
「東北横断」につづいて「東北縦断」を走った。出発点は青森、ゴールは小出(魚沼市)。紅葉前線を追っての東北縦断だ。
八甲田、奥入瀬渓流、十和田湖、発荷峠、八幡平、鳴子峡、蔵王、磐梯吾妻スカイライン、阿武隈川源流、六十里越と、東北の紅葉地帯をVストローム250で走り抜けたのだ。東北縦断で見たすばらしい紅葉をエリアごとに紹介しよう。
「東北横断2022」北東北編 はこちら!
八甲田編
10月28日5時、青森駅前を出発。気温は2度。国道103号で八甲田に向かう。

青森駅前を出発
青森の市街地を抜け出ると紅葉が見られるようになる。雲谷高原を過ぎ、萱野高原まで登ると八甲田の主峰群を一望する。最高峰の大岳(1584m)など8峰の総称が八甲田山。青森から八甲田山は近い。

雲谷高原の紅葉

萱野高原から見る八甲田の主峰群

萱野高原の紅葉

紅葉街道の国道103号を行く
八甲田ロープウェー乗場の山麓駅、城ヶ倉大橋、酸ヶ湯温泉と見てまわり、傘松峠を越える。峠周辺の紅葉はすでに終わり、冬枯れの風景。傘松峠を越えて、南八甲田に入っていく。

ここは八甲田ロープウェーの山麓駅

小さな沢沿いの紅葉

紅葉の城ヶ倉大橋

酸ヶ湯温泉

標高1040メートルの傘松峠に到達
南八甲田の紅葉もすばらしい。華やいだ赤色の強い紅葉。国道103号は見事な紅葉で覆い尽くされている。蔦温泉を通り、焼山の交差点で国道102号に合流する。

睡蓮沼から見る八甲田の高田大岳

南八甲田のすばらしい紅葉。山が燃えているかのようだ
奥入瀬渓流・十和田湖編
焼山の交差点からは国道102号と国道103号の重複区間を行く。奥入瀬渓流沿いのルートで、紅葉の奥入瀬渓流を見ながら走る。なんとも贅沢のバイク旅ではないか。

奥入瀬渓流の紅葉

奥入瀬渓流沿いの国道102号と国道103号の重複区間を行く
奥入瀬渓流の自然美はすごいと思うのだが、春夏秋冬でその表情をガラリと変える。紅葉の奥入瀬渓流を見ていると、新緑の奥入瀬渓流、深緑の奥入瀬渓流が目に浮かんでくる、紅葉の奥入瀬渓流の景色は華やかさとともに寂しさをも感じさせる。まもなくやってくる雪景色を予感させるからだろうか。Vストローム250を止めて遊歩道を歩き、奥入瀬渓流最大の滝、銚子大滝を見る。

奥入瀬渓流沿いの遊歩道を歩く

紅葉の銚子大滝
そして十和田湖畔の子ノ口に出た。ここからは国道103号を行く。十和田湖畔の紅葉もすばらしいものだ。休屋で県境を越え、秋田県に入るが、途切れることなく紅葉はつづく。和井内の国道103号と国道454号の分岐は左折し、国道103号で発荷峠に向かっていく。

子ノ口で十和田湖に出る

十和田湖の紅葉

子ノ口からは国道103号を行く

十和田湖と紅葉の山々

十和田湖畔の青森・秋田県境

十和田湖畔の秋田県側の紅葉
発荷峠編
発荷峠は日本有数の紅葉峠。標高400メートルの十和田湖から標高631メートルの発荷峠頂上まで、切れ目のない紅葉が見られる。峠道のコーナーを曲がるごとに迫力満点の紅葉のシーンが目の中に飛び込んでくる。

国道103号と国道454号と分岐点。ここを左折して国道103号で発荷峠を登っていく

発荷峠の登り坂

発荷峠の紅葉

発荷峠の紅葉とVストローム250。名画を見るようだ

発荷峠の展望台からの眺め。十和田湖を眼下に見下ろす
十和田カルデラの発荷峠の展望台からは十和田湖を見下ろすとともに、外輪山の紅葉をも一望する。発荷峠のすごさは峠を越えて、鹿角市側に下ってもつづくことだ。とくに止滝の紅葉は見事。それが国道103号のすぐ脇で見られるのだ。

発荷峠の展望台から見る外輪山の紅葉

ここが発荷峠の頂上

発荷峠を下っていく。見事な渓流沿いの紅葉

紅葉の止滝。国道103号のすぐ脇にある
大湯温泉を通り、10時、東北道の十和田ICに到着。青森駅前から113キロ。5時間の天然スライドショーを見たような気分だ。「青森~十和田IC」間の国道103号は日本一の紅葉ルートといっていい。

国道103号沿いの「癒しの泉」

大湯温泉の道の駅「おおゆ」

東北道の十和田ICに到着。青森駅前から113キロ地点
「東北横断2022」南東北編 はこちら!
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