
岡山県浅口市在住のカブライダー、こばんです。以前、本州・広島県尾道市から四国・愛媛県今治市までを島々と橋で結ぶ「しまなみ海道」を紹介しました。原付道・自転車道があり、全国的にファンが多く有名ですが、「しまなみ海道」からさらにフェリーに乗って行ける「ゆめしま海道」はご存じでしょうか。愛媛県上島町の弓削島・佐島・生名島・岩城島の4つの島を、3つの橋で結ぶ道です。瀬戸内海の穴場ツーリングスポットを紹介します。
目次
ゆめしま海道とは
ゆめしま海道は、瀬戸内海にある愛媛県上島町の弓削島・佐島・生名島・岩城島を3つの橋で結んでいます。2022年3月、生名島と岩城島をつなぐ岩城橋が開通し、1年が経ちました。島々には信号がひとつもなく、瀬戸内海の多島美を眺めながら、のんびりと穏やかなツーリングが楽しめます。

プランニングとアクセスについて
今回はゆめしま海道を撮影したりランチを食べたりしながらのんびり走り、合計4時間ほどの滞在でした。
日帰りで十分満喫できますが、しまなみ海道と併せて一泊二日でじっくりと楽しむのもありです。
ゆめしま海道に行くには、しまなみ海道の島々から出ているフェリーに乗る必要があります。
フェリーは日中は1時間に複数本運航しています。バイクも利用可能なフェリーをまとめます。
https://karouto-ferry.com/time/
・生名フェリー・・・因島(土生港)⇔生名島(立石港)海上約3分 170円
https://www.town.kamijima.lg.jp/site/access/5639.html
・三光汽船・・生口島(洲江港)⇔岩城島(小漕港)海上約5分 450円
https://sankohkisen.jp/fare_times/ikuchi/
※金額は人+原付自転車 125cc未満(片道)
上記の金額は原付バイク(片道)の場合ですので注意してください。
私は今回、因島から家老渡フェリー汽船を利用して弓削島に行き、ゆめしま海道を走ったあとは生名フェリーで生名島から因島に戻りました。
日中であれば、家老渡フェリー汽船は1時間に2~3本、生名フェリーは1時間に2~5本、運航しているので便利です。

弓削島 2つの橋をのぞむ
家老渡フェリー汽船で、ゆめしま海道の一番東に位置する弓削島に上陸。北部外周をぐるりと走ってみました。アップダウンがあり、海の見晴らしが最高の道。おすすめです。私が訪れた日はぼんやりともやがかかっていて、幻想的な風景が楽しめました。
弓削港の駐車場からは、弓削島と佐島を繋ぐ弓削大橋と、佐島と生名島を繋ぐ生名橋を同時に見ることができます。時折、船が行き来するフォトスポットです。

弓削大橋
弓削大橋を渡って、佐島に向かいます。1996年に開通した、ゆめしま海道第一号の斜張橋です。しまなみ海道と違い、ゆめしま海道には原付道はありません。橋はいずれも無料で渡ることができますよ。

佐島 Uターンブルーライン
佐島の見どころは、なんといっても「Uターンブルーライン」。佐島は南北に長く、2つの橋が通っているのは北部に当たります。南下して、「Uターンブルーライン」を目指します。若干不安に思いながらも、細いくねくね山道をしばらく走ると、たどり着きました。
サイクリストの道しるべである「ブルーライン」が、Uターンで表示されているスポットです。「ここまで到達したぞ」という気持ちを込めて記念撮影。すぐそばはビーチが広がっています。

生名橋
UターンブルーラインでUターンし、橋まで戻ります。次に渡るのは、生名橋。さきほど渡った弓削大橋開通の5年後、2011年に開通しました。

生名島 因島がすぐそこに
しまなみ海道の因島から、乗船時間3分、1時間に3本の渡船が行き交う生名島。地図で見ると、因島に寄り添うような立地で、まさにゆめしま海道の玄関口といえる島です。
今回、私は生名島は立石港に行くまでの道だけ走ったのですが、海が見渡せる道が続いて気持ちよかったです。東側は因島の造船所をすぐそこに見ながら走れます。西側の海沿いの道も海の景観がいいみたいですよ。

岩城橋
生名島と岩城島を繋ぐ岩城橋は2022年3月に開通したばかりです。長さ916mと、ゆめしま海道の中で一番大きな橋となっています。
走ってみると、意外と勾配がしっかりあり、高くから眺める瀬戸内海は絶景! 高い所が少し苦手な私は、周りをじっくり眺めながら走る余裕はありませんでしたが・・・。それくらい、走りごたえがありますよ。

岩城島 レモンポーク丼
岩城島は「青いレモンの島」と呼ばれています。10月~12月頃には、青いレモンがたくさん実をつけるようですよ。
私が訪れた2月中旬には、黄色いレモンがあちこちに実っていました。
そんな岩城島で食べたご当地メニューが「レモンポーク丼」。岩城港のすぐ近くにある「喫茶 レモン・ハート」でいただきました。レモン―ポークとは、岩城島で生産された柑橘を食べて育ったブランド豚。
見た目はがっつり系ですが、食べてみるとあっさり。やわらかくてコクがある豚肉です。レモンを使ったソースの酸味がよく合っていて、さわやかで美味しかったです。
喫茶 レモン・ハート
愛媛県越智郡上島町岩城1427-2 岩城港務所内
0897-75-3277
営業時間/9:00~16:00
定休日/日曜・祝日・年末年始
駐車場/有(岩城港駐車場を利用)
https://www.aoilemon.com/publics/index/143/

おわりに
今回はそれぞれの島を写真を撮りながらのんびり走り、ランチも合わせて合計4時間ほどの滞在でした。フェリーの便が多いので、ツーリングスケジュールに合わせてもっとさっくり走ったり、逆にじっくり走ったりすることもできると思います。
しまなみ海道からフェリーで行く穴場ツーリングスポット、ゆめしま海道。瀬戸内海の絶景を楽しんでくださいね。
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