
キャンプとコーヒーの相性は抜群! 野点コーヒーの魅力と、ハンドドリップを楽しむために必要な5つの道具について、順を追ってお伝えしているこの連載もいよいよ後半です。今回は「サーバー」「ドリップケトル」「カップ類」の選び方などをまとめましたので、ぜひチェックしてくださいね!
前回のお話はコチラ
目次
サーバーの選び方
サーバーとは、コーヒーの抽出液を受け止める器のこと。マグカップなどコーヒーを飲むためのカップ類にドリッパーを載せて、直接淹れてしまえば必要のない道具ですが、一度に1杯分しか淹れられない、注いだお湯の量を見ながら淹れられないので狙った味が出せない、などのデメリットもあるので、用意すると楽しみ方に幅が出ます。
選ぶときのポイントは、「材質」と「容量」と「口のサイズ」です。
① タフな材質のものを選ぼう
サーバーはガラス製のものが一般的なのですが、バイクで持ち運ぶとなると、タフな素材のほうが安心ですよね。最近はアウトドアでも気軽に使えるプラスチック製(トライタンというガラスのように透明で割れない合成樹脂素材)のものもありますし、淹れながらコーヒーの量が見えなくてもいいと割り切るなら、保温性のあるステンレス製を選ぶのもアリ。
② 「一度にどれだけ淹れたいか」でサイズを選ぼう
例えば、「キャンプをするときはいつも仲間と一緒」という人なら、一度に何杯分も淹れられる大きめのサーバーがいいでしょう。ソロキャンプが基本という人や「コーヒーは好きだけどたくさんは飲まない」という人なら、1~2杯分が淹れられる容量で充分です。
③ 口のサイズがドリッパーと合うか確認しよう
ドリッパーもサーバーと同様に、一度に何杯淹れたいかでサイズを選べばいいです。ドリッパーとサーバーは別々に選んでも同じサイズ感になりますが、念のためサーバーの口にドリッパーが載るかどうかを確認しましょう。
ドリップケトルの選び方
ドリップケトル(ドリップポットとも言います)は、挽いたコーヒー豆にお湯を注ぐための道具です。「沸かしたコッヘルからそのまま注げばいいのでは?」と思うかもしれませんが、お湯が熱すぎるとコーヒーの旨みや香りを十分に引き出せません。また、豆を蒸らす行程でお湯を均一に注げず、雑味の原因にもなります。
ドリップケトルは湯量の微調整ができるよう、胴体から注ぎ口までのネックが細くて長い曲線を描いています。これがバイクキャンプの荷物としてはかさばるのですが、ネックの張り出しが極力少ないなど、なるべく持ち運びやすい形状のものを探してみてください。

オーソドックスなステンレス製(右が700ml、左が250ml)

軽くて気軽に持ち運べるプラスチック製。詳細はコチラ

どうしても荷物がかさばるのはイヤという人は、やかんの注ぎ口に取りつけるノズルを使うという手も。ただし適合モデルが限られるのと、胴体から注ぎ口までが短いので湯量の微調整は難しくなります。
詳細はコチラ
カップ類の選び方
丁寧に淹れたコーヒーをお気に入りのカップに注げば、こだわりのカフェタイムがさらに盛り上がりますね! チタン製のカップでクールにキメるもよし、ククサなどのウッドカップでナチュラルなムードを楽しむもよし。
上の写真はすべてコバユリの愛用品で、右から軽量で取っ手を折りたためるチタン製シェラカップ、保温性の高いダブルステンレス構造のマグカップ、ナチュラルな風合いながら食洗器対応で手入れが楽なハイブリッド素材のカップ。気分によって使い分けています。使い込むほどに旅のお供感が増して、愛着もひとしおです!
さあ、次回はいよいよ、実際にコーヒーを淹れてみましょう! 手順を詳しくお伝えしますのでお楽しみに。
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