全日本ロードレース選手権第6戦岡山国際大会が、9月26日・27日に岡山県・岡山国際サーキットで開催された。J-GP3クラスにSDG Jr. 56RACINGから参戦する富樫虎太郎選手は、9月27日の決勝で若松怜選手とトップを争ったが、ラストラップに降り出した激しい雨で転倒。赤旗後の規定時間内にピットへ戻れず、正式結果は6位となった。
若松選手とのマッチレースに
決勝日の天気予報は一日曇りだったが、7時半の時点で小雨がパラつき、すぐに止んで薄日が差すなど読みにくいコンディションとなった。8時半から15分間のウォームアップ走行はドライコンディションでスタートした。
富樫選手は1周目から3番手に付けた。5周目にピットインしてマシンを微調整し、7周目に1分45秒026をマークして2番手に浮上。このセッションを2番手で終えた。
9時50分ごろに一時大粒の雨が落ち、路面はうっすらと濡れたが、雨はすぐに止んだ。10時半のスタート時点では、レコードラインは乾いているものの、そこを外れると濡れているコンディションだった。気温20.3度、路面温度24.8度で決勝がスタートした。
富樫選手はまずまずのスタートを切り、1コーナーの立ち上がりをトップで抜ける。2周目のヘアピンで2位に落ちるが、3周目の1コーナーで再び前へ。5周目のヘアピンで2位に下がったあともトップの背後に付け、レースは富樫選手と若松選手のマッチレースとなった。
10周目のWヘアピン入口で富樫選手がインに飛び込んで前に出ると、12周目のヘアピン入口でパスされ2位、15周目のアトウッドコーナーで再び前へ。17周目のバックストレッチで2位に下がるも、最終コーナーでインから前に出た。次のラップのアトウッド入口で2位に落ちたが、Wヘアピンの2個目で再びインに飛び込み、前に出た。
ラストラップに激しい雨、初優勝を逃す
ラストラップのヘアピンで両者が接触し、若松選手がコースアウト。しかし直後に激しい雨が降り出し、富樫選手は転倒した。レースは11時20分15秒に赤旗となった。赤旗後は決められた時間内にピットへ戻る必要があるが、富樫選手は再スタートできず、手に入れかけた初優勝を失った。
正式結果表によると、順位は赤旗提示によるレース終了の場合の規則により決定され、優勝は若松選手、富樫選手は6位となった。富樫選手のベストタイムは1分41秒198だった。
富樫虎太郎選手・中野真矢監督のコメント
富樫選手は「路面が乾いてからのレースで、決していいコンディションではありませんでしたが、ペースや展開は予想していた範囲でした。若松選手との一騎打ちになり、もてぎの時よりも勝負に持ち込みやすかったです。ダブルヘアピンや最終コーナーなど、いろいろな場所で仕掛けたのも、どこからでも行けることを相手に意識させる作戦の一つでした。自分は前半よりも後半の方がペースが良かったので、仕掛けられるところでは積極的に行きました。最後はいろいろありましたが、自分としてはやり切った感覚があります。コース上で勝負できたことは大きな自信になりました。この手応えを持って、来週のもてぎでのIdemitsu Moto4 Asia Cupもしっかり走りたいです」とコメントした。
中野真矢監督は「終盤に急に雨が降り、多重クラッシュも起きる中に虎太郎もいたので、不運な面はあったと思います。ただ、スタートからいいペースで走り、速い若松選手にしっかり食らいついていました。ヘアピンではアウト側から並びかけた際に接触があり、その間に再び差が開く場面もありましたが、レース内容はとても良かったです。正式結果は6位となりましたが暫定でトップという結果は本人にとっても自信になったと思います。接触についても、お互いにクリーンな勝負だったと認め合っていたのは良かったですね。次はもてぎの日本グランプリでのMoto4が大事な舞台になります。今回の走りは、そこに向けていい弾みになったと思います」と振り返った。
この記事にいいねする































