ようやく涼しくなったかなと思ったら、もう山方面からは紅葉のニュースが。みなさまを魅惑の焚き火ワールドへいざなうこの連載も急がなきゃ! ということで、焚き火の役割と魅力についてお話した前回に続いて実践編に入ります。今回は、焚き火に必要な道具一式をごらんいただきましょう!

 

▲コバユリの焚き火道具一式(上写真)をもとに、焚き火に最低限必要な道具について解説します。

 

焚き火に最低限必要な「焚き火三種の神器」はこの3アイテム!

三種の神器1 焚き火台

キャンプ場の利用規約に「直火禁止」という言葉をよく見かけます。焚き火はもともと、枯れ木や落ち葉を集めて直火=地面の上で直に行うものでした。文明が発達し、都市化が進んだ今は、野宿できる場所が制限され、自然保護の観点からほとんどのキャンプ場で、地面から火床までの距離を保てる焚き火台を使うことが条件とされています。

三種の神器2 焚き火台シート

地面を傷めないための対策として、ここ数年で定番焚き火グッズの仲間入りをしたのが焚き火台シート。焚き火台の下に敷き、火種が草の上に落ちて燃え移ったり、焚き火台の底からの熱で草が焦げたりするのを防ぎます。また、これを敷いておけば、焚き火台を片付けるときに、周囲に散った灰を手早くまとめて捨てられるので便利です。

三種の神器3 トング(火ばさみ)

薪や炭をつかんで操るための道具。食用トングとは違い、熱く大きな薪もしっかりつかめるよう、ある程度の長さと強度を持ち合わせています。

これを“プラスα”すれば焚き火をさらに楽しめる!

焚き火グローブ

焚き火の中に薪を追加するとき、トングよりも手で薪をつかんだほうが、確実に狙ったところにくべることができます。素手でもできないわけではないし、綿100%の軍手やライディング用の革グローブでも代用できますが、木のささくれが指に刺さったり、火傷したりなどの危険性も。焚き火での使用を想定した耐熱・耐火グローブなら安心なうえに、熱くなった鉄製の調理器具などもつかめるといった利点があります。

鉈またはアウトドアナイフ

バイクキャンプで使う焚き火台は、どうしてもコンパクトなものに限られます。コンパクトな焚き火台には、薪をフルサイズでくべるのが難しいものも多くあります。また、キャンプ場によっては、かなり太いままの薪が売られていることも。そんなときに必要になるのが、バドニング(薪割り)のための鉈(なた)やアウトドアナイフ。薪から焚き付けを作る(小枝のように細い薪を作る)のにも活躍します。

火吹き棒

炎の燃え方が弱いときに、狙ったところに風を送り込むための道具。うちわやハンディー扇風機でもできますが、火吹き棒のほうが灰が飛び散らず断然スマート。これで火力を調整できるようになったら、焚き火ビギナーからは卒業です。百均でも手に入りますが、ある程度の長さがないと顔が日焼けならぬ“火焼け”するので注意。

▲収納した状態ではこんな感じ。自分のバイクの積載力に見合ったコンパクトな道具選びがポイント!

 

まずは、「焚き火台」「焚き火台シート」「トング」の3つを揃えれば焚き火を始められます。次回から、それぞれの選び方について詳しくお伝えします。お楽しみに!

この記事にいいねする


コメントを残す