【原付バイクでは渡れませんが……】岡山県側から見る「瀬戸大橋」の絶景スポット5選

岡山県浅口市在住のカブライダー、こばんです。空色のホンダスーパーカブ110（名前はソラコ）とともに何度も訪れても飽きない絶景スポット、瀬戸大橋について紹介していきます。

といっても、原付ライダーである私は、高速道路である瀬戸大橋は渡れません。瀬戸大橋は本州・岡山県と四国・香川県を繋ぐ、瀬戸内海に架かる大きな橋。この橋が渡れない上に岡山からの高松港行きのフェリーもなくなった今、岡山県在住の原付ライダーにとって、四国は近くて遠い存在です。「私たち 渡れない橋 瀬戸大橋」と心の中で一句詠みながら、四国への憧れを胸に眺める瀬戸大橋の美しいことといったら！

今回はそんな私が大好きな瀬戸大橋を展望できる絶景スポットを紹介していきます。中型バイク・大型バイクに乗っている方にも、瀬戸大橋を渡る前（渡った後）に立ち寄って、瀬戸内海の旅をより楽しんでいただきたいです。

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瀬戸大橋について

瀬戸大橋は1988（昭和63）年に開通した岡山県の児島と香川県の坂出を結ぶ、本州四国連絡橋のひとつです。橋の上を自動車・126cc以上の二輪車が走れます。そして車道の下は鉄道（JR瀬戸大橋線）が走る上下二層構造になっています。道路・鉄道併用橋としては、世界最大級なのだとか。

「瀬戸大橋」といっても一本の橋ではなく、吊り橋、斜張橋、トラス橋など9.4kmを6種類の橋梁が繋ぎます。それぞれの橋は塩飽（しわく）諸島の島々を経由し、独特のカーブを描いている点が特徴的。毎日ではありませんが、瀬戸大橋がライトアップされる日もありますよ。

（原付バイクでは走れませんが）車道を走れば、瀬戸内海ならではの多島美の絶景が広がっています。途中、瀬戸大橋が架かっている島々の中で、唯一、一般車両が降りることのできる与島に、与島PA（上下線一体型）があります。フードコート、売店、展望台などがある憩いのスポット。126cc以上のバイクに乗っている方は休憩に立ち寄ってみてください。

瀬戸大橋おすすめスポット5選

今回は、橋を渡る前か渡ってから立ち寄ってほしい、岡山県側から堪能できる瀬戸大橋の絶景スポットについて紹介していきます。

おすすめスポット１　国道430号

ぜひ走ってほしい道が国道430号です。岡山県玉野市渋川海岸から倉敷市児島に向かうオーシャンビューの快走路。瀬戸大橋を眺めながらひた走れます。車の流れが速く、立ち止まるのは難しいですが、ときどきパーキングがあるので、そこで休憩して写真を撮るのがおすすめです。

こばん

観光用望遠鏡が設置されているポケットもありますよ

おすすめスポット２　瀬戸大橋周遊観光船

国道430号から「児島ジーンズストリート」で有名な児島の市街地を抜けて（立ち寄るのもGOOD！）、児島観光港から瀬戸大橋周遊観光船に乗ってみませんか。海から瀬戸大橋を眺める約45分の船旅です。料金は大人1,550円（税込）。1日4便（8月は5便）運航しており、予約なしで乗ることができます（バイクは載せられません）。

瀬戸内海に浮かぶ島々と四国を眺め、出航。たくさんの漁師さんたちの小舟の向こうに、ライトグレーの瀬戸大橋が見えてきました。海から眺めると、瀬戸大橋が複数の橋から成り立つことがよくわかります。青い空、青い海と、巨大な瀬戸大橋のコラボレーションが美しすぎます。

吊橋の下津井大橋、一般の人は基本的に上陸できない櫃石島（ひついしじま）とPAがある与島を結ぶ2つの斜張橋を眺め、与島近くのトラス橋の下をくぐって観光船はUターンします。2階席はデッキになっており、開放感抜群。風を感じながら迫力ある瀬戸大橋を体感できますよ。

こばん

船はけっこう揺れるのでしっかりつかまって！

おすすめスポット３　鷲羽山（わしゅうざん）レストハウス・鷲羽山ビジターセンター

児島半島の最南端にある街「下津井（しもつい）」。瀬戸大橋のふもとにあたり、たくさんの絶景スポットがあります。

中でも鷲羽山レストハウスと鷲羽山ビジターセンターは代表的な観光スポット。素晴らしい眺めが待ち受けています。1時間くらい時間をとって、バイクを降りてハイキング気分で歩いてほしいです。

鷲羽山レストハウスから鷲羽山ビジターセンターまでの道は、瀬戸大橋を眺めながら歩ける散策道。道中には「島一つ土産に欲しい鷲羽山」の碑も。児島の俳人、難波天童によって詠まれた句です。鷲羽山ビジターセンターの西側を少し下りたところにあります。

山頂からは360度見渡すことができます。大きな岩にのぼって絶景を堪能しましょう！　南には瀬戸大橋、西には下津井の漁港、北には児島の街の展望が広がります。

さらに先へ進んだら現れる東屋（あずまや）展望台もおすすめです。瀬戸大橋を真正面に見ることができますよ。山頂から少し離れていますが、行く価値ありです。

こばん

鷲羽山駐車場にバイクを駐車して、歩いて行くのがおすすめです

おすすめスポット４　田土浦（たづちのうら）公園

瀬戸大橋を上から見られるスポットがあれば、真下から見られるスポットもあります。田土浦公園です。ガタンゴトンという音に気づいて見上げれば、電車が橋を走っていく様子も見ることができます。芝生の公園になっており、休憩している人や釣りをしている人がいる、のどかなスポットです。

近くにはバイクと撮影できるスポットも点在。こちらの写真は田土浦公園の駐車場から撮影しています。

こばん

下から見あげる瀬戸大橋、大きくて迫力満点！

おすすめスポット５　下津井の街並み

下津井は江戸時代には北前船がやって来る港町で、四国の讃岐金毘羅参りをする人々の宿場街としても繁栄しました。細い路地を行けば、昔懐かしの街並みが残っています。レトロな街からニョキッとそびえる瀬戸大橋。コントラストがたまりません。

田土浦坐神社（たつちのうらにましますじんじゃ）からは瀬戸大橋と下津井の街並みを一望。

港のすぐそばなど、ほかにもノスタルジックと近代感が共存したフォトスポットがたくさんあるので、のんびり散策してみてください。

こばん

瀬戸大橋のライトアップが実施されている日もありますよ！

おわりに

穏やかな瀬戸内海と瀬戸大橋を展望できるおすすめスポットについて紹介しました。ちなみにグルメのイチオシは、香川県が近いことから発展した「児島うどん」や、新鮮な魚介類（特に有名なのは下津井タコ）です。天候や季節、時間によって見ることができる風景ががらりと異なり、いつ何度来ても楽しめるエリアです。立ち寄ることで、瀬戸内海の思い出がより印象的になるに違いありません。