今週末に迫ったMotoGP日本GP。モビリティリゾートもてぎを舞台に、これまで数々の名勝負や劇的なタイトル決定の瞬間が生まれてきた。2007年のケーシー・ストーナーのタイトル獲得から、2017年のアンドレア・ドヴィツィオーゾとマルク・マルケスの雨中の激闘まで、歴史に刻まれた5つの象徴的なレースを振り返る。

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〈2007年〉ストーナーの戴冠とヤマハ勢の激しい表彰台争い

2007年の日本GPは、ドゥカティにとって忘れられない一日となった。変わりやすい天候のなか、ダニ・ペドロサが序盤をリードしたが、ケーシー・ストーナーがマルコ・メランドリとバトルを繰り広げながら上位に進出する。一方、バレンティーノ・ロッシはフラッグ・トゥ・フラッグでのマシン乗り換え後に再びピットへ進入し、コースアウトも喫して後退してしまう。レースはロリス・カピロッシが制し、ロッシが13位に沈むなか、6位でフィニッシュしたストーナーが2007年のワールドチャンピオンを獲得した。

2010年大会では、ヤマハのチームメイト同士による熾烈なバトルがファンの目を釘付けにした。金曜日の転倒でペドロサが欠場を余儀なくされるなか、決勝ではストーナーがアンドレア・ドヴィツィオーゾを抑えてトップを快走する。後方では、ホルヘ・ロレンソとロッシによる3位争いが白熱した。もてぎの歴史に残る激しい接近戦の末、ロッシがロレンソをわずか0.514秒差で抑えきって3位表彰台を獲得し、優勝はストーナーが飾っている。

2015年もチャンピオンシップを左右する重要な一戦となった。ウエットコンディションのなか、序盤はロレンソがレースをリードする。しかし、ペドロサが猛追を見せ、ドヴィツィオーゾとロッシを次々とパスして表彰台圏内に浮上した。勢いに乗るペドロサは残り7周でロレンソも捉え、トップに躍り出る。

そのままリードを広げたペドロサが、2位のロッシに8.573秒という大差をつけてトップチェッカーを受けた。残り5周でミスを犯したロレンソに対し、ロッシはチャンピオンシップのリードを18ポイントに広げている。

〈2017年〉雨中の死闘とマルケスのタイトル獲得劇

2017年の日本GPは、歴史に残る雨中の激闘となった。ヨハン・ザルコがポールポジションからスタートし、ターン1でマルク・マルケスがトップを奪取する。その後、ロレンソやダニロ・ペトルッチも首位に立つなど、目まぐるしく順位が入れ替わった。

終盤はマルケスとドヴィツィオーゾによる一騎打ちとなり、最終ラップのターン11でドヴィツィオーゾが決定的なオーバーテイクを成功させる。マルケスの反撃をしのぎ切ったドヴィツィオーゾが0.249秒差で勝利を収め、ペトルッチが3位表彰台を獲得した。

翌年の2018年大会もマルケスとドヴィツィオーゾの争いが繰り広げられた。マルケスはタイトル獲得のチャンスを手にして日本に乗り込んだが、晴天に恵まれた日曜日の決勝レースではドヴィツィオーゾが序盤をリードし、マルケスの戴冠を阻止すべく快走を見せる。

しかし、残り4周のターン9でマルケスがチャンピオンシップを決定づける勝負を仕掛け、トップに浮上した。さらに残り2周でドヴィツィオーゾが痛恨の転倒を喫したことで、マルケスの優勝と2018年ワールドチャンピオン獲得が決定している。

もてぎではこのほかにも、2004年の玉田誠の母国優勝や、2005年のロッシとメランドリの接触、2022年のジャック・ミラーの独走優勝など、数々のドラマが生まれてきた。今週末の日本GPでは、アプリリア・レーシングのホルヘ・マルティンがチャンピオンシップのリード拡大を狙う。

これら、もてぎでの名勝負はMotoGP公式サイトで動画での閲覧が可能となっている。

 

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