Webike Plusをご覧の皆様、こんにちは!家よりツーリング先の寝床の方がよく眠れる男、さすライダーです。

ところでツーリング先の「寝床選び」って、毎回それなりに悩みますよね?

今日は疲れたからベッドでぐっすり寝たい、あまりお金をかけずに寝たい、ゆっくりお風呂に入ってから寝たい、買ったばかりのテントで寝たい・・・などなど、その日の気分やお財布事情によって寝床を選びますよね。

そこで、かつてバイクで日本を2周、つまりは「日々の寝床選び」をそれなりにこなしてきた僕が「これはツーリング先で使える」という寝床(種類)を独断と偏見でまとめてみました。

※キャンプ場以外の場所にテントを張って寝る、いわゆる「野宿」はそもそもグレーゾーンですし、僕自身やらないので紹介しません。

寝床その1:ビジネスホテル

スーパーホテル釧路天然温泉 丹頂の湯(北海道釧路市)

 

恐らくツーリング先の寝床として、最も無難かつ間違いのない場所が「ビジネスホテル」です。

スーパーホテルやルートインなどの大手チェーン店はもちろん、地域密着型の単独系まで含めると実に様々なタイプがあり、僕の感覚では各都道府県の第3〜4都市くらいまでは普通にあって、場所によっては(失礼ながら)田舎と呼ばれる町にもある感覚です。

加えてビジネスホテルは泊まるにあたって特別な用意や気合い(?)が必要なく、老若男女どんなライダーでも安心して利用できる寝床です。

ちなみに宿泊料の相場は1泊シングル4,000〜7,000円前後であることが多く、まぁまぁ痛い出費ではあります。

ビジネスホテルのメリットとデメリット

ビジネスホテルを寝床にする最大のメリットは、どこに泊まっても最低限「ベッドとシャワー、それから室内着とアメニティが用意されていること」です。

加えて人目を気にせず個室でグッスリと眠れるので、次の日も元気ハツラツで走り出せます!

他にも落ち着いて荷物整理ができること、電源やWiFiがあること、ツーリングの途中でサクッとスマホで予約できること、深夜チェックインや早朝チェックアウトに対応している場所が多いこと、などが主なビジネスホテルのメリットです。

千歳第一ホテルはバイク駐輪OK(北海道千歳市)

 

ビジネスホテルのデメリットとしては「バイクを駐輪できる場所の確認が必要なこと」で、大抵のホテルは車の駐車に関する説明は公式ページや予約サイトに記述されていますが、バイクに関しては非掲載であるケースがほとんどです。

つまり、仮に良さげなビジネスホテルを見つけても「果たしてバイクを置ける場所があるのか?室内なのか青空駐輪なのか?料金はいくらなのか?」を必ず確認する必要があります。

また、ビジネスホテルは至って快適な寝床ですが、ベッドでスマホを見ながらゴロゴロしていると「あれ?普段の生活と変わらなくね?」と旅情がリセットされるのが玉に瑕です。

寝床その2:ゲストハウス

HOTEL エコ道後(愛媛館松山市)

 

ここ10年くらいでかなり増えてきた感のある寝床が「ゲストハウス」です。

基本的には他の宿泊者と相部屋になる「ドミトリールーム」が中心の宿で、大体ビジネスホテルの半額程度で宿泊可能です(場所による)

ちなみにトイレやシャワー、洗面所やキッチンなどの一通りの設備は揃っていますが、これらは全て共同スペースとなります。

もともとは海外でポピュラーだった宿泊施設で「バックパッカー」や「〜ホステル」それから広い意味では「B&B(Bed & Breakfast)」と呼ばれるケースもあります。

はじめはドミトリールームに対して抵抗感があるかもしれませんが、何度か利用すれば徐々に慣れてきますし、難しい場合は宿泊料アップで個室に泊まれるゲストハウスもあります。

ゲストハウスのメリットとデメリット

ゲストハウス モシリパのドリトリールーム(北海道稚内市)

 

ゲストハウスを寝床にする最大のメリットは「リーズナブルな宿泊料でベッドに寝れること」で、あまりお金をかけずにぐっすり寝たいというライダーには正にぴったりな寝床です。

また、ドミトリールームが主流である都合上、他の宿泊者やライダーとの交流が生まれるケースが多く、夜は旅の話で大いに盛り上がる・・・かもしれません。

つまり、一人旅のセンチメンタルが響く際の「心の栄養補給スポット」としてもゲストハウスは有効です。

ゲストハウス モシリパの談話室

 

ゲストハウスのデメリットとしては「常に他人の目があること」で、特にドミトリールームでの早朝の荷物整理には気を遣います(なるべく音を出さないように)

これは「ゲストハウスあるある」ですが、同じ部屋の宿泊者のイビキがうるさかったり、変に絡んできたり、妙に圧が強い人がいたりするので、快適に泊まれるかは「同じ部屋に泊まる人次第」というガチャ要素が存在します。

それとゲストハウスは観光地のど真ん中だったり、市街地の割と中心部にあるケースが多く、となるとバイクを置けない場所が多いことも付け加えておきます。

寝床その3:健康ランド

SPA銭湯ゆっこ盛岡 (岩手県盛岡市)

 

個人的なツーリングにおける寝床の最適解の一つが「健康ランド」で、発見すると思わずガッツポーズをかましてしまいます!

健康ランドとは「24時間営業のお風呂・レジャー施設」のことで、広いお風呂や食堂、それからゲームセンターなどがあり、休憩室のリクライニングソファーや仮眠室で夜を明かすことができます。

場所としては郊外の国道沿いにあることが多く、車で行くことが前提なので駐車場が完備されています(バイクもOK)

ちなみに料金は入館料と深夜料金が設定されており、寝床として朝まで利用する場合は「入館料+深夜料金」が実際の料金で、相場はだいたい3,000円前後とコスパ良好です。

健康ランドのメリットとデメリット

SPA銭湯ゆっこ盛岡のロッカー

 

健康ランドを寝床にする最大のメリットは「予約不要で24時間いつでもチェックインできること」で、僕も含めて自由気ままなツーリングライダーとの相性が抜群です!

それと入館料に館内着とタオルのレンタル代が含まれており、お風呂場や洗面台に各種アメニティが完備されているので、手ぶらで行って全く問題ありません。

荷物は鍵がかかる専用のロッカーが用意されているので、そこに全部突っ込んで・・・館内着に着替えた瞬間が最高の一言です!

そして何より広いお風呂にゆっくり入れるので、風呂好きライダーならむしろビジホやゲストハウスよりおすすめです(僕はビジホのシャワールームが苦手・汗)

SPA銭湯ゆっこ盛岡の仮眠室

 

健康ランドのデメリットとしては「ゲストハウスと同じく常に他人の目があること」で、個室でゆっくりと過ごしたいライダーには不向きです。

また、寝る際は休憩室のリクライニングシートか仮眠室のマットを利用しますが、恐らく最初はぐっすり眠れないと思います。

それと駐車場が完備されていますが、立地が国道沿いの目立つ場所であることが多いので、防犯上荷物はバイクから全部外して持ち込むべきですが・・・これがロッカーに入りきらない場合が多く、フロントで預かってくれるケースとそうでない場合があるので要注意です。

寝床その4:ネットカフェ(漫画喫茶)

快活クラブ

 

健康ランドと同じく、個人的なツーリングの寝床における一つの最適解が「ネットカフェ(漫画喫茶)」です。

ネットカフェ自体は知っているけど、寝床としては使わないライダーの方が圧倒的に多いと思いますが、結論から言うと「かなり使えます!」

基本は半個室の「ブース席」を選んで、そこで横になって夜を明かすことになりますが、ネットカフェは滞在時間によって料金が決まるので「早めに入ってゆっくりする、節約重視で深夜に入って早朝に出る」など、その日の気分や予算によってアレンジできるのが魅力です。

僕は大体いつも19時にチェックインして、翌朝7時に出発する12時間コースでの利用が多いですが、これの相場としては2,500〜3,000円くらいと節約派にはうってつけの寝床です。

ネットカフェのメリットとデメリット

快活クラブの個室ブース席

 

ネットカフェを寝床にする最大のメリットは、健康ランドと同じく「予約不要で24時間いつでもチェックインできること」で、しかも店舗数が多く、僕の感覚では各都道府県の第2〜3都市くらいまでなら大抵あるイメージです。

純正に寝床としての空間は狭いですが、一応個室なのでマイペースで過ごせるし、最近のネットカフェはシャワーやランドリーなどを完備してるケースが多く、感覚的にはゲストハウスに近いものがあります。

しかもネットカフェはフリードリンクが付いているのでお得で、電源とWi-Fiがあるのでスマホやインカムの充電、それからテレワークも可能です。

ちなみに個人的に最もおすすめのネットカフェは「快活クラブ」で、どの店舗も館内が綺麗でフリードリンクが充実しており、シャワーとランドリーの設置率が高いことが特徴です。

快活クラブのランドリーコーナー

 

ネットのカフェのデメリットとしては「慣れるまではほとんど寝れないこと」で、館内の明かりは24時間消えないし、不思議なことにイビキがうるさい人が必ずいるし、パソコンを叩く音、空調の音、ドリンクを入れる音・・・などなど、睡眠を妨げる要素がたくさんあります。

それと各ブースは施錠できるわけではないので(快活クラブは施錠できる個室あり)常にセキュリティに気を配る必要がありますし、お店の立地が幹線道路沿いであることが多いので、なるべくバイクを目立たない場所に置く必要があります。

ちなみに「だったら大人しくビジホかゲストハウスで寝なさい」と言われるかもしれませんが、アイマスクと寝袋、それからエアピローを持ち込むと飛躍的に寝れるようになります。

寝床その5:キャンプ場

クッチャロ湖畔キャンプ場(北海道浜頓別町)

 

恐らく最も「ツーリングしてる感」を得られる寝床が、みんな大好き「キャンプ場」です。

ロケーションの良い場所にテントを立てて、愛車を眺めながらコーヒーを飲めば、誰でも物語の主人公になれます!

相場としては本州だと1,000〜2,000円程度、北海道は無料〜1,000円くらいとかなり開きがあり、特に北海道をリーズナブルに旅したいライダーならキャンプは必須です。

しかし、キャンプにハマると別な意味でお金がかかるので(沼です)年に数回しか宿泊ツーリングをしないライダーは、逆にビジネスホテルの方がリーズナブルかもしれません。

キャンプ場のメリットとデメリット

予備浦キャンプ場(北海道網走市)

 

キャンプ場を寝床にする最大のメリットは「キャンプ自体が一つのアクティビティであること」です。

テントを立てて、椅子とテーブルをセッティングして、自炊派なら料理をして、夜は焚き火を眺めながら過ごす・・・もはやこれ自体がツーリングの一つの楽しみ方です!

近年は予約が必要なキャンプ場が増えていますが、それでもまだまだ飛び込みで泊まれる場所も多く(特に北海道)行き当たりばったりなバイク旅と相性が良いこともメリットです。

キャンプ泊のデメリットとしては「初期費用がかかること、荷物が増えてしまうこと」の主に2点です。

キャンプ場を寝床にするなら「テント・シュラ・、マット」の3点セットが最低限必要ですが、これだけで3〜5万円くらいはあっという間に消えてしまいます。

そして、揃えたキャンプ道具を愛車に積載する必要があるので、少なくても宿を使ったツーリングよりは確実に荷物が増えます。

愛車がツアラーやアドベンチャーバイクならまだしも、積載スペースが少ないSSや小排気量バイクの場合は工夫が必要になります。

自分にとって最適の寝床を探ろう!

もしあなたが宿泊ツーリングをはじめたばかりのライダーなら、ビジホに泊まって、ゲストハウスにも泊まって、健康ランドやネットカフェで寝てみて、できればキャンプも経験してみましょう。

そうすればいつか必ず「自分にはこれだ!」と思える寝床が見つかるので、まずは色々試して探ってみましょう。

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コメント一覧
  1. キタキツネ。 より:

    キャンプ以外はユースホステルや民宿しか浮かばないのは、私が昭和のライダーだからなのでしょうか。

  2. 匿名 より:

    さすライダーはコロナ禍の期間中も,ゲスハ,ネカフェに泊まっていたのか・・・

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