
Webike Plusをご覧の皆様、こんにちは!現在北海道に住んでいるので、冬はバイクに乗れないはずですが、ところがあろうことか「雪道をバイクで走っちゃう男」さすライダーです。
実は「スノーバイク」と呼ばれる雪国専用のマシンがあって、それで雪道を走れるんですよね!
もちろん普通のバイクとはちょっと異なる特殊なマシンなので、一体どんなマシンなのかを解説していきます。
※掲載しているショップや価格などの情報は2023年2月時点のものです。掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。お出かけになる際は事前にお確かめください。
市販のバイク+専用キット=スノーバイク
スノーバイクとは市販のバイクに専用キットを装着した、雪道を走るためのカスタムバイクです。
具体的にはバイクの前輪をスキー板、後輪をキャタピラに換装し、アクセルを回すとキャタピラが回って雪道を走れる仕組みです。
アメリカでスノーモービルを販売している会社「POLARIS(ポラリス)」の「Timbersled(ティンバースレッド)」というキットが最も有名で、はじめからキット装着済みの車両を購入する方法と、キットだけを購入して手持ちのマシンに取り付ける方法があります
どちらにしろ、あくまで前後タイヤを雪道仕様に換装してるだけなので、通常のタイヤに戻せば普通にバイクとして運用できるところがポイントです。
一般的にスノーバイクのベースマシンとなるのはYAMAHAやKTM、ハスクバーナやGASGASなどの400cc前後の競技用モトクロスバイクが多く、走行中は常に雪の抵抗があるのでハイパワーなエンジンが求められる傾向にあります。
しかし、例えばセローなどの一般車両をベースとしたスノーバイクも人気があり、平坦な場所を走る用途なら十分楽しめます。
一応理論上はキットさえ取り付け可能であれば、どんなバイクでもスノーバイク化することができます。
スノーバイクを購入できる場所
スノーバイクは例えばレッドバロンやバイク館などの大手バイクショップでは販売されていませんが、北海道のバイクショップでは割とポピュラーな存在です。
札幌にある輸入バイクショップの「サイクロン」や、ATVやスノーモービルを販売している「ブルーライン」では相当数のスノーバイクを販売しており、町の小さなバイク屋でも1〜2台ポツンと置かれているケースがあります。
スノーモービルとの違い
スノーバイクと似ているマシンとして「スノーモービル」がありますが、スノーモービルは「はじめから雪道を走る前提で設計・開発されているマシン」です。
つまりスノーバイクのようにキットを装着したカスタムマシンではなく、純粋に雪道を走るためのマシンです。
ちなみにスノーモービルはフロント側が2本のスキー板、リアはスノーバイクと同じ一本のキャタピラで構成されており、機動力はスノーバイクより劣りますが、その分ハイパワーで安定しています。
スノーバイクは免許不要
スノーバイクの大きな特徴の一つが「免許不要で乗れること」です。
そもそもスノーバイクは公道を走ることができないので、必然的に運転免許が不要となります。
しかし、操作系統はそのままバイクを踏襲しており、バイクの免許を持っていた方がスムーズに乗れます。
特に普段からオフロードバイクに乗っているライダーは、感覚が近いのであまり苦労せずに乗れるはずです。
スノーバイクの操作方法
ライダーであればスノーバイクの操作に関して、特に難しいことはなく、エンジンスタート、アクセル、クラッチ、ブレーキ、ギアチェンジと全て通常のバイクと同じ操作です。
しかもスノーバイクはマシンが自立するので、足つきが悪くても気にせず乗ることができます。
強いて言うなら若干癖があるのが発進で、スロットルを煽りながらクラッチを「スパッと」繋がないと雪の抵抗でエンストして、その場で転倒してしまうケースがあります。
しかし転んでも全く痛くないので、はじめは転んで当然くらいの気持ちで練習するのが上達のポイントです。
スノーバイクは前輪がスキー板なので、フロントブレーキという概念がなく、ブレーキレバーを握るとキャタピラが減速する仕組みになっています。
しかしエンジンブレーキが強めで、アクセルを緩めるだけで十分減速するので、ブレーキを使う機会はほとんどありません。
ギアは主に1〜3速を使うことが多く、4〜6速を使うことはほとんどありません。
なるべく高回転を維持した方が走りが安定し、コーナリングは通常のバイクと同じように車体をバンクさせます。
独特の浮遊感がクセになる
普段バイクに乗っているライダーなら、恐らく30分も走れば普通に乗る分に問題ないレベルまで到達できます。
そして運転に慣れれば慣れるほど「独特の浮遊感」がクセになってきて、まるで雪の上を滑空しているかのような、スノーバイクならではの独特の気持ち良さを味わえるはずです!
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