Team Kawasaki Webike Trickstar Kaedearは、2026年7月5日に開催された「2026 FIM ENDURANCE WORLD CHAMPIONSHIP "コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース」に参戦し、決勝レース結果を報告した。予選を14位で通過した同チームは、目まぐるしく変わる天候の中、優れた燃費性能を活かした戦略でレースを展開。一時は上位につけるも、終盤の転倒アクシデントなどにより総合13位でフィニッシュした。ライダーおよびチームクルーが一丸となって試練を乗り越え、次戦ボルドール24時間へと繋がる一戦である。

■参戦レース:2026 FIM ENDURANCE WORLD CHAMPIONSHIP コカ· コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース
■サーキット:日本/ 鈴鹿サーキット
■開催日:2026年7月5日
■チーム名:Team Kawasaki Webike Trickstar Kaedear
■ゼッケン:#11
■ライダー:ロマン・ラモス / クリスチャン・ガマリーノ / グレゴリー・ルブラン
■結果:予選 14位(2分6秒007)/ 決勝 13位(周回数:182、ベストラップ:2分18秒620)

晴天の予選でチームレコードとなる2分5秒台を記録

レースウィーク前半に行われた2日間の走行テストでは、ドライ・ウェット双方のコンディションでマシンのフィーリングを確認し、順調にセットアップを進めた。晴天に恵まれ路面温度が上昇した予選日、ライダーブルーのロマン・ラモス選手は予選1回目で2分06秒518を記録し、予選2回目では戦略的なタイムアタックを敢行してチームレコードとなる2分05秒711をマークした。

ライダーイエローのクリスチャン・ガマリノ選手は、予選1回目に新品リアタイヤを投入して2分06秒661を記録し、予選2回目でも2分06秒303まで着実にタイムを更新。ライダーレッドのグレゴリー・ルブラン選手は決勝を見据えたセッティングを優先しつつ、予選2回目で2分06秒869を記録した。ロマン選手とクリスチャン選手の合算タイムにより、決勝は14番グリッドからのスタートとなった。

雨の決勝スタートと燃費を活かした絶妙なピット戦略

決勝日は雨が降ったり止んだりを繰り返す不安定なコンディションとなった。スタート前もウェット路面だったことから、チームは雨のレース経験が豊富なグレゴリー選手をスタートライダーに起用。好スタートを決めたグレゴリー選手はオープニングラップを11番手で通過した。

序盤から転倒車が相次ぎセーフティーカーが導入される波乱の幕開けとなったが、チームは落ち着いたレース運びを見せる。優れた燃費性能を武器にライバル勢より長いスティントを展開し、難しいコンディションを見据えてグレゴリー選手によるダブルスティントを選択。一時は2番手まで浮上し、52周目には11番手から10番手へポジションを上げた。

レース開始から約3時間が経過したところで、ロマン選手へライダーチェンジ。5番手でピットインし、9番手でコースへ復帰した。他チームの脱落もあり、レース折り返しとなる4時間経過時点では7番手まで浮上。続くクリスチャン選手も7番手でマシンを受け継ぎ、8番手でコースへ復帰すると、高いアベレージペースを維持して激しい7番手争いを展開した。

レース終了まで残り1時間半となり、チームは再びグレゴリー選手によるダブルスティントを選択。8番手を走行しながらさらなるポジションアップを狙っていたが、残り50分で再び強まった雨の中、スプーンカーブ進入でグレゴリー選手が転倒を喫してしまう。

幸いライダーに怪我はなく、マシンも軽微なダメージに留まり自力でピットへ帰還した。メカニック陣は耐久レースで培った技術を発揮し、シート、ステップ、カウルをわずか6分弱で交換する迅速な修復作業を見せ、12番手でコースへ復帰させることに成功した。

その直後、さらに雨脚が強まり転倒車が続出したことでセーフティーカーが導入される。ここでテールライトの装着漏れが判明したため再度ピットインして取り付け作業を実施。13番手でコースへ復帰したTeam Kawasaki Webike Trickstar Kaedearは、最後まで諦めることなくチェッカーフラッグを受け、総合13位完走を果たした。

選手・チームマネージャーのコメント

ロマン・ラモス選手

今年の鈴鹿8 時間耐久ロードレースは終日雨となり、時間帯によっては雨量も非常に多く、天候に翻弄される難しいコンディションでした。

チームの戦略はうまく機能し、スタートからグレゴリー選手がダブルスティントを担当。その後は自分がマシンを引き継ぎ、3 人のライダーで順調にレースを繋いでいきました。しかし、終盤のアクシデントにより13 位という悔しい結果となってしまいました。それでもチーム全員が素晴らしい仕事をしてくれましたし、気持ちは前向きです。最終戦ボルドールへ向けて、しっかり準備を進めていきます。

また、日本のカワサキファンの皆さんの応援のおかげで、毎年鈴鹿でレースをすることを本当に楽しみにしています。今年は終日雨となり、現地での観戦も大変だったと思いますが、最後まで応援してくださった皆さんに心から感謝しています。本当にありがとうございました。

クリスチャン・ガマリノ選手

雨のコンディションには自信がありましたが、想像以上に難しいレースとなりました。さらに転倒の影響もありポジションを落としてしまい、悔しい結果となりました。
それでも、次戦ボルドールでは再び良いパフォーマンスをお見せできる自信があります。気持ちを切り替え、シーズン最終戦に向けて全力で挑みたいと思います。

鈴鹿へ応援に来てくださったすべてのレースファンの皆さん、本当にありがとうございました。また来年の夏、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

グレゴリー・ルブラン選手

今年の鈴鹿は雨の影響でコースコンディションが安定せず、想像以上に難しいレースとなりました。

終盤まで7 位争いを続けていましたが、自分のミスで最後のスティント中に転倒してしまい、13 位という結果になってしまったことを非常に悔しく思っています。今回はダブルスティントを2 回担当し、8 時間のうち5 時間15 分を走行しました。長時間の走行でスピード感覚に慣れてしまったことが、今回のミスにつながったのかもしれません。チームメイトをはじめ、KWT のメンバー、そしてKawasaki の皆さんには本当に申し訳ない気持ちです。

それでも、自分自身は最後まで全力を尽くしましたし、完走してチャンピオンシップポイントを獲得できたことは前向きに捉えています。ランキングではまだ上位につけており、タイトル獲得の可能性も残されています。
最終戦ボルドールでは再び表彰台を獲得し、良い形でシーズンを締めくくりたいと思います。

今年は終日雨となり、現地で応援してくださったファンの皆さんにとっても非常に厳しい一日だったと思います。カワサキファンの皆さんはもちろん、すべてのメーカーを応援するファンの皆さんへ心から感謝しています。本当にありがとうございました。また来年、鈴鹿で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

鶴田竜二 チームマネージャー

いつもTeam Kawasaki Webike Trickstar Kaedearを応援してくださるファンの皆様、そして多大なるご支援をいただいているKaedear 様をはじめ、スポンサー各社の皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
私たちは開幕戦ル・マン24 時間耐久ロードレース、第2 戦スパ8 時間耐久ロードレースでの2 戦連続表彰台という勢いと自信を胸に、この特別な鈴鹿8 時間耐久ロードレースへ臨みました。

決勝は激しい雨に見舞われる難しいレースとなりましたが、このようなコンディションこそ私たちにとって勝機があると考え、チーム一丸となって戦いました。今回の戦略は、優れた燃費性能を活かしてスティントを伸ばし、ピット回数を抑えることで上位進出を狙うものでした。しかし、レース中は合計2 時間を超えるセーフティーカーが導入され、実質的な走行時間が大幅に短縮されたことで、私たちの強みを十分に発揮することができませんでした。

それでもライダーとチームクルーは粘り強く戦い、一時は6 位までポジションを押し上げました。しかし、レース終盤に雨脚がさらに強まり、非常に厳しい路面コンディションの中で転倒を喫し、順位を落とす結果となりました。本来目指していた結果に届かなかったことは非常に悔しく、残念な気持ちでいっぱいです。

一方で、この過酷なレインコンディションの中で限界まで挑み続けた経験は、ライダー、メカニック、そしてチーム全体にとって大きな財産となりました。この経験は必ず次へと繋がり、私たちをさらに強く成長させてくれると確信しています。

次はいよいよシーズン最終戦となるボルドール24 時間耐久ロードレースです。
チャンピオンシップ獲得の可能性が残されている限り、その可能性を信じ、チーム一丸となって最後まで全力で戦い抜きます。
引き続き、Team Kawasaki Webike Trickstar Kaedearへの温かいご声援をよろしくお願いいたします。

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