岡山県浅口市在住のカブライダー、こばんです。今回は少し足をのばして、島根県の離島、日本海に浮かぶ隠岐(おき)諸島を紹介します。隠岐諸島といえば、草原と海と牛・馬ののどかな風景。この目で見るのが長年の夢で、昨年夏にようやく叶えることができました。私が実際に走ったルートも紹介するので、ツーリングの参考にしてくださいね。

隠岐諸島について

出典:隠岐汽船 https://www.oki-kisen.co.jp/

 

「隠岐諸島」は4つの有人島からなります。東に位置する隠岐の島(島後)、西に位置する3島(島前)が中ノ島・西ノ島・知夫里(ちぶり)島。私が訪れ、今回紹介するのはおもに西ノ島・知夫里島です。

隠岐諸島は本土からフェリーで約2時間(島によってはもっとかかります)という、日本海のただなかにあります。自然にあふれ、観光スポットや見所がたくさん。歴史の上では遠流の地として有名でしょう。後鳥羽上皇や後醍醐天皇など約3,000人が流されたことで知られています。

島への移動は船を利用するので、ツーリングの際は運航情報も事前に確認しておきましょう。

隠岐_西ノ島

隠岐諸島ツーリングのプランニング

隠岐諸島へのツーリングは、フェリーの便数と時間を考えると日帰りは厳しく、一泊二日以上が必要です。一泊二日あれば、4島のうちの2島、がんばれば3島めぐれます。複数の島をめぐりたい場合は、フェリーの時刻表を必ずチェックしましょう。本土と隠岐諸島を結ぶフェリーのほか、島間を結ぶフェリーが別であります。

私の実際のツーリングスケジュールは以下です。1日目は知夫里島をツーリング後、西ノ島のホテルに宿泊し、2日目は西ノ島でツーリングを楽しみました。

1日目

9:30 松江市(本土)七類港発のフェリーくにが乗船(2等3,510円・原付2,640円)
11:30 知夫里島着
15:57 知夫里島発のフェリーどうぜん乗船(ひとり300円・原付200円)
16:35 西ノ島着
西ノ島に宿泊

2日目
15:45 西ノ島の別府港発のフェリーおき乗船(2等3,510円・原付2,640円)
17:55 松江市(本土)七類港着

隠岐_フェリー

季節等によってフェリーの時刻表が変わりますので、最新情報をお確かめください。料金も変わる可能性があります。

●フェリーおき・くにが(隠岐汽船)https://www.oki-kisen.co.jp/
●フェリーどうぜん(隠岐観光)https://www.okikankou.com/inter-island-ferry/」

宿泊については、隠岐4島それぞれにキャンプ場があるので、キャンプ派の方にもおすすめです。観光地のためホテルや民宿が各島にありますが、隠岐の島と西ノ島に多い印象でした。ガソリンスタンドは隠岐の島にはけっこうありますが、ほかの島はゼロではないもののポツポツとになるので、本土で満タンにして、島のガソリンスタンドの場所も確認しておくと安心です。コンビニはほぼありません。

こばん
ダイナミックな自然にあふれた島々です!

知夫里島 赤ハゲ山

私が一泊二日のツーリングで最初に訪れたのは、隠岐諸島の有人島の中で一番小さく、たくさんの自然が残っている知夫里島(ちぶりじま)。本州から一番近い島になります。畜産業が盛んで、人口約600人の島に、おなじくらいの頭数の牛がいるのだとか。かねてから行ってみたかった「赤ハゲ山」は島の西側に位置しており、草原と青い海と草を食む牛の姿にあこがれて向かってみましたが・・・。

隠岐_知夫里島

付近は放牧場になっているとあって、想像以上にたくさんの牛が散歩中。牛たちは、原付ライダーをものともしません。じろりと睨まれながら道を通せんぼされてしまいました。牛が移動するまでゆっくり待つのがいいようですが、諦めて私の方がUターン。引き返しました。

隠岐_知夫里島

標高325mの山頂からは360度の大パノラマの絶景がのぞめるとのことです。でも道中の風景も素晴らしかったですよ。

隠岐_知夫里島

「赤ハゲ山」のほか「赤壁」という絶景スポットに向かうも、そこでも牛が通せんぼしており、諦めました。

放牧場以外の道には、牛はいません。島の方々の生活の様子が垣間見えます。

隠岐_知夫里島

知夫里島といえば、草原と青い海の大絶景というイメージだったので、こんなふうに人の暮らしが見える島だったんだという感動もありました。のどかな離島の風景を満喫しました。

隠岐_知夫里島

こばん
人間も自然の中の一部なんだと感じますよ!

西ノ島 由良比女神社、鬼舞展望台、摩天崖

フェリーどうぜんに乗って、夕方に知夫里島から西ノ島に移動。知夫里島より人口が多く栄えている印象ですが、ダイナミックな自然も間近に感じられます。

翌日は朝からすばらしい朝焼けに出会えました。広い空も、離島ツーリングのごちそうです。

隠岐_西ノ島

2日目は由良比女(ゆらひめ)神社、鬼舞(おにまい)展望所、摩天崖(まてんがい)をカブのソラコとめぐりました。

由良比女神社

漁業神、海上守護神として島内の信仰を集めている由良比女神社。荘厳な雰囲気でした。

神社の前の浜は「イカ寄せの浜」と呼ばれています。イカを探す人たち描かれた立て看板があり、不思議な光景です。昭和20年代までは、数万匹のイカの大群が押し寄せていたのだとか。由良比女命が海を渡っている時、海に浸した手をイカが引っ張ったので、そのお詫びに毎年イカの群れが押し寄せるようになったという伝説があるそうです。

こばん
隠岐諸島の魚介は最高!イカも食べてみてください

鬼舞展望所

前日、知夫里島で牛に通せんぼされたことが少しトラウマになっていましたが、西ノ島の「鬼舞展望所」へリベンジ。展望所までの周辺一帯は牛が放牧されています。さっそく牛に出会い、ドキドキしていましたが、退いてくれました。

隠岐_西ノ島

日本海を見渡せる絶景スポットが広がっています。

隠岐_西ノ島

結局、展望台まで歩く体力がなかったですが、道中や駐車場から見る風景だけでも感動しました。

こばん
空を飛んでいるような道ですよ!

摩天崖

牛への恐怖心がやわらぎ、もうひとつの絶景スポット「摩天崖」へ。途中に見かけた切り立つ岩は、まさに芸術。

隠岐_西ノ島

またもや放牧地には牛がいましたが、退いてくれました。ほかにも車で訪れた観光客の方もいたので、あとについて道を走り、頂上付近までたどり着けました。

隠岐_西ノ島

馬がおとなしく草を食んでいて(なぜか牛よりおとなしく見える)、まさに牧歌的風景が広がっています。頂上へは、道のすぐそばに大きな牛がいたので結局、断念。

隠岐_西ノ島

ここちよい風が感じられる場所です。

こばん
道路は牛や馬優先で走りましょう

大迫力!観光船クルーズ

ツーリングを終え、午後、フェリーまで時間があったので、国賀めぐり定期観光船に乗ってみました。

隠岐_西ノ島

1時間20分、陸地からは見ることができない西ノ島の断崖絶壁の海岸を、観光船でめぐることができます。大人ひとり3,000円。びっくりする風景をたくさん見ることができ、とてもおすすめです。

まず外海に出るまでの運河が狭くて驚きました。

隠岐_西ノ島_観光船

外海に出ると、ゴツゴツの岩がたくさん。そして、断崖絶壁。

隠岐_西ノ島_観光船

岩のアーチを真下から眺めたり、凪の日には洞窟の中にぐいぐい入っていったり。

隠岐_西ノ島

ドキドキ・わくわく・眼福な体験ができますよ。

こばん
自然の美も、船長さんのトークも見事!

おわりに

日帰りは難しいですが、一泊二日あれば絶景を大満喫できる隠岐諸島。4つの島があるので、少しずつ楽しむこともできます。
ぜひ、日本海の絶景と牛たち馬たちに会いに、フェリーに揺られて訪れてみませんか。

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