2026年FIMトライアル世界選手権の最終戦スペイン大会が開催され、最高峰のTrialGPクラスではトニー・ボウ(モンテッサ)が今季初の総合敗北を喫した。一方で、TrialGP Women、Trial2、Trial2 Womenの各クラスでスペイン人ライダーがタイトルを獲得している。
マルセリがボウを破り今季初勝利 各クラスの王者が決定
2026年FIMトライアル世界選手権の最終戦スペイン大会が開催され、最高峰のTrialGPクラスではすでにタイトルを確定させているトニー・ボウ(モンテッサ)が今季初の総合敗北を喫した。2026年7月にはイギリス大会でダブルウィンを達成し、9月にはオランダ大会で通算40回目の世界タイトルを獲得した絶対王者だが、最終戦ではチームメイトのガブリエル・マルセリ(モンテッサ)が立ちはだかった格好だ。
レース1では、巨大な岩のステップが連続する第3セクションで全選手が最大減点を喫する過酷な展開に。第7セクションでマルセリが減点1、ボウがクリーンとするも、続くセクションでボウが減点2を記録。足をつかずにクリアしたマルセリが減点14とし、3点差で勝利を収めた。レース2ではスーパーポールで勝利したボウがスーパーファイナルで6連続クリーンを記録してタイブレークでレース勝利を収めたものの、1日の総合優勝はマルセリが獲得。この結果、マルセリはシリーズランキング2位を確定させている。3位には最高峰クラスデビュー年となるハリー・ヘミングウェイ(ベータ)が入り、ハイメ・ブスト(ベータ)が4位に続いた。
TrialGP Womenクラスでは、ベルタ・アベラン(スコルパ)がアンドレア・ソフィア・ラビノ(ベータ)との接戦を制覇。第1レースのセクション7で最大減点を喫してリードを縮められたアベランだが、第2レースではセクション4でラビノが最大減点を記録してチャンピオン争いが事実上決着。アベランがタイトルを防衛している。
Trial2クラスではアルナウ・ファレ(シェルコ)が苦戦を強いられた。17ポイントのリードを持ってスタートしたものの、第1レースで減点17の10位に沈み、ライバルのジョージ・ヘミングウェイ(ベータ)にポイント差を縮められる展開に。第2レースでも10位に終わったが、ヘミングウェイも終盤で減点を重ねて4位にとどまったため、ファレが5ポイント差で逃げ切りチャンピオンを獲得。また、Trial2 Womenクラスではアブリル・モンセラート・ジュンケ(ベータ)が手堅い走りでタイトルを手にしている。
プレッシャーを跳ね除けた勝者たち
今季初勝利を挙げ、キャリア2度目の総合優勝とともにシリーズ2位を獲得したマルセリは「シーズンについてはとても満足している。ジェットコースターのようにアップダウンがあったが、今日はプレッシャーも大きく、選手権を終えるには最高の方法だ」と喜びを語った。
TrialGP Womenクラスを連覇したアベランは「ついに再びタイトルを獲得できて本当に興奮している。素晴らしいシーズンだった」とコメント。また、Trial2クラスで薄氷の勝利を掴んだファレは「第2レースでは大きなプレッシャーに苦しみミスもしたが、ポイント差に救われた。非常に難しい選手権だったが勝てて嬉しい」と振り返った。
Trial2 Womenクラスを制したモンセラート・ジュンケも「夢が叶ったようだ」と喜びを爆発させている。同クラスはメダル圏内がわずか8ポイント差にひしめく接戦となり、ダニエラ・エルナンド(ベータ)がマチルダ・アーボン(シェルコ)とのタイブレークを制してシリーズ銀メダルを獲得した。
2026年のFIMトライアル世界選手権はこれで閉幕となり、9月26日から27日にかけてはスペインのアルテイショで国別対抗戦のFIMトライアル・デ・ナシオンが開催された。
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