
岡山県浅口市在住のカブライダー、こばんです。瀬戸内海の風景が美しい広島県尾道市でぜひ楽しんでほしいツーリングが、船旅です。島へ渡し船が一日に数百回も往復するエリアがあるほど。地元の人たちの足にもなっています。
今回は私がおすすめする尾道エリアの渡し船を紹介していきましょう。愛車と一緒に穏やかな瀬戸内海の船旅を楽しみませんか。
目次
尾道エリアの島々
広島県南東部に位置する尾道市街地は、「寺のまち」、「坂のまち」とも呼ばれるレトロな街並みで有名です。そして、瀬戸内海の島々と四国までを結ぶ「しまなみ海道」の入口でもあります。尾道本土から向島、因島、生口島と続くしまなみ海道でおなじみの島のほか、百島、高根島などの島があります。そんな尾道エリアでのツーリングに活躍するのが渡し船です。

尾道市街地~向島航路
尾道市街地のすぐ南側にある向島までは無料で渡れる「尾道大橋」が架かっていますが、渡し船も行き来しています。約300mの尾道水道を渡り、3~5分で向こう岸にたどり着きます。
休日だと観光で来られているサイクリストもたくさんいますが、平日の朝や夕方は特に地元の学生やサラリーマンの方が多く乗船しています。向島は島といっても、13,000人近くの人が暮らし、商業施設や企業が多くあり、学校もあり、渡し船は観光用というよりは、通勤通学など市民の足として活躍しているのです。こういった尾道ならではの日常が垣間見れるのも醍醐味。
尾道市街地と向島を行き来する渡し船は数社が運航しているのですが、私が乗ったことがあるのは[尾道・駅前―向島・富浜]航路。JR尾道駅の南側に渡し船乗り場があります。車や126cc以上の二輪車は乗船できないのですが、125cc以下の原付バイクや自転車だと一緒に乗ってOKです。
お値段はびっくり、片道大人100円、原付バイクはプラス10円!
時間帯によりますが約12分間隔で往復運航しています。頻繁に行き来しており、時刻表はありません。
(126cc以上の二輪車の方は、尾道水道を行き来する別の渡し船、[尾道・土堂―向島・兼吉]航路と、[尾道・土堂―向島・小歌島]航路だと、126cc以上の二輪車や車でも乗船できるようです)
<乗り方>
渡船乗り場で待っていると船が来るのでそれに乗る、そして運賃をスタッフの方に渡せば乗船手続き完了。船まで原付バイクを押していきます。
向島前の渡船乗り場
尾道駅前行き渡船のりば
<注意点>
スムーズにお支払いができるよう、小銭を持っていきましょう。乗船時間が短いので、記念撮影はすばやく行いましょう。
運航時間は6:00~22:00です。

戸崎~歌(向島)航路
東方面から向島に赴く場合におすすめの航路が[向島(歌)―浦崎(戸崎)]航路です。ひとつ前に紹介した尾道市街地と向島を結ぶ航路は、たくさんの人が行き来する「都会の」渡し船といった感じですが、こちらの航路は瀬戸内海と聞いてイメージするのどかさがあります。
開放感ある船に感激するはず。空も海も丸見え。海上から穏やかな瀬戸内海を見ていると心が洗われます。
乗客は少なく、時間帯によってはひとりきりのことも。私はこの航路の大ファンで、これまで10回以上利用していますが、5組以上の乗客と乗り合わせたことはありません。原付バイクのみならず、126cc以上の二輪車や車も乗船できます。
乗船時間は約5分。価格は片道大人180円、原付バイク60円(二輪車90円)です。
<乗り方>
時刻表がなく、乗船客が来たときのみ船が行き来するスタイルです。
例えば乗り場に到着したときに向こう岸に船がいれば、家のチャイムのような呼び鈴ブザーを押しましょう。
もしこの呼び鈴が壊れていれば、白と黒の大きな手持ち看板があり、それを対岸に見せて船を呼ぶのだそう(やったことないですが)。
乗船してからスタッフの方に運賃を支払いましょう。
歌港
戸崎港
<注意点>
対岸に船がいる場合、呼び鈴ブザーを押さないと来てくれません。待ちぼうけにならないよう注意しましょう。
平日 朝6:30~最終は19:30です。 日祝は朝7:00~最終は18:00。

因島~ゆめしま海道の島々への航路
ゆめしま海道は、瀬戸内海にある愛媛県上島町の弓削島・佐島・生名島・岩城島を3つの橋で結んでいるツーリングスポット。ゆめしま海道に行くには、しまなみ海道の島々から出ているフェリーに乗る必要があります。
https://karouto-ferry.com/time/
・生名フェリー・・・因島(土生港)⇔生名島(立石港)海上約3分 170円
https://www.town.kamijima.lg.jp/site/access/5639.html
・三光汽船・・生口島(洲江港)⇔岩城島(小漕港)海上約5分 450円
https://sankohkisen.jp/fare_times/ikuchi/
※金額は人+原付自転車 125cc未満(片道)
上記のフェリーは、126cc以上の二輪車や車も乗船できます。特に因島の南には大きな造船所があり、迫力満点の大きな船が見れますよ。
瀬戸内海の新たな一面が楽しめます。こちらも1時間に1本程度は運航しているので、便利に活用できます。
<乗り方>
時刻表があるので、時間になったら乗船しましょう。乗船してからスタッフの方に運賃を支払いましょう。
家老渡(かろうと)フェリー汽船乗り場(因島)
生名フェリー乗り場 土生港(因島)
三光汽船乗り場 洲江港(生口島)
<注意点>
WEBサイトで時刻表を事前にチェックしておくとよいです。朝早くや夕方以降に利用したい場合は、始発と最終の時間も確認しましょう。

おわりに
尾道エリアには、ほかにもたくさんの渡船が行き来しています。瀬戸内海のツーリングルートを開拓してみてください!
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