺にアクセスの拠点となるような施設はないので、事前に音更町か帯広市内で必要な準備を整えることをおすすめします。
TEL:0155-44-2131
アクセス拠点:周辺に目立った施設なし
料金:通行無料
林道レベル:オンロードバイクでも可(中盤以降は深砂利注意)
公式HP:http://www.nlbc.go.jp/tokachi/bokujougaiyou/index.html
十勝牧場の動画
7 清里町:神の子池林道

アイヌ語で「カムイトー(神の湖)」と呼ばれている「摩周湖」の伏流水によって形成された、青く透き通った美しい池が「神の子池」です。
その神の子池へのアクセス路が全長約2kmの「神の子池林道」で、道道1115号線沿いに案内板と入り口があります。
ナビで検索すると普通の道のように表示されるので、いざ現地に行ったら林道だった・・・とビックリするライダーもいます。
林道のレベルとアクセス拠点の設備

神の子池林道は最初から最後まで走りやすく、オフ車やアドベンチャーバイクはもちろん、荷物満載のオンロードバイクも結構走ってます。
ただし、いくら走りやすいとは言ってもダートには変わらないので、特にオンロードバイクの場合は慎重に走りましょう(転倒しているバイクを見たことがあります)
なお、林道の周辺に目立った施設はないので、途中にあるコンビニや道の駅で必要な準備を済ませてから向かいましょう。
ちなみに神の子池の駐車場には、汲み取り式のトイレが設置されています。
TEL: 0152-25-4111(NPO法人きよさと観光協会)
アクセス拠点:周辺に目立った施設なし
料金:通行無料
林道レベル:オンロードバイクでも可(運転は慎重に)
公式HP:https://www.town.kiyosato.hokkaido.jp/kankou/spot/kaminokoike.html
神の子池林道の動画
8 深川市:イルムケップスカイライン

まるでオンロードの絶景ワインディングロードのような名前の林道が「イルムケップスカイライン」です。
深川市にあるイルムケップ山の周辺を走る全長約18.5kmのロングダートで、クライマックスの正にスカイラインと呼べる展望が素晴らしい林道です!
アクセスは深川市のメジャースポット「トトロ峠」を過ぎた道道79号線沿いに、小さな看板と林道の入り口があります。
林道のレベルとアクセス拠点の設備

イルムケップスカイラインはところどころ急勾配な上に、ヘアピン並みのきついカーブも続くので、少なくても「全くの林道初心者」にはおすすめ出来ない林道です。
バイクはもちろんオフ車がベースですが、腕に自信のあるライダーならアドベンチャーバイクも選択肢に入ると思います(あくまで自信のあるライダーのみ)
なお、アクセス拠点は林道入り口から10分くらいの「道の駅 ライスランドふかがわ」で、広い駐車場とトイレ、売店に食堂とコンビニと何でも揃っています。
TEL:0164-26-2343(深川市生涯学習スポーツ課 文化・スポーツ係)
アクセス拠点:道の駅 ライスランドふかがわ
料金:通行無料
林道レベル:全くの林道初心者には厳しい、オフ車推奨
公式HP:https://www.city.fukagawa.lg.jp/kankou/pages1/ne5dau0000001ak9.html
ルムケップスカイラインの動画
9 雨竜町:道道432号線(雨竜沼湿原)

北海道の尾瀬と呼ばれる秘境「雨竜沼湿原」の登山口まで続く林道が「道道432号線」です。
国道275号線上にある「雨竜沼湿原」の看板を目印にしばらく進むと「尾白利加ダム」に辿り着きますが、ここから一気に道幅が狭くなり、ダートと舗装路を繰り返す林道となります。
基本的には気持ちよく走れる林道ですが、雨竜沼湿原はハイカーに人気なので、シーズン中は意外と交通量が多く要注意です。
林道のレベルとアクセス拠点の設備

道道432号線は全体的にフラットで、ところどころに舗装区間もあるので、オフ車やアドベンチャーバイクなら問題ありません。
おそらくオンロードバイクでも行けるとは思いますが、ダートと舗装路を繰り返すのは逆に疲れるかもしれません。
なお、周辺に目立った施設はありませんが、林道の終点にある登山口「雨竜沼湿原ゲートパーク」に駐車場とトイレ、それから自販機、そして無料で利用できるキャンプ場と山小屋があります。
TEL:0125-77-2213(雨竜町産業建設課 農政林務担当)
アクセス拠点:周辺に目立った施設なし、雨竜沼湿原ゲートパークに各種設備あり
料金:通行無料
林道レベル:全体的にフラット、舗装区間あり、オフ車かアドベンチャーバイクを推奨
公式HP:https://www.town.uryu.hokkaido.jp/docs/shitsugen-gaiyou.html
10 上士幌町:糠平三股林道(タウシュベツ林道)

今や北海道を代表する超人気スポット「タウシュベツ川橋梁」へのアクセス路が「糠平三股林道(タウシュベツ林道)」です。
事前に「林道ゲートの鍵」を専用サイトから予約する必要があり、1日10組しか走れない貴重な林道です(協力金1人1,000円)
国道273号線上にある「丸山橋」付近に林道の入り口がありますが、鍵を持っていないとゲートまでしか行けません。
林道のレベルとアクセス拠点の設備

糠平三股林道は全長約4kmのフラットな林道で、オフ車やアドベンチャーバイクならまず問題ありません。
中にはオンロードバイクで走るライダーもいますが、個人的にはそれなりのテクニックを伴うと思います。
なお、林道ゲートの鍵の受け取りと返却は「道の駅 かみしほろ」で行うので、事実上ここがアクセス拠点となります。
ちなみに2023年8月時点で、予約できる日は全て埋まっている状態なので、既にプレミアチケットと化していますが・・・それを踏まえても「タウシュベツ川橋梁」は一見の価値があります!
TEL:01564-7-7272(上士幌観光協会)
アクセス拠点:道の駅 かみしほろ(林道ゲートの鍵の受け取り・返却)
料金:協力金1人1,000円
林道レベル:全体的にフラット、ベテランはオンロードバイクも可
公式HP:https://www.kamishihoro.jp/place/00000072
糠平三股林道の動画
林道を走った先に「シン・北海道」がある!
きちんと整備された観光スポットもいいですが、本当の北海道は自然の奥地にあります!
なので、ちょっと勇気を出して、林道を走った先にある「シン・北海道」を目指してみませんか?
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