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MotoGP第9戦チェコGPが、6月19日から21日にかけてチェコのブルノ・サーキットで行われた。最高峰クラスに参戦する唯一の日本人ライダー、小椋藍(アプリリア)は、予選(Q2)でポールポジションを獲得し、スプリントレースと決勝レース、ともに2位を獲得した。決勝レースの2位は、優勝したマルク・マルケス(ドゥカティ)に迫るものだった。

小椋藍、金曜日のプラクティスでトップ

チェコGPの舞台は、チェコの首都プラハから南東に約200kmのところにあるブルノ・サーキットである。2025年に5年ぶりにMotoGPのカレンダーに復活した。

小椋藍(アプリリア)は、金曜日から好スタートを切った。金曜日午後のプラクティスをトップで終えたのだ。「プラクティス」というセッションは、トップ10に入ることができれば、その時点で、翌日土曜日の予選でQ2に進むことが決まる。Q2に進出できれば12番手以上のグリッド(スタート位置)が確定するため、プラクティスは準予選ともいえる重要なセッションである。

つまり、プラクティスの終盤は、Q2ダイレクト進出をかけて、すべてのライダーが予選さながらのタイムアタックを行う。このプラクティスをトップで終えたことは、予選順位を決めるものではないとはいえ、一つの指針ともいえる。ここで小椋はオールタイム・ラップ・レコードを更新する1分51秒735を記録した。(なお、プラクティスでは小椋を含むトップ7がオールタイム・ラップ・レコードを更新した)

初ポールスタートからスプリント2位

翌土曜日の予選(Q2)でも、小椋の好リザルトは続いた。ここでもオールタイム・ラップ・レコードを更新する1分51秒139を叩き出し、ポールポジション(予選1番手)を獲得したのだ。

小椋のレースでの後半の強みは誰もが認めるところだが、同時に1周のアタックについては課題としていた。このポールポジションは、MotoGPクラスで初めて獲得したものとなった。日本人ライダーのMotoGPクラスでのポールポジション獲得は、2020年テルエルGP(モーターランド・アラゴン)の中上貴晶(当時ホンダ)以来のことである。

土曜日午後、小椋は10周のスプリントレースで初めていちばん前のグリッド(スタート位置)からレースに臨んだ。1コーナーにトップで入ったのは3番手スタートのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)だったが、小椋は自身初のポールポジションからのスタートを丁寧に決め、バニャイアに続く2位でゴールを果たした。

小椋にとって、スプリントレースで初めてのトップ3である。パルクフェルメのインタビューで、小椋は「明日(日曜日)、もう一度“挑戦”します」と語っていた。

スプリントレースで初めてトップ3を獲得した小椋©Trackhouse Racing

自己ベストリザルト2位。今季2度目の表彰台獲得

決勝レースでは二人の王者、マルケスとバニャイアに渡り合った©MotoGP.com

 

迎えた日曜日の決勝レースでは、ポールポジションスタートの小椋は好スタートを切り、1周目をトップで走った。2周目にはバニャイアとマルケスにかわされて3番手に後退するも、つかず離れずの位置をキープしながら周回を重ねる。

17周目、ラップタイムが落ちた2番手のバニャイアをとらえ、小椋は2番手に浮上した。トップを走るのは、MotoGPクラスで7度のチャンピオンを獲得した現役最強ライダー、マルケスである。

このとき二人の差は0.8秒ほどだった。小椋は持ち前のレース終盤にもペースを落とさない走りで1分53秒中盤から前半のタイムを刻んでいたが、同時にマルケスも同様のタイムで走り続けていた。

レース後のトップ3会見で、マルケスはこう述べている。

「残り5周でオグラが追いついてきた。彼のペースは脅威だったよ。いつも彼は、レース終盤に強いからね」

その小椋はマルケスに次いで、0.421秒差の2位でチェッカーを受けた。

レース直後、オンボードカメラには、チェッカーを受けた瞬間、左手でタンクを叩き、首を振る小椋の姿が映っていた。また、トップ3会見では「今回は僕に勝たせてよ、(マルケスは)たくさん勝っているんだから、と思った」とユーモアを交えた。

とはいえ、今季2度目の表彰台。そして、小椋にとっては自己ベストリザルトである2位の獲得である。チェコGP全体としても、オールタイム・ラップ・レコードを更新してポールポジションを獲得し、スプリントレースで初めてトップ3に入り、決勝レースではトップを走って2位表彰台を獲得した。これらが素晴らしい結果であったことは疑いようがない。

王者マルケスがポイント差を詰め、ランキング4番手に浮上

最後に、今回の結果により変動したチャンピオンシップについて言及しよう。

ランキングトップのマルコ・ベツェッキ(アプリリア)は、スプリントレースでの転倒後、マーシャルへの行為によって出場停止処分を受け、出走できなかった。また、ランキング2番手のホルヘ・マルティン(アプリリア)がダブル・ロングラップ・ペナルティ(※)によって9位に終わり、ランキング4番手のペドロ・アコスタ(KTM)はマシントラブルによってリタイアとなった。

そして、マルケスがスプリントレース、決勝レースで優勝。この結果、マルケスがアコスタを抜いてトップと40ポイント差のランキング4番手に浮上した。このポイント差は、ベツェッキやマルティンには脅威だろう。なお、小椋はトップと46ポイント差のランキング5番手となっている。

次戦となる第10戦オランダGPは、6月26日から28日にかけて、オランダのTT・サーキット・アッセンで行われる。

※ロングラップ・ペナルティ:レース中にコース外に設定された大回りのルートを通らなければならないペナルティ。大回りとなるため、このペナルティの消化によって1周あたり約2秒のラップタイムを失う。「ダブル」の場合はこれを2回、行わなければならない。

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    小椋選手おめでとう!!

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