「パリダカ」と言えば多くの人が聞いたことがある世界的ラリー(※現在は「ダカール・ラリー」と呼ばれ、レース地も異なる)です。現在「ツーリングマップル中国・四国」を担当する博田さんは、かつて「パリ・グラナダ・ダカールラリー」への参戦をはじめ、国内外のオフロードレース経験も多い方です。ツーリングマップルでは中国・四国エリアの担当者になる以前、全国の林道調査を行ったこともあります。そんな博田さんに、旅に興味を持った少年時代から、バイクに乗り始めた時期、オフロード走行の魅力などなどを語っていただきます。

※当記事はツーリングマップル週刊メルマガにて2017年1月~2月に配信した記事を再編集したものです。
著・博田巌

旅との出会い

僕が「旅好き」になった最初のきっかけは、小学生の頃。夏休みの恒例行事だった、静岡県三島市にある母方の祖父母宅への帰省でした。瀬戸大橋もまだなかった当時は、高知から三島といえば、丸一日の旅。まず高知から高松まで特急に乗り、高松から宇高連絡船で瀬戸内海を渡る。宇野から岡山へは在来線で1時間以上。岡山から、新幹線ひかりで名古屋まで行き、そこからこだまに乗り換えてようやく三島に着く。そんな旅。

でも長旅は当時からまったく苦じゃありませんでした。連絡船待ちで食べた高松駅の立ち食いうどんや、各地で味わった駅弁など、美味しいものへの興味を持ったのもこの頃が始まりでした。鉄道に長く乗る、そんな旅を繰り返すうち、高学年になる頃には僕は、「時刻表」を見て自分で旅程を立てるほどの鉄道好きになっていたのです。列車や機関車などの写真を撮るのを覚えたのもこの頃。今でいう「撮り鉄」ですね。6年生になると、人生初のプチ一人旅もしていました。乗り換えを楽しむために、わざわざ宇和島まで出かけたことも、いい思い出になっています。

中学生になると、もっぱら移動手段は「自転車」中心に。その一方で、バイクへの興味も持ち始めました。当時、バイクブームだった影響だと思います。学校が終わるといつも友人と一緒に自転車で近所の峠道へ通い、自転車でバイクの真似をして下りを攻める(?)のが楽しかったものです。しかし前方で転んだ友人に乗り上げて、鎖骨を骨折してしまう、なんていう痛い思い出も。今では笑い話ですが、ヘルメットも被らず無茶をしていたものだと思います。

中学2年生の夏休みになると、今でも懐かしく、強烈な思い出となっている旅をしました。陸上部の先輩たちと出かけた、「四国半周+淡路島3泊4日ツーリング」です。

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情報提供元 [ Route! Powered by TOURRING MAPPLE ]

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