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雨に翻弄された予選、クラス5番手--前後は僅差の大混戦、決戦は8時間サバイバルへ。(2026年06月05日)
予選を終えました。結果は SSTクラス5位(総合17位)。週末を通して天候に恵まれない中での、難しい予選でした。
Q1はドライで走ることができました。ただ、セッション中は複数回の赤旗が出て、各ライダーともアタックを十分に積み重ねられない展開が続きます。
第1走者を務めた大久保光は、今週ほぼ初めてと言える本格的なドライアタック。十分な練習ができないままのぶっつけ本番でしたが、クラス2番手のタイムを記録し、それまで重かったチームの空気を大きく変えてくれました。第2走者の伊藤元治は中団でのフィニッシュ。十分なドライ走行を積めないまま予選を迎えた難しさもあり、本来のリズムを取り戻すにはもう少し時間がほしい、というのが正直なところでした。
第3走者の鳥羽海渡はクラス3番手。トップとはわずか0.5秒差でしたが、実はこのタイムを、最後まで“クリーンなアタックラップ”を一本もまとめられないまま記録していました。というのも、鳥羽海渡がレッドのセッションで刻んだセクター1=37秒153は、クラス最速。EWCクラスのトップタイムと比べても引けを取らない、文字どおり次元の違う一撃でした。
しかし、その圧巻のセクター1を記録したラップは、続くセクター2で前が詰まってしまい、アタックラップとして完結しません。会心の一周は、幻に消えました。一周をきっちりまとめきれていれば――という悔しさの残る予選です。この時点で、チームは暫定クラス4番手でQ2へ進みました。
Q2は、降るか降らないかの非常に判断の難しいコンディションでした。雨雲レーダーを睨みながらのスタートとなり、セッションが始まると小雨が落ち、路面は少しずつ濡れていきました。前半はスリックで走行できたものの、Q1を更新できる状況ではありません。ところが時間の経過とともに路面は刻々と変化し、イエロー(伊藤元治)のセッション後半には一部区間が乾き、他チームの何台かがドライに近いタイムをマーク。この変化に乗り切れず、我々はこのタイミングで4番手から5番手へと順位を一つ落としてしまいます。
続くレッド(鳥羽海渡)のセッション開始時には、路面が一時的にほぼドライに回復。チャンスと見て鳥羽海渡がアタックに入りましたが、前が詰まってクリアなラップが取れず、一度アタックを諦めて場所を取り直しているうちに、再び雨が落ち始め、結局アタックを完遂できないまま、セッションを終えました。タイミングが、ほんのわずかに噛み合いませんでした。
最終結果は SSTクラス5位/総合17位。クラスポールは27号車(TRT27 AZ moto)でした。乾きかけた一瞬を捉えた他チームに先んじられての一つ後退は悔しいところですが、前後との差は決して大きくなく、ここからまだ十分に戦える位置です。今週ほとんどドライを走れない中で、限られたチャンスに挑み続けた予選だったと思います。
決勝は、スタート時こそドライのコンディションが見込まれますが、レースが進むにつれて雨の予報。降ったり止んだりを繰り返す難しい一戦になりそうです。こうなれば、純粋な速さだけで決まるレースではありません。転ばないこと、トラブルを出さないこと、コース上に残り続けること――昨年のル・マンのようなサバイバルに近い展開も十分に考えられます。
まずは8時間を確実に走り切る。そのうえで、結果を狙いにいきます。チーム一丸で挑みますので、引き続き Team Etoile への応援をよろしくお願いいたします。
ライダー 大久保光
「昨日からとても流れが悪い状態で来ていて、そのなかで予選を走りましたが赤旗も複数出て、うまくアタックはできなかったですが、クラス2番手で終えることができてまずは良かったです。悪い流れのなかでも、SSTクラス予選5番手で、1ポイント獲得できたのは、チャンピオンシップを考える面ではポジティブに考えていいとこかなとは思います」
「明日はレースになりますけれども、しっかりノントラブルで走り切れば、自ずと結果はついてくると思いますので、欲をかかずに淡々と自分たちの仕事をしていけたらなと思いまます」
ライダー 伊藤元治
「個人的には攻めきれない予選になりました。久々のドライを予選で走れたので、ドライの感覚と雨の感覚を生かして、安定したペースで走れば絶対結果ついてくるので、明日の決勝は3人で上位でチェッカー受けれるように、それを信じて全力で走るだけです」
ライダー 鳥羽海渡
「予選は全く納得はできないですけど、ある程度の位置です。1ポイントも獲れていますし、運良くドライで走れましたし、明日にとってはまずまずな感じで終えられたかなと思います。個人的には全然納得できていない部分はありますが、決勝が一番大事なので、決勝をまとめれるようにチーム一丸となって頑張っていきます」
チーム代表 市川貴志
クラス5番手、総合17番手で予選を終えました。週末を通して天候に苦しめられた中で、ライダー3人がそれぞれに持てるものを出してくれたと思っています
特に、ほとんどドライを走れていない状況で最初のアタックを担った光が、いきなりクラス2番手のタイムをまとめてくれたことには、正直ほっとさせられました。重くなりかけていたチームの空気を、彼の一本が変えてくれたように感じています。海渡も、トップと0.5秒差という十分に戦える内容でした。転倒は残念でしたが、あそこまで攻められたこと自体が大きな収穫です。良いチャレンジだったと、チームとしては前向きに受け止めています。元治も、ドライを積めない難しさの中で踏ん張ってくれました
正直に言えば、苦しい流れを完全に断ち切るところまでは至りませんでした。5番手という結果には悔しさも残ります。それでも、ここまでの流れを思えば、この位置で決勝を迎えられること自体は決して悪い形ではないと思っています。前後との差も小さく、ここからまだ十分に戦えると感じています。決勝は天候が読みにくく、速さよりも「最後まで残り続けること」が問われるレースになりそうです。まずは8時間を確実に走り切り、そのうえで一つでも上を目指します」
ここまで応援してくださっているファンの皆様に、心から感謝しています。明日の決勝も、チーム全員で前を向いて戦います。どうか見守っていてください。
EWC 2026 シーズンレーススケジュール
・第1戦:ルマン24時間レース(フランス、ルマン): 4月16~19日
・第2戦:スパ8時間耐久レース(ベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキット) 6月5~6日
・第3戦:"コカ・コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会(日本、鈴鹿サーキット):7月3~5日
・第4戦:ボルドール24時間レース(フランス、ポール・リカール・サーキット) 9月17~20日
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