大陸最西端に立つ!

6月18日、パースを出発。国道1号を北へ。

国道1号を北へ


いかにもオーストラリアらしい広大な風景を写真にとろうとして、DJEBEL250XCを路肩にとめたときのことだ。あっというまに飴色をしたアリの大群に襲われ、体の中まで入ってきて食いつかれた。
パースから400キロのジェラルドトンを過ぎるとナイトラン。交通量のなくなった夜の国道1号を走りつづけ、23時、パースから700キロのビラボングに着いた。シュラフのみの野宿。夜中に大雨。ロードハウスの屋根付き駐車場に逃げ、夜明けまで寝た。

翌朝、ロードハウスで、2ドル払って、レストランで朝食。モーニングコーヒーを飲みながら、ベーコン&エッグを食べた。ジューッと焼いた脂ぎったベーコンが、大皿にのっている。エッグは目玉焼きが2つ。それに焼きトマトがついている。ボリューム満点。

ビラボングから国道1号を50キロ行くと、オーバーランド・ロードハウスに着く。そこで給油し、いったんR1を離れ、オーストラリア大陸最西端のスティープ・ポイントへ。前方に黒雲。その中に入ると、ザバーッと盛大に雨に降られた。

オーストラリア最西端のスティープポイントへの道



オーストラリア最西端のスティープポイントに立つ


40キロ地点でダートに突入。濡れたダートはツルツル滑る。リアが流れ、転倒しかかったときは冷や汗もの。雨が上がり、青空が広がってきたときはホッとした。

第1セクションのダート85キロ走り、左折。第2セクションは荒れたダート。大きな水溜まりが点々とできている。第2セクションのダートを20キロ走り、右折。第3セクションの15キロのダートはきつかった。強烈なコルゲーション(波状路)。ダダダダダダダダダダーと、激しい振動だ。最後の第4セクションは40キロのダート。ここが最大の難関。砂が深く、道幅が狭く、おまけに急坂の登り。アクセルをガンガン吹かすのでエンジンは焼け気味。何度かDJEBELを止めて小休止。それだけに大陸最西端のスティープポイントに立ったときは、思いっきり「万歳!」を叫んでやった。


幻聴&幻覚のナイトラン

夕暮れのオーバーランド・ロードハウスに戻ってきた。ここで給油し、夕食にする。ホームメイドのパンつきスープとチキン&ハム入りのサラダだ。
19時、出発。ナイトランを開始。南回帰線の近くまで北上しているので、昼間の気温はかなり上がっているが、夜間は冷え込む。国道1号の交通量は極少。ときたまロードトレインにすれ違う。3連の大型トレーラーを引っ張るロードトレインは全長50メートル。すれ違うときの風圧はすさまじい。

国道1号の南回帰線


20時30分、ウーメラに到着。22時、カーナボンに到着。カーナボンを過ぎると猛烈な睡魔との戦い。闇夜がゴーッとうなっているかのような幻聴に悩まされる。DJEBELのライトで照らす道の両側の木々がカンガルーに見えたり、オーストラリアにはいないキリンに見えたり、とてつもない巨人に見えたりする。前方の暗い地平線が、大山脈や大密林に見えたりもする。

24時、ミニリアに到着。ビラボングから760キロ。地面にシートを広げ、その上に、シュラフを敷いて寝る。寒さに震えてのナイトランだったのにもかかわらず、「ブーン、ブーン」と、うるさい蚊の襲撃。布製の袋を頭からすっぽりとかぶって寝る。昼はハエ、夜は蚊、これがオーストラリアのアウトバックの世界なのだ。


「オー、カミカゼ!」

南緯23度26分30秒の南回帰線(トロピック・カプリコン)を越え、温帯圏から亜熱帯、熱帯圏に入っていく。一望千里の大平原。土の色が強烈だ。まっ赤な大地。目の中まで、赤く染まりそう。赤い大地の荒野には無数のアリ塚が墓標のように立っている。

オーストラリアのまっ赤な大地



オーストラリアの荒野にそそり立つ蟻塚



インド洋の港町ポートヘッドランドから国道1号をさらに北へと走り、インド洋岸のブルームに到着。

ブルームで見るインド洋


ブルームといえば昔から「真珠の町」で知られている。日本人の真珠取りのダイバーも大勢、この町に移住している。郊外の一角にはそんな日本人の墓地がある。全部で707の墓。919人が埋葬されているというが、異国の地で亡くなった我が同胞に目頭が熱くなる。

ブルームの日本人墓地



ホールスクリーク、ウィンダム、クヌヌラと通り、国道1号でノーザンテリトリー(北部地方)に入った。日が暮れるとナイトラン。19時、ティンバークリークに到着。ここでは2人のスイス人ライダーに出会った。彼らは2台のホンダのアフリカツインで、1年がかりでの「オーストラリア一周」中。彼らはぼくのDJEBELに積んだ荷物を見て、「たったこれだけなの!?}といって驚き、さらにぼくがこれからナイトランで300キロ先のキャサリーンまで走るというと、「オー、カミカゼ!!」と言って、絶句した。2人のスイス人ライダーと別れ、猛烈な睡魔と戦いながら走りつづけ、24時、キャサリーンに着く。この日の走行距離は1030キロ。町外れでゴロ寝した。

翌日、ダーウィンへ。6月24日14時、ダーウィンに到着。「オーストラリア一周」のほぼ半分の行程を走ったことになる。シドニーから16706キロ。

ダーウィンのミリタリー・ミュージアム(戦争博物館)を見学


「ダーウィン~アデレード」の大陸往復縦断

ダーウィンから大陸往復縦断を開始する。往路編では6日かけてアデレードまで行き、復路編では一気走りに挑戦。目標は40時間だ。

「ダーウィン~アデレード」の大陸往復縦断を開始。大平原を行く



大陸往復縦断の往路編ではエアーズロックに寄っていく



アデレードに到着。まずは大陸往復縦断の往路編を走破



7月5日0時、アデレードを出発。雨の国道1号を西へ。

3時45分、ポートオーガスタ着。ここまでの300キロはノンストップ。BPの24時間営業のロードハウスで給油し、コーヒーを飲む。ポートオーガスタからは大陸縦断の国道87号を北へ。ありがたいことに雨はやんだ。そのかわり、気温がガクンと下がる。、6時45分、夜が明ける。地平線がうっすらと白みはじめる。うれしい夜明け!

大陸往復縦断の復路編を開始。うれしい夜明け!


7時30分、608キロ地点のグレダンボで給油&朝食。
11時00分、862キロ地点のクバーペティー着。ここでは給油&コーヒー。


大陸往復縦断の復路編。ここはクバーペティーのオパール鉱山



13時30分、1000キロ地点を通過。日本で下道を走っての1000キロ一気走りというと、24時間を切るのは至難の技。ところがオーストラリアでは13時間半で走れてしまう。アデレードからここまで信号はポートオーガスタの町中にあっただけだ。 1 14時45分、1097キロ地点のマーラ着。給油&昼食。出発し、しばらくすると猛烈な睡魔。我慢できずに10分寝。この短い眠りで体はスーッと楽になる。
16時30分、南オーストラリアとノーザンテリトリーのボーダー(州境)を通過。


大陸往復縦断の復路編。ノーザンテリトリー(北部地方)に戻ってきた



17時45分、1351キロ地点のエルダンダ着。給油&コーヒー。
20時50分、大陸縦断の中間点、アリススプリングに到着。ここまで1557キロ。ダーウィンまではあと1500キロだ。


国道87号を走る3連のロードトレイン

トラブル発生!

アリススプリングから30キロ地点の南回帰線を過ぎたところで、突然、左のウインカーが異常な点滅をするのと同時に、ライトが消え、エンジンも停止した。トラブル発生。シドニーを出発してから2万4000キロで迎える初めてのトラブルだ。

一気走りを一時、中断。真っ暗闇の中、DJEBELを押して南回帰線のモニュメントまで戻り、そこで野宿。夜中に雨に降られたが、そのまま夜明けまで寝た。
翌朝、このモニュメントにやってきた車に頼み、携帯電話を拝借。アリススプリングの町に電話し、レッカーに来てもらった。電話してから30分もかからずに、小型トラックが来てくれた。料金は102ドル、日本円で約9000円。

アリススプリングスのスズキでみてもらったが、配線に異常は見当たらない。ヒューズを交換し、予備に2つのヒューズを持ち、11時30分、アリススプリングを出発。ダーウィンまでの一気走りを再開した。

国道87号を北へ。しかし気分がどうしてものらない。いったん、中断した一気走りをつづけるのは、難しいことだった。結局その日は、アリススプリングから759キロ走ったエリオットに22時30分に着いたが、「もう、ダメ。ここまでだ」と、ついに一気走りを断念、公園のベンチでひと晩、寝た。翌日はエリオットから421キロ走ったキャサリンのバックパッカーズ、「クックバラロッジ」に泊まった。



大陸往復縦断を走り終えてダーウィンに戻ってきた



ダーウィンに着いたのは7月8日。「アデレード→ダーウィン」は3087キロ。この日も途中で2度、ヒューズが飛んだ。そのたびにヒューズを交換し、なんとかダーウィンにたどり着けたが、すぐさま「ノーザンテリトリー・スズキ」に行き、配線を見てもらった。するとついに発見。ハーネスの束から1本だけ分かれて、左のフロントのウインカーに通じるラインに、耳かきでひっかいたような小さな傷があった。それがハンドルにふれてショートし、ヒューズが飛んだのだ。その箇所をビニールテープで巻き、修理完了。
アリススプリングス→ダーウィン」間の一気走りは、またいつの日か、やろう!



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