アウトドアの様々な場面で活躍する“ロープワーク”。上級スキルのように思えるかもしれませんが、実はキャンプビギナーこそ覚えておくと、デビュー戦から早速役立つロープワークが2つあります。
ここではそのひとつ、「もやい結び」の用途や方法を解説します。

 

※2023年8月17日、内容に誤りがあったため記事を修正しています。

「もやい結び」とは?

「もやい」とは「船を綱などで繋ぎとめる」という意味。もとは船の帆の縁を船首側に引っ張るために使われていた結び方だそうで、次第に船を埠頭に繋いでおく方法として広く用いられるようになりました。

もやい結びの特徴は、作った輪っかの大きさが力をかけても変わらないこと。そして、それほど強い結び目を作れるにもかかわらず、簡単にほどくことができることです。使い勝手がとてもいいので、“King of knots”(結び目の王)とも呼ばれています。

どんな場面で使う?

テントには、ポールやペグなどのほかに、自在金具付きの張り綱が付属しています。これは、設営したテントが強風で飛ばされないようテントから地面に張り出し、テントを固定するためのものです。初めてのテントを設営するときは、下の写真のように、張り綱の先端をテントの所定の個所に結び、張り綱を使える状態にする必要があります。

この、張り綱をテントに結び付けるときにさっそく「もやい結び」が活躍します。風の力などでロープが引っ張られても、輪っかの大きさが変わってロープが緩むことがなく、テントをしっかり支えられます。

一度「もやい結び」をしてしまえば、その後張り綱はテントにつけっぱなしでOK。設営のたびにほどいたり結んだりする必要はありません。

それでは早速練習してみましょう!

「もやい結び」の作り方

1.輪っかを作る(長い方のロープが「下」に重なるように)

2. 輪っかの「下」からロープ先端を通す(通した先端は長い方のロープの「下」にくぐらせる)

3.中央にできた輪っかに「上」からロープの先端を通す

4.結び目をしっかり締めたら完成!

「もやい結び」の作り方を動画でもチェック!

覚えてしまえば簡単なので、いろんなところに活用したくなる「もやい結び」。この夏、マスターしてキャンプスキルを上げちゃいましょう!

ギャラリーページへ

この記事にいいねする


コメントを残す