本格的な寒さがやってきました。澄んだ空気にきれいな星空、アツアツの野外料理と、楽しいことが盛りだくさんの冬キャンプを始める前に、今一度押さえておきたいのが“焚き火のマナーとルール”です。もうすでに焚き火デビューを済ませている人も、おさらいするつもりでぜひチェックしてください!

火を熾す前に気をつけたいこと

非常時のための水を用意する

万が一、焚き火が炎上してしまったり、火で火傷をしてしまったときのために、非常用の水を傍に用意しておきましょう。水タンクは百均でも購入できます。

安全が確保できる条件がそろわなかったら自粛する

焚き火はテントからある程度距離を取った風上で行いますが、風向きが定まらない強風の日や、キャンプ場が混み合っているときなど、自分のテントだけでなく周囲のテントとも安全な距離が取れない状況下では、無理に焚き火はしないようにしましょう。

焚き火台と焚き火台シートを使う

焚き火台を使わずに焚き火ができるのは「直火可」と明言されたキャンプ場だけと心得て、必ず焚き火台を用意しましょう。焚き火台の下に焚き火台シートを敷いて地面を保護することも忘れずに。

焚き火中はここに注意!

火を大きくしすぎない

寒いからと一度にたくさんの薪を投入して火を大きくしても、逆に熱くなりすぎて近寄れず、体を温めにくくなります。また、焚き火台の下が高温になりすぎて、焚き火台シートが断熱しきれず地面が焦げる原因にも。何よりほかに燃え移る危険があるので、火はほどほどの大きさで楽しみましょう。

薪割りは日中に済ませておく

夜、消灯時間後の薪割りは、音と地響きが周囲に届き迷惑です。薪割りが必要なときは、できるだけ明るい時間に済ませておきましょう。

ゴミを燃やさない

持ち帰るゴミを減らしたいからといって、焚き火でゴミを燃やすのはNG。有害物質の発生や、煙・悪臭が周囲に広がる原因になりかねません。

就寝は鎮火させてから

火が燃えている状態で焚き火から長時間離れるのは、風で火の粉が舞いほかに燃え広がる危険があるのでNG。よって寝るときも、必ず火が消えてから。薪を燃やし切るのが理想ですが、焚き火の途中で終えたい場合は、薪や炭同士を離して鎮火させ、炭は細かく砕きます。鎮火にはある程度の時間がかかるので、焚き火を終えたい時間から逆算して薪の量を調整しましょう。

焚き火を終えるときのマナー

灰捨て場には「灰」だけを捨てる

焚き火台に残った灰は、キャンプ場指定の灰捨て場に捨てます。このときの注意点は、「灰以外のものは絶対に捨てない」こと。燃やし切れずに残った炭は、必ず鎮火していることを確認して、持ち帰るか「燃えるゴミ」へ。燃やしかけの薪も持ち帰るか、管理人さんに引き取ってもらえるか聞いてみましょう。

焚き火の跡を残さない

キャンプを終えるときは、楽しませてくれた自然に感謝して、使った場所をきれいにして帰るのが鉄則です。焚き火台の周囲に散った灰などもしっかり片づけましょう。地面に焦げ跡が残ってしまったときは、チェックアウトの際に管理人さんに伝えること。バイクキャンパーは目立ちやすいので、黙って帰ればライダー全体のイメージが悪くなってしまいます。

マナーとルールを守って、焚き火のベストシーズンを楽しみましょう!

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