
太平洋から日本海へ、日本海から太平洋へと走るコースト・トゥ・コーストの「東北横断」はおもしろい。今年(2022年)はVストローム250を走らせ、全部で19本の東北横断ルートを走破した。
それらを「南東北編」と「北東北編」に分けて紹介しているが、今回は「北東北編」の第3回目で「青森県編」になる。下北半島と津軽半島が主要な舞台。青森は太平洋、津軽海峡、そして日本海と、3つの海に面している。「東北横断2022」は今回が最後だ。
「北東北編」第1回、第2回はこちら!
目次
- 1 7.八戸 → 十和田 → 弘前 → 浪岡 → 鯵ヶ沢(R45 → R102 → R7 → R101)190キロ
- 2 8.鯵ヶ沢 → 十三湊 → 蟹田 → 脇野沢 → 恐山 → 三沢(R101 → メロンロード → 県道12号 → むつ湾フェリー → R338)238キロ
- 3 9.三沢 → 尻屋崎 → むつ → 大間崎 → 脇野沢 → 蟹田 → 三厩 → 龍飛崎(R338 → 県道248号 → 県道6号 → R279 → R338 → 陸奥湾フェリー → 蟹田 → R280 → R339)376キロ
- 4 10.鯵ヶ沢 → 青森 → 十和田 → 八戸(R101 → R7 → R4 → R45)176キロ
7.八戸 → 十和田 → 弘前 → 浪岡 → 鯵ヶ沢(R45 → R102 → R7 → R101)190キロ
8月20日9時30分、八戸港のフェリー埠頭を出発。八戸からは国道45号を行く。前回、紹介した国道104号の起点となる分岐を過ぎ、六戸を通り、国道4号との交差点に出る。ここを直進し、国道102号を行く。

八戸港のフェリー埠頭を出発

八戸からは国道45号を行く。ここは国道104号との分岐

国道4号との交差点。ここからは国道102号を行く
十和田の町を走り抜け、八甲田の山並みに向かって突っ走る。

国道102号で十和田の町に入っていく

八甲田に向かって突っ走る
焼山からは国道103号との重複区間になり、奥入瀬渓流の渓流美を見ながら走る。奥入瀬渓流最大の滝、銚子大滝ではVストローム250を止め、遊歩道で滝の下まで行く。

奥入瀬川の流れ

奥入瀬渓流を見ながら走る

奥入瀬渓流最大の滝、銚子大滝を見る
子ノ口で十和田湖畔に出た。ここの「みずうみ亭」で十和田湖名物の「ヒメマス」を食べた。ヒメマスの刺身と焼魚にカソリ、大満足。

十和田湖に出た。ここは子ノ口

子ノ口の「みずうみ亭」で「ひめます刺身焼魚定食」を食べる
子ノ口で国道103号と分かれ、十和田カルデラ外輪山上の国道102号を行く。

濃霧の国道102号。十和田カルデラの外輪山を行く

国道102号の滝ノ沢峠。ここで国道454号が分岐する
濃霧の国道102号で滝ノ沢峠を越え、黒石を通り、国道7号を横切って弘前の町に入っていく。弘前では弘前城を歩いた。

弘前では東門から弘前城に入った

弘前城の天守閣を見学
弘前からは国道7号で浪岡へ。大釈迦峠まで行き、そこから国道101号を走る。五所川原を通り、17時30分、鯵ヶ沢に到着。鯵ヶ沢漁港で日本海を見た。

鯵ヶ沢に到着。ここはJR五能線の鯵ヶ沢駅

鯵ヶ沢漁港で日本海を見る
8.鯵ヶ沢 → 十三湊 → 蟹田 → 脇野沢 → 恐山 → 三沢(R101 → メロンロード → 県道12号 → むつ湾フェリー → R338)238キロ
9月7日11時30分、鯵ヶ沢漁港を出発。国道101号から「メロンロード」に入り、十三湊(とさみなと)へ。ここは中世には安東氏の拠点としておおいに栄えた。

鯵ヶ沢を出発。ここは鯵ヶ沢漁港

国道101号から「メロンロード」に入っていく

「メロンロード」は快走路!

十三湊(とさみなと)に到着。中世には安東氏の拠点としておおいに栄えた

十三湊から見る十三湖
十三湊からは県道12号で津軽半島を横断して蟹田港へ。14時発のむつ湾フェリーに乗り、下北半島の脇野沢港に上陸。

十三湊から見る岩木川の河口

県道12号で津軽半島を横断。蟹田港に向かう

蟹田港でむつ湾フェリーに乗船

むつ湾フェリーから見る津軽半島。手前には下北半島の北海岬が見える

下北半島の脇野沢港に上陸
脇野沢からは国道338号で田名部(むつ市)へ、田名部から恐山に行き、宿坊に泊った。大浴場の湯に入り、湯から上がると精進料理の夕食。翌朝は本堂でのお勤めのあと朝食を食べた。宿坊で泊ったことによって、新たな恐山を見た。

脇野沢の町をひとまわりする

大湊(むつ市)の海上自衛隊の基地入口

恐山の宇曽利山湖

恐山に泊る。宿坊の夕食
恐山から田名部(むつ市)に下ると国道338号で三沢へ。三沢漁港の岸壁でVストローム250を止め、太平洋を見た。

田名部(むつ市)からは国道338号で三沢へ

三沢に到着。三沢漁港で太平洋を見る
9.三沢 → 尻屋崎 → むつ → 大間崎 → 脇野沢 → 蟹田 → 三厩 → 龍飛崎(R338 → 県道248号 → 県道6号 → R279 → R338 → 陸奥湾フェリー → 蟹田 → R280 → R339)376キロ
9月8日10時30分、三沢漁港を出発。国道338号を北へ。

三沢漁港を出発

国道338号で六ヶ所を通過
六ヶ所村を通って東通村に入り、県道248号→県道6号で下北半島最北東端の尻屋崎へ。

尻屋崎への快走路の県道248号を行く

尻屋崎の灯台
尻屋崎の周遊道路を走り、県道6号→国道279号で本州最北端の大間崎へ。ここでは本州最北の温泉、おおま温泉「海峡保養センター」の湯に入った。

大間崎の「本州最北端の地」碑

佐井の夕焼け。海も空も赤く染まる

佐井の民宿「芳栄丸」の夕食
大間からは国道338号を南下。佐井(佐井村)の民宿「芳栄丸」でひと晩泊り、国道338号で脇野沢へ。

佐井の民宿「芳栄丸」を出発

佐井の願掛岩からの眺め

国道338号から見下ろす仏ヶ浦

下北半島南西端の北海岬
下北半島最南西端の北海岬を見た後、10時50分発のむつ湾フェリーで蟹田港に渡った。蟹田からは国道280号で三厩(みんまや)へ。三厩からは国道339号で龍飛崎へ。

むつ湾フェリーで蟹田港に渡る

松前街道(奥州街道)の松並木

三厩の松前街道(奥州街道)終点の碑

龍飛漁港
龍飛崎の展望台から北海道を見る。正面には北海道最南端の白神岬。右手には津軽海峡、左手には日本海と、2つの海を見る。津軽半島最北端の龍飛崎らしい眺めだ。

龍飛崎からの眺め。自衛隊のレーダー基地越しに北海道を見る
10.鯵ヶ沢 → 青森 → 十和田 → 八戸(R101 → R7 → R4 → R45)176キロ
9月9日16時、鯵ヶ沢漁港を出発。国道101号→国道7号で青森へ。

鯵ヶ沢漁港を出発

国道101号で五所川原を通過
青森駅前の「ルートイン」に泊った。夕食は青森駅前の「POPE」で。ここで食べた「まぐろ三色丼」(1100円)はよかった。中おち、ネギとろ、漬けの三色丼だ。翌朝は5時、出発。国道4号→国道45号で八戸へ。

青森駅前の「POPE」で食べた「まぐろ三色丼」

青森を出発。ここより国道4号

野辺地の「常夜灯」を見ていく
八戸到着は8時。八戸港の白銀埠頭にVストローム250を止め、「東北横断2022」を終えた。

八戸港の白銀埠頭に到着。これにて「東北横断2022」、終了!
「南東北編」第1回、第2回、第3回はこちら!
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