
ツーリングマップル中部北陸版担当の内田一成さんによる、キャンプツーリングコラム。アウトドアやオートバイとの付き合いが長く、バイク誌・登山誌などでも活躍してきた内田さんの、キャンプツーリングにまつわるさまざまなエピソードをお届けします。今ではあり得ないような無茶な企画バナシに始まり、自然との対峙の仕方、焚き火や料理、ギアや各種ノウハウなど、多岐にわたるお話は、どれも興味深いものばかり。読めばきっと、外に出たくなるはず。
著・内田一成第1話 真冬のクレージー・クルージング・ラリー
もう25年あまり前のことになるが、「月刊オートバイ」で「CCR(クレージー・クルージング・ラリー)」という連載を持っていた。現在は二輪車新聞社の編集長を務める本多正則さんが担当編集で、彼が好きだったロックバンドの「CCR=Creedence Clearwater Revival」をもじったネーミングだ。
「月刊オートバイ」のCCRは、風間深志さんからはじまる人気企画「オフロード天国」のスピンアウト企画で、毎回、オフロード天国でお馴染みのメンバーが登場し、おバカなツーリングを行うというものだった。
CCRには三つの基本ルールがあった。
・第一は、一度のツーリングで1000km以上を踏破すること
・第二は、コースの中に過酷なオフロードを必ず織り込むこと
そして
・第三は、脱落者はその場に見捨てていく
というもの。
いま思えばリスキーでふざけた話だが、当時の二輪業界は、メディアも読者もメーカーもアウトローなテイストを喜ぶ気風に溢れていて、こんなバカバカしい企画が好評を博した。
情報提供元 [ Route! Powered by TOURRING MAPPLE ]
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