バイクをレンタルして旅する。気になっていながらも実態的には未体験。しかしふとしたキッカケで借りて走る体験をした。今回使ったのはBMWモトラッドが展開する“RENT A RIDE”で、WEBから日本語で簡単アプローチ。乗り慣れたバイクを選ぶ。

走ったのはスペイン、フランス、アンドラ。国を跨いだが、国境を越える旅というより、行きたい所を回ったらそうなった、という感じ。日本で県境を越えるように走りながらも言葉、文化が変わるように風景が変わる不思議。それでもバイクで走る楽しさ、もっと乗りたい誘惑は不変。で、そんな走り方はどうだったのかをお伝えしたい。

■文・松井 勉 ■撮影:大谷耕一 ■取材協力:BMW Motorrad RENT A RIDE(https://www.rentaride.com/ja/) 、Barcelona Premium(https://www.barcelonapremium.es/gama-bmw-motorrad/)

ヨーロッパツーリングしない?

始まりは去年の春のことだった。バイク仲間の新田正直さんはカーボンコンポジット製品を作り出すTrasの代表にして製品造りのスペシャリスト。その新田さんはスズキのMotoGPマシンに向けてカーボン製品を納めているサプライヤーでありチームのパートナーの一人でもあるというスゴイ人なのだ。スズキのMotoGPマシンのシートカウルの裏にTrasのロゴが並んでいるのを見たことがあるファンも少なくないはず。

そして毎シーズン、MotoGPのヨーロッパラウンドに視察に出かける新田さん。2022年は9月にスペインのアラゴンにMotoGP見に行くんだけど、ついでにツーリングしない? そう誘われたのである。

9月に別件の取材でアルバニアに行っているので、それ終わりで合流すれば良きタイミング。「行きましょう」となったのが5月のころ。フォトグラファーの大谷耕一さんも一緒に行くというので、これは刺激的で面白い。

MotoGPの週末の前に計画されたそのツーリングは3泊4日。ルートは北上してフランスへ。ツールドフランスでもルートに使われるピレネー山脈を抜ける道を走り、フランスの美しい村ミネルヴを眺めに行き、そのままアンドラを通りスペインに戻るというもの。

そして9月半ばを過ぎた頃、僕はスペインのバルセロナにいた。空港からさほど離れていないホテルで待ち合わせだ。みんなよりも数日早く着いた僕は2週間近くいたアルバニア取材での疲れを癒やすべくのんびり過ごした。

バルセロナではもう一人、旅の仲間が加わった。グレゴリー・グランツマン。通称グレック。彼は日本語が堪能で、若い頃BMWジャパンでインターンをしていた経験を持つスイス人。新田さんとも仕事で接点があり、大谷さんとも顔馴染み、つまり3人とも共通の知人だ。この4人が揃ったところでホテルのロビーでカンパイ。翌日、数日間のツーリングに不要なスーツケースや荷物をホテルに預かってもらうことに。ツーリング後、もう一度同じホテルに戻るのでそんなコトもお願いできた。一旦、チェックアウトして今回の発着となるBarcelona Premium(https://www.barcelonapremium.es/gama-bmw-motorrad/)というディーラーへと向かうためタクシーに飛び乗った。

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情報提供元 [ WEB Mr.Bike ]

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