これで刺されない！夏キャンプのブヨ対策【コバユリのキャンプツーリング入門】

今年もやってきました。夏のキャンプの天敵、ブヨの季節が！ 刺されどころが悪いと、帰りのツーリングにも影響してくるので油断は禁物。刺されないための対策と、万が一刺されてしまったときの対処法を確認しておきましょう。

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2022.08.05

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ブヨに刺されないための対策

ブヨについて知っておこう

まずは敵を知ることから、ということで、ブヨについておさらいしておきます。黒く、丸みのある体つきをしたブヨは、ハエより小さく、大きくて5ミリ程度です。なお、ブヨは「ブト」「ブユ」とも呼ばれています。

出典：Wikipedia

ブヨはきれいな水辺を好み、太陽の光が苦手なので、川や湖などに近い木陰などで暮らしています。まさにキャンプ場によくある環境ですね。人に被害を与えるのは産卵期のメスで、栄養補給のために哺乳類の皮膚を噛みちぎって吸血します。そのとき、唾液腺から注入される毒素により、赤く膨れ上がり、激しい痒みや痛み、発熱といった症状を引き起こします。

▲お見苦しくてすみません、私の足です。左足の内側くるぶし辺りを噛まれ、足首がなくなってしまうほど腫れ上がったときの写真

ブヨは１日の中でも気温が低い朝と夕方に活動しますが、湿度が高い曇りの日などは日中でも飛び回っているので要注意！

刺されないための対策

・肌の露出を控える

一番効果的なブヨ対策は、肌を出さないこと。とはいえ、夏の暑い日に長袖長ズボンで過ごすのはむずかしいので、長袖の上着を携帯し、ブヨが心配なときにすぐ羽織れるようにしておきましょう。特に足首は狙われやすいので、靴下を履き、ズボンの裾から侵入されないよう気を付けましょう。

・明るい色の服を着る

木陰などの暗い場所に生息するブヨは、黒や紺などの暗い色を好みます。逆に太陽を反射するような明るい色（黄色、オレンジなど）が苦手。明るめの服を着て対策しましょう。

・虫よけ剤でガードする

暑くて肌を出したいときや、長袖に加えて徹底的に対策したい場合は、肌に直接スプレーする虫よけ剤などを使います。ライダーにうれしいポケットサイズのものも出ています。

虫よけスプレーを選ぶときに確認したいのは、まず「何の虫に効果があるか」。中には蚊にしか効かないものもあるので、「ブヨ」と明記されていることを確認しましょう。有効成分に「ディート」か「イカリジン」と書かれていれば、ブヨに有効ですが、「ディート」が多くの虫に対応するのに対して、「イカリジン」はアブ・ブヨ・マダニにしか効きません。しかしながら、「ディート」より肌に優しく繰り返し使っても安心なことから、最近は「イカリジン」を配合した製品が増えています。

環境や人への優しさに配慮して、天然由来成分のみで作られた虫よけもあります。ブヨが近づきたがらない香りの精油（ハッカ・ペパーミント・ユーカリ・ティートリーなど）が使われています。ディートやイカリジンが配合されたケミカル系よりも効き目の持続時間が短いので、こまめにスプレーし直す必要がありますが、そのたびにステキな香りを楽しめます。

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ブヨに刺されてしまったときのために

「ポイズンリムーバー」と「ステロイド剤」を携帯する

どんなに対策をして気を付けても、ちょっとした隙を狙われうっかり刺されてしまうことはあります。刺されてしまったら、毒を抽出する「ポイズンリムーバー」と、炎症・痒みを抑える「ステロイド剤」が配合された痒み止め薬を使って下記の手順で対処します。

ポイズンリムーバーはだいたい1000円前後から購入可

▲強烈な痒み・痛みにすぐにでも効いてほしいブヨの噛み跡には、短期間で強く効くステロイド剤が有効。薬を選ぶときはパッケージなどに「ステロイド剤配合」と明記されていることを確認しましょう

私はこんなふうに、ポイズンリムーバーとステロイド剤を常備薬と一緒にポーチにまとめて持ち歩いています

ポイズンリムーバーの使い方ですが、まず、吸入口を噛まれたところに押し当てます。次に、レバーを引き上げて、1分～1分半くらいかけてじっくりと毒を吸い出すことを2～3回繰り返します。短いサイクルでシュポシュポと何度もレバーを動かすのはNG。事前に取扱説明書を読んでおくと安心です。

備えあれば憂いなし。夏のキャンプものびのび楽しみたいですね！