ここ数年、世間のアウトドアブームに牽引されるかたちでライダーの間でもバイクキャンプが盛り上がっており、今年こそはチャレンジしてみようと考えているライダーの方も多いことでしょう。

しかし、バイクキャンプをするために揃えるべき道具(ギア)の準備は、初めての方にとっては何を基準にどこまで揃えるべきか悩みますよね。また、自然の中での遊び方や過ごし方は千差万別であるがゆえに楽しい悩みでもあります。

そこで今回は、キャンプ歴15年以上のエッセイスト小林夕里子さん(以下、コバユリさん)に、これからバイクキャンプを始めようと思っているライダーのためのアドバイスを伺いました。

小林夕里子(コバユリ)さんプロフィール

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バイク×アウトドアをこよなく愛し国内外をバイクで旅しながらエッセイを書く自然派エッセイスト。著書『へなちょこライダーが行く!』をはじめ、数々のメディア出演やアロマテラピーアドバイザー、キャンプインストラクターなど多方面で活躍。

また、バイクキャンプデビュー講座や海外ツーリング企画など、“女性とビギナーへの思いやり最優先”をコンセプトとしたイベントやアクティビティも展開。

自分でキャンプのハードルを上げてしまわないように!

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初めてバイクキャンプにチャレンジする方の中には、SNS映え(ばえ)を意識してか、“バイクキャンプはこうあるべき”と自分で自分のハードルを上げてしまう人が多いそうです。コバユリさんによると、初バイクキャンプで大切なポイントは、まず目的地あるいは道中のプロセスを含め、自分が一番したい目的を決めることだそうです。

例えば、バイクで走ることがメインであれば荷物は最小限のミニマムスタイルにすべきですし、現地でじっくり時間をかけて料理をしたいのであれば、軽量で扱いやすい調理器具を充実させた荷物構成になるでしょう。

アレもコレも欲張りすぎると、それを実現するために大荷物となってしまい、結果的にバイクへの積載や荷下ろしが大変になってしまったり、現地に大事な道具を忘れてしまった、なんて失敗にもつながるそうです。

楽しいはずのキャンプデビューで大きくつまずくと、次回また行こうという気力が削がれ、一度行ってそれきりになってしまうことも。そのため、キャンプデビューでは決して欲張ることなく、“自然の中に身を投じ癒される”や、“自然の中でテントを張って心地良い朝を迎える”などといったシンプルな目標にして、初めからハードルを上げないようにしてほしいとのことでした。

キャンプ三種の神器は「テント・寝具・ヘッドランプ」

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自然の中に没入する非日常体験を味わうことがキャンプの大きな醍醐味のひとつ。初バイクキャンプを楽しい思い出にし、また行きたいと思うためには、睡眠環境を大切にしてほしいとコバユリさん。また、キャンプへの期待の大きさに対して、一番大きな落胆をもたらすのも“睡眠”に関するストレスとのことです。

そのためコバユリさんのオススメするキャンプ三種の神器は「テント・寝具(寝袋+マット)・ヘッドランプ」の3つ。ひとまずこの3つがあれば、雨・風・虫・露を防ぎ、凍えることなく、背中が痛くなることもなくアウトドア環境で安眠でき、翌日に疲労を持ち越すリスクが低くなるとのことでした。

まず、寝袋(シェラフ)は使用する季節や気温によって求められる性能が異なりますが、バイクへの積載を考えると極力コンパクト・軽量なものを選びたいところ。

次にマットは大きく分けて3種類あり、ウレタン素材を用いたクローズドセルタイプ、空気を入れて膨らませるエアマットタイプ、バルブを開けると自然と空気を吸い込むウレタンと空気を併用したインフレーティングタイプがあります。それぞれ寝心地や携行性が異なるため、コンパクト・軽量なものの中から好みに合わせて選択しましょう。

最後にテントは、持ち物の中で一番大きく、現地でのセッティングや片付けも時間がかかるので、やはりコンパクト・軽量でありながら、できれば収納袋にしまった際の横幅が50cm以内のものが好ましいとのこと。テントの間取りについては、テント中にバイクからおろした荷物やブーツ・ヘルメットなどがテント内に置けるようなものを選ぶと安心感が違うとのことでした。

コバユリ流バイクキャンプ三種の神器もある!?

コバユリさんによると、バイクキャンプにおける三種の神器もあり「積載道具(ダッフルバッグ/テンションベルト/ツーリングネット)・サイドスタンドプレート・雑巾」がそれにあたるとのこと。

まず、バイクの駐輪場所が未舗装であることの多いキャンプ場において、サイドスタンドが沈み込んでバイクが転倒してしまわないようにサイドスタンドプレートがあると安心です

続いて、キャンプ道具を愛車に積載するために、しっかりと固定できるツーリングネットやフックベルトといった荷物固定グッズは必須です。

最後に意外なのが雑巾です。キャンプ場の朝は湿度が高くなることが多く、愛車のシートが朝露で濡れていることもあります。早朝に散歩がてら周辺ツーリングに出かけたいときや、バイクやテントがまだ濡れている早朝から撤収したいときなどに、朝露をサッと拭ける雑巾はとても重宝します。

キャンプ場選びと情報収集も重要!

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最後に、バイクキャンプデビューにあたって、アイテム選びと同じくらい重要なキャンプ場選びについてもアドバイスを頂きました。

まず、女性に向けたアドバイスとしては、インターネットで事前に調べてスタッフが24時間常駐のキャンプ場を選んだ方が安心とのこと。また、女性ライダーの場合はトイレが男女別であることと、お湯が出ること。さらに、ファミリーに人気があるキャンプ場の方が好ましく、子どもが安全に遊べるように施設側も気を配っている可能性が高いほか、すぐ近くに人の気配がしていた方が防犯面でも安全とのこと。

これは電話等での確認が必要かもしれませんが、キャンプ受付からテントサイト(テントを張って良い場所)までがあまり遠くないこと、道が険しくないことを確認しましょう。距離的には長くないとしても、不整地に不向きな車種であったり不整地走行に慣れていないと転倒するおそれもありますので、懸念点を払拭するためにも確認しておきましょう。

以上、初めてのバイクキャンプを楽しむための下準備についてご紹介しました。

次回は、現地でテント設営をする際のポイントと、コバユリさんも愛用する初心者バイクキャンパーにオススメのアウトドアグッズもなどをご紹介いたします。

情報提供元 [ MOTO INFO ]

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