MotoGPの2026年シーズンはサマーブレイクを終え、第12戦イギリスGP(8月7日開幕)のシルバーストンから後半戦へと突入する。11月末の最終戦バレンシアGPまで全11戦、1ポイントの重みが増す過酷な戦いが幕を開ける。

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歴史的な大混戦で迎える後半戦、小椋藍の初勝利に続く新たな勝者の誕生に期待

今シーズンは、これまでにない激しいチャンピオン争いが繰り広げられている。11戦を終えた時点で、トップ5人のライダーがわずか24ポイントの間にひしめき合うという、現代最高峰クラスの新しい記録が打ち立てられた。

タイトルを争うのは、アプリリア・ファクトリーのホルヘ・マルティンとマルコ・ベツェッキ、そして日本期待の星である小椋藍(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)らだ。さらに、ドゥカティ・レノボ・チームのマルク・マルケスやフランチェスコ・バニャイアらも虎視眈々と王座を狙っている。

前半戦では、アッセンで開催されたオランダGPにおいて小椋藍が劇的なMotoGP初勝利を挙げ、歴史にその名を刻んだ。これに続き、後半戦で初の表彰台中央を狙うライダーたちにも注目が集まる。

その筆頭が、レッドブルKTMファクトリーレーシングのペドロ・アコスタだ。アコスタは2027年のドゥカティ移籍を控えており、現在のKTMカラーで悲願の初勝利を達成できるかどうかに期待がかかる。

また、ドゥカティのバニャイアも、2025年の日本GP以来となる日曜日決勝での勝利を切望している。ダブルチャンピオンである彼が、再び赤いマシンでトップチェッカーを受ける瞬間をファンは待ち望んでいるだろう。

「本命はマルクだ」と語るマルティン、海外ラウンドと1000cc時代の終焉

ポイントリーダーであるホルヘ・マルティンは、自身のタイトル獲得の可能性について「僕が本命ではない。本命はマルク(マルケス)だ」と語り、ライバルへの警戒を怠らない。この謙虚な姿勢の裏で、1ポイントの重みが増す後半戦に向けた静かな闘志を燃やしている。

後半戦の重要な鍵を握るのが、日本、インドネシア、オーストラリア、マレーシアを転戦する過酷な海外ラウンドだ。特にオーストラリアのフィリップアイランドでの開催は、将来のアデレード移転を控えており、現在の美しいコースでの最後のレースとして特別な意味を持つ。

そして11月の最終戦バレンシアGPは、現在の1000cc時代に幕を下ろす歴史的な週末となる。翌2027年シーズンからは新たに850cc時代が幕を開けるため、現行レギュレーションでの最後の王者がここで決定する。

バレンシアGPの直後に行われる公式テストでは、来期に向けたライダーたちの移籍・乗り換えの様子も初公開される予定だ。まずは今週末、伝統のシルバーストン・サーキットで再開される熱き戦いから目が離せない。

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