太平洋から日本海へ、日本海から太平洋へと走るコースト・トゥ・コーストの「東北横断」はおもしろい。東北は奥州と羽州の旧2国から成っているが、「東北横断」ではその境の奥羽山脈の峠を越えていく。今年(2022年)は、Vストローム250を走らせ、全部で19本の東北横断ルートを走破した。それらを「南東北編」と「北東北編」に分けて紹介している。

今回は「南東北編」の第3回目だ。

第1回、第2回はこちら!


7.酒田 → 山形 → 仙台 → 石巻 (R112→R286→R45) 272キロ

国道112号で酒田の町を走り抜けていく



6月19日、酒田を出発。さー、東北横断の開始だ。
国道112号で酒田から最上川を渡り、庄内空港の滑走路下のトンネルをくぐり抜け、湯野浜温泉の温泉街を走り抜けて加茂漁港へ。ここから山越えのルートで国道7号に出ると、国道112号のバイパスで鶴岡の町を大きく迂回し、月山を越えて山形盆地に入っていく。


鶴岡を過ぎると月山越え



山形の中心街を過ぎた鉄砲町の交差点を左折し、国道286号に入る。この鉄砲町の交差点では国道112号、国道286号、国道348号の3本の国道が交差している。


山形市内の3本の国道の交差点。ここからは国道286号を行く



国道286号の笹谷峠越え


鉄砲町の交差点から国道286号を行くと国道13号を横切り、山形道の関沢IC入口を過ぎると、笹谷峠越えの狭路に入っていく。交通量は少ない。山形・宮城県境の笹谷峠は奥羽山脈の歴史の古い峠。山形県側の眺望は絶景だ。


笹谷峠からの山形県側の眺め



釜房ダムの釜房湖を見ながら走る



宮城県側を下り、山形道の笹谷ICを過ぎると2車線になる。釜房ダムを通り、仙台へ。仙台からは国道45号を行く。


仙台の中心街に入って行く。ここは国道45号の起点



塩釜港では「マリーナゲート」内のすし店「山孝」で奮発して「究極のマグロ丼」(3300円)を食べた。さすが「塩釜のマグロ!」。


塩釜港の「マリーナゲート」



「マリーナゲート」内のすし店で食べた「究極のマグロ丼」



塩釜からは松島を通り、石巻を探訪。夕暮れの石巻湾を見たあと、「サンファンヴィレッジ」に泊った。


石巻湾の佐須浜漁港



石巻の「サンファンヴィレッジ」に泊る


8.酒田 → 新庄 → 古川 → 石巻 → 仙台 (R47→R108→R45) 239キロ

7月2日、酒田を出発。これで「東北横断」3度目の酒田出発になる。酒田は新潟と同じように「日本海の十字路」だ。


酒田の国道7号から国道47号に入っていく



国道47号の自動車専用道路区間



今回は国道47号を行く。余目までは新道の自動車専用道路が完成している。庄内平野から最上川の最上峡に入り、新庄を過ぎると、支流の小国川沿いの道を走る。


最上川の流れに沿って走る



小国川沿いの瀬見温泉の温泉街



山形・宮城県境の中山峠はゆるやかな峠。峠上には芭蕉の「奥の細道」にも登場する「封人の家」。国道南側のJR陸羽東線の堺田駅は、太平洋と日本海を分ける中央分水嶺上の駅だ。


JR陸羽東線の堺田駅。ここは中央分水嶺上の駅



国道47号と国道108号の合流地点



中山峠を越えて宮城県側を下っていくと、鳴子温泉で国道108号が合流。古川までは国道47号と国道108号の重複区間になる。


古川の中心街。ここからは国道108号を行く



国道108号沿いの食堂「清和」。ここで昼食



食堂「清和」の「和牛ランチ」。うまい肉だ



古川から国道108号で石巻へ。その途中、前谷地の国道沿いの食堂「清和」で昼食。ここは焼肉店で「和牛ランチ」(1000円)を食べたが、上質の肉で、安くてうまくて得した気分。石巻からは国道45号で松島、塩釜を通り、仙台の中心街に入っていった。


石巻の国道45号と国道108号の交差点



国道45号で仙台の中心街に入っていく


9.石巻 → 古川 → 本荘 (R108) 171キロ

石巻の国道45号から国道108号に入る



石巻が国道108号の起点になっている



9月6日、石巻を出発。国道45号から国道108号に入っていく。東北横断ルート「石巻~本荘」の国道108号は、ここから始まる。石巻からつづく町並みが途切れると、広々とした平野を走る。一面の水田地帯。雨雲が低く垂れ込めている。


国道108号を行く。ここは涌谷町



古川の国道4号との交差点。ここからは国道47号との重複区間



古川で国道4号を横切るが、そこからは国道47号との重複区間。平野から山地に入るあたりに川渡温泉、東鳴子温泉、鳴子温泉の鳴子温泉郷がある。鳴子温泉で国道47号と分かれ、国道108号を行く。


鳴子温泉で国道47号と分かれる



鬼首温泉郷では「鬼首かんけつ泉」を見た。15分ほどの間隔で吹き上がる間歇泉。そして宮城・秋田県境の鬼首峠を越える。新道の仙秋鬼首トンネルで鬼首峠を抜け出ると土砂降りの雨…。


国道108号で秋田県に入ると土砂降りの雨



峠道を下っていくにつれて小降りになりホッとした。秋田県側には秋の宮温泉郷の温泉がつづく。国道13号に合流する院内では、「院内銀山異人館」を見学した。石見の大森銀山、但馬の生野銀山と並ぶ「日本三大銀山」の院内銀山は江戸時代、秋田藩の財政を支えるほどだった。国道108号から南に入った雄物川の源流沿いには、院内銀山跡が点々と見られる。ここに異人館跡もある。


雨の上がった国道108号を行く



院内(湯沢氏)の「院内銀山異人館」を見学


国道108号の松ノ木峠を越える。峠を貫く松ノ木トンネルを抜け出ると大雨…。このように峠を境にして天気が変わるのはよくあることだ。松ノ木峠を下った道の駅「清水の里 鳥海郷」でしばらくの雨宿り。


道の駅「鳥海郷」で小休止



道の駅「鳥海郷」の「菅江真澄の道」のパネル展



その間に江戸時代、東北を広く歩きまわった菅江真澄のパネル展を見た。中身の濃い、充実した内容のパネル展で、その足跡を追った。大雨に降られながら本荘へ。雨にさんざん降られたので、本荘では早々に宿を探し、「ルートイン」に泊った。部屋の窓からは子吉川の河口がよく見えた。


本荘の「ルートイン」から見る子吉川の河口



この記事にいいねする


コメントを残す

スズキ Vストローム250の価格情報

スズキ Vストローム250

スズキ Vストローム250

新車 308

価格種別

中古車 102

本体

価格帯 54.34~63.53万円

59.42万円

諸費用

価格帯 4.5~5.49万円

4.58万円

本体価格

諸費用

本体

47.15万円

価格帯 32.8~59.8万円

諸費用

6.2万円

価格帯 6.5~7万円


乗り出し価格

価格帯 58.84~69.02万円

64万円

新車を探す

乗り出し価格


乗り出し価格

53.35万円

価格帯 39.3~66.8万円

中古車を探す

!価格は全国平均値(税込)です。

新車・中古車を探す