
通勤、通学、配達、近所の移動といった実用用途を除くとバイクの存在価値はほぼ「乗っていると楽しい」しか無く、それ以外の実用性はほぼ無いに等しいのが実態です。
その代わりに乗っている時の楽しさは他のどんな乗り物でも味わえない特別なものですけどね!
だからこそ、大多数のバイクユーザーが楽しんでいるのが『ツーリング』という行為で、天気の良い休日は用事も無いのにふらりと出掛けてしまいがちです。
ツーリング中に立ち寄ったサービスエリアや道の駅で休憩しつつソフトクリームを食べたりするのはバイク乗りなら誰もが経験のある行為でしょう。
でもちょっと待った!
なぜソフトクリームなのでしょう??
目次
そもそもなぜバイク乗りは休憩地ごとに食事をしてしまうのか?
とても楽しいバイクツーリングですが、バイクは常にライダーが走行風に晒されますし、気温や雨などの影響を受けるが直撃する乗り物でもあります。
気を抜きすぎると事故に合う可能性が急増しますし、路上の砂や落下物を見落とすと転倒のリスクもある乗り物です。
だからバイク乗りは常にある程度は緊張している状態で運転しており、どうしても4輪車の運転より疲れがちです。
車を運転する場合よりも短い間隔で休憩したくなるのは当然の事なのでしょう。
しかも景色を見ることがツーリングの主目的な事も多いですから、休憩回数が多いのは更に当然の事ですよね。
単なる高速道路移動中であっても、実は自身の安全のために身体も脳もフル回転しているのでお腹も減るし糖分も欲しくなるに決まってます。
ツーリング中は小まめに休んで、いつもよりもたくさん食事を取るようにしましょう。

短い間隔で休憩したくなるのは、バイクを運転が自動車の運転よりも疲れやすい宿命だから
生身の身体を剥き出しで高速移動していれば身体も脳も疲れて当然
ソフトクリーム以外の食べ物はいくらでもあるのに・・・
ところで、ツーリング中に口にしたくなる物には『定番』が存在します。
自動車ならファストフードをドライブスルーで注文して運転中に食べる事もできますが、ヘルメットを被っているバイクでその選択は現実的ではありません。
バイクの場合は一旦バイクから降りてヘルメットを脱いで食べる必要があるので(手軽に食事ができない)、どうせならファストフード以外の物が食べたい事でしょう。
極端な話、ファストフード系はマスツーリングの集合場所で選ばれるくらいなのでは?
運転中に飲食できないバイク乗りが小休憩中に欲しくなる飲食物の代表的な物と言えば、
1:ビール(ノンアルコール)
2:ラーメン
3:ソフトクリーム
4:フランクフルトソーセージ
5:牛串
こんなところでしょうか。
インスタ映えするオシャレな食べ物、例えばホイップクリーム山盛りのクレープやA5ランク和牛ステーキが嫌いなわけではありませんが、ツーリング中に食べたいかと言われるとかなり微妙です。
自分の欲望のためにツーリングに行っているので、飲食も欲望に忠実になってしまうのがバイク乗りの流儀……、体重増加の懸念など投げ捨てて欲望を最優先し結果、日常生活時にはあまり手を出さないジャンクフードを選んでしまうのはバイク乗りの考え方として皆さんも共感できるのではないでしょうか。
Webikeコミュニティの日記を見れば、ツーリング先で皆さんが美味しそうな(しかし健康に悪そうな)物を大喜びで食べているのが一目瞭然です。

以前から目を付けていたラーメン屋に立ち寄ってみたり・・・

よく冷えたノンアルコールビールが我慢できなかったり・・・

気付いたら牛串を購入してしまっていたり・・・
食べたくなる物の共通点
夏の暑い道路をひた走った後でビールが飲みたくなるのは、お酒が飲める人なら大きく頷くところでしょう。
私(門脇)はお酒を飲みませんが、気持ちはわかります。
上で挙げた欲しくなる物の中で唯一の『飲み物』ですが、ビールが飲める方なら絶対美味しいと思えるシチュエーションなので仕方ありません。
おっと、ツーリング中は必ずノンアルコールビールですよ!
飲料であるビールが清涼感を求めて欲しくなるのに対して食事の方は清涼感とは程遠い物で、塩分、脂質、タンパク質、炭水化物、糖分の塊りみたいな物ばかり。
しかし、これは最初に書いたバイクを運転すること特有の身体と脳みその疲れを考えれば納得が行きます。
ようするに、自覚の有無はともかく運転によって身体と脳が疲れているのでエネルギー補給をしたいのでしょう。
高カロリーで、味が濃くて、イイ匂いがして……、疲れた身体と脳に養分が染み渡る!
モアカロリー!モア糖分!
でも、ソフトクリームだけはちょっと違いますよね?

脂多め、塩分多め、味濃いめ・・・
ツーリング中に食べたくなるのはソフトクリームを除くと基本的にコッテリ系が人気
ソフトクリームだけが規格外
ソフトクリーム以外の食べ物はコテコテの濃い味ですが、ソフトクリームだけは違います。
どれだけ濃厚なソフトクリームでも胸やけするような脂分や塩分や匂いは無く、むしろ清涼感が勝る食べ物です。
乳脂肪分と糖分を大量に含んでいるので、疲れた身体と脳が自然と欲するように思えますが、実はソフトクリームのカロリーは大したことありません。
物によってバラツキが大きいので一概には言えませんが、せいぜい200~300Kcal程度のようです。
ラーメンの足元にも及びませんね。
糖分にしても別にソフトクリームが最強ではないですし、清涼感が一番あるわけでもありません。
でもなぜかソフトクリームは大人気。

明らかに柔らかい事がわかる極太巻きっぷり、先端の垂れ方・・・素晴らしい!

滑らかな表面のテカリ、密度を感じさせる先端形状・・・素晴らしい!
ネットで考察されている理由
各地のサービスエリアや道の駅でソフトクリームを食べているライダーの姿があまりにも多いので「それは何故か?」という考察がネット上で何度も交わされています。
それらの考察をまとめると、
1:ソフトクリームは日本全国どこにでも存在する
2:夏のバイクは熱いので冷たい物が欲しくなる
3:高カロリーなので栄養補給に最適
という、もっともらしい理由が並べられているようです。
でも、ソレダ!と言うほど納得できる理由ではないですよね?
変わったところでは「ツーリング中にソフトクリームを食べるのは儀式」という説や、「ツーリングに行くのが目的ではなく、ソフトクリームを食べに行くのがツーリング」という説も根強い支持を得ているようです。
たしかに、牧場に行くツーリングなどでは牛や羊と戯れるという訪問理由よりも、ソフトクリームそのものが目的というのは本当でしょう。

道の駅と言えばソフトクリーム!食べずにはいられない!

牧場はツーリングの目的地として定番のひとつですが、その理由はソフトクリームがあるから!
バイク乗りがツーリング先でソフトクリームを食べてしまう本当の理由
さんざん引っ張っておいて申し訳ありませんが、正直なところ、理由など無いはずです。
暑いから冷たい物が食べたい、胃に優しい物が食べたい、手軽に食べれる物が食べたい、屋外でゆっくり食べたい、待たずに食べたい、価格がお手頃……etc、様々な理由は付けられますし間違っているとも思いませんが、所詮は後付けの理由です。
まして、脳が糖分を欲しがっているから無意識に……なんてこじつけもいいところ。
結局のところ、休憩のために止まったら偶然ソフトクリーム売り場があった ▶ ちょっと食べてみるか…… ▶ おいしい!最高だ! ▶ 次回も食べよう!
この繰り返しというだけなのではないでしょうか。
マスツーリングでは一緒に行った仲間も巻き込まれてソフトクリーマー(※私の造語……と思ったら既にプロソフトクリーマーなる人物も存在していました)になってしまうので、マスツーリングが行われる度にソフトクリーム愛好者がネズミ算式に増殖して一大勢力を形成するに至ったのだと思います。
なお、いったんソフトクリームの魅力に気付いてしまうとバイクに乗っていない時でもソフトクリームを求める身体になってしまい、自動車運転中でもサービスエリアに立ち寄るとソフトクリームを食べてしまうようになります。
車も運転される方なら身に覚えがありますよね?
また、いい歳をした男性(しかも多くの場合レザージャケットなどを着ているイカツイ系)がソフトクリームを舐めている姿に抵抗がある、恥ずかしい、などの意見もあるようですが、そんなの知った事ではありません。
その姿が周囲の一般人からどれだけ奇異に映ろうと、どうせ翌日には誰も覚えていないでしょうから、他人の視線など気にせず欲望の赴くままに堂々と食べれば良いのです。
さぁ、そろそろ我慢できなくなって来たのではないでしょうか?
我慢していないでツーリングに行きましょう!(=ソフトクリームを食べに行きましょう!)

理由などありません、美味しいから食べる、ただそれだけ

記念撮影はこのポーズと画角でキマリ

美味しいソフトクリームがあると聞けばわざわざ食べに行く、それがソフトクリーマー
他の人からの視線?そんなの関係ありません

最高ーーーー★
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特にツーリングの帰りの疲れた時に食べるソフトは最高ですね。
冬以外は毎回食べており理由を考えたことはなかったですが、確かにただただ美味しいから・・・でしょうね(^^♪
なぜかソフトを食べてる時って小さいな子供の視線を一心に浴びますよね。
『ママ!アイス食べたい!!』とわたしを指差しながら言われたら何か申し訳ない気もしますが( ゚Д゚)
私の日記の写真をラーメン、ソフトとたくさん紹介していただきありがとうございます。
ラーメンとソフトは最早バイクに乗る目的と言っても過言ではありませんw
ソフトクリームは、持ち帰りができません。その土地に行かないと食べられないのです!
ご当地ソフトはいろんな味があるので、どこまでも食べに行きたくなります。