2026年6月21日に茨城県・筑波サーキットで開催された「全日本ロードレース選手権 第4戦 筑波サーキット」。J-GP3クラスに参戦する富樫虎太郎(#56)は、変わりやすい天候の中で行われた予選で14番手を獲得。午後の決勝ではスタートから好ダッシュを見せ、序盤に上位へポジションを上げる快走を見せたが、5周目に転倒を喫しリタイアとなった。次戦での巻き返しに期待がかかる結果である。
目次
難しい路面コンディションとなった公式予選
6月21日の午前中に行われた公式予選は、早朝まで降り続いた雨によりウェットコンディションでスタートした。しかし、開始時刻の9時05分が近づくにつれて雨は止み、路面が徐々に乾いていくという難しい状況でのアタックとなった。
富樫は集団を避けて最後尾からコースインし、コンディションを確認しながら周回を重ねた。タイムを着実に短縮し、ラストラップには1分5秒628をマーク。結果として予選14番手からのスタートとなった。中野真矢監督によれば、雨量が少ない状況でレインタイヤのマネジメントが上手くできず、タイヤを消耗してしまったことが影響したという。
猛追を見せるも痛恨の転倒リタイア
午後に行われた決勝レースでは天候が回復し、気温は30度近く、路面温度も40度を超えるドライコンディションでの戦いとなった。14番グリッドからスタートした富樫は、1コーナーでアウト側を選択する好スタートを切り、オープニングラップを7番手で通過。2周目には6位、3周目には5位へと着実にポジションをアップさせた。
トップグループとの差は開いていたものの、1分0秒台中盤というトップグループと同等のペースで周回を重ね、さらに前を追う展開となった。しかし、「もっと早く追いつきたい」という気持ちからブレーキングで突っ込みすぎ、5周目の1コーナーで転倒。足を痛め、無念のリタイアとなってしまった。
ライダー・監督コメント
J-GP3 #56 富樫虎太郎 選手
予選は、フルウェットであればレインタイヤのフィーリングがすごく良いことを確認できていたので自信があったのですが、路面が中途半端な状態で、そこに対しての相性は良くなかったですね。スタートは大きなミスなく決まり、1コーナーではアウト側を選択したことでオープニングラップで3〜4番手付近まで順位を上げることができました。
その後も着実にポジションを上げていきましたが、その間に先頭集団との差が開いてしまいました。トップグループに追いつけるペースは十分にあったものの、「もっと早く追いつきたい」という気持ちが先走り、ブレーキングで突っ込み過ぎて転倒してしまいました。
焦る必要はなかっただけに、とてももったいないレースだったと思います。ケガについては大きなものではないと思いますが、詳しくは病院で検査する予定です。
昨年までと比べてライディングスタイルも変わり、より積極的に攻められるようになった一方で、今回のような場面では冷静さの大切さも改めて感じました。トップ争いに加われる手応えはあったので、この経験をしっかり次に生かしたいです。筑波の結果は引きずらず、Idemitsu Moto4 Asia Cupに向けてできる準備を全て行い、さらに成長した走りを見せたいと思います。
SDG Jr. 56RACING 中野真矢 監督
予選は14番手からのスタートとなりました。雨量が少ない難しいコンディションの中で、レインタイヤの使い方やマネジメントがうまくできず、思った以上にタイヤを消耗してしまったことが要因でした。
しかし決勝では、スタート直後から順位を回復し、序盤には4〜5番手付近までポジションを上げることができました。これまであまり経験のなかった追い上げのレースを見せてくれましたし、その点は非常に良かったと思います。ただ、これからトップグループを追いかけていくというタイミングで転倒してしまったことは残念でした。
今回のレースでは、トップグループと遜色ないタイムを記録しており、そこに加わって戦えるポテンシャルがあることを確認することができました。ライダー自身もこれまで以上に積極的な走りを見せてくれましたし、その成長は感じています。
ただ、できれば最後までレースを走り切り、トップ争いを間近で経験してほしかったですね。マシンのセットアップもかなり煮詰まってきているので、今後はロングランを増やし、レース中盤から終盤のタイヤマネジメントやレース運びを重点的に経験させたいと思います。今回の経験を次につなげ、さらに成長してもらいたいですね。
ギャラリーへ (4枚)情報提供元 [ 56RACING ]
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