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SSTクラスポールポジションから決勝へ。2度のマシントラブルに見舞われるも、チーム一丸で24時間を走り切り13位完走
フランス現地時間15時、晴天のブガッティ・サーキットでレースはスタートした。大久保光がスタートライダーを務め、予選でSSTクラスポールポジションを獲得していたチームは、序盤から上位集団で周回を重ねた。第2スティントに入った鳥羽海渡はLap 60で1分37秒094を記録。これはSSTクラス全車を通じて2番目に速いラップタイムで、チーム本来のペースの高さを示す数字となった。
しかしレース開始から約2時間、Lap 74でマシントラブルが発生し、約51分のピットインを余儀なくされて優勝争いから離脱。その後チームはペースを取り戻したが、9時間経過時点のLap 287で再びマシントラブルに見舞われ、約24分を失う。SSTクラス首位との差は49周まで広がり、順位を争うフェーズから、速さを保ちつつ完走を最優先するフェーズへと戦い方が切り替わった。
深夜帯は大久保が鳥羽の休息確保のために連続登板を重ね、チーム最多の7スティントを走破。豊島怜は最長41周の燃費走行で貢献し、伊藤元治はトラブル後の立て直しスティントを冷静に走り、最終スティントのチェッカーライダーも務めた。
最終結果はSSTクラス13位(28台中)、総合25位、781周で完走。クラス予選ポールポジションの5ポイントと決勝13位完走の8ポイントを合わせた合計13ポイントを獲得し、第1戦終了時点のシリーズランキングは12位となった。
次戦は6月のスパ8時間耐久。SSTクラスのシリーズタイトルを目指し、残り3戦で挽回を図る。
ライダー 大久保光
「今回はスタートで少し出遅れる形となりましたが、冷静に追い上げ、SSTクラスのトップ争いで燃費を稼ぐべく、無理な追い抜きを避けてスリップストリームを活用しながら周回を重ねました。第1スティントとしては良い形で鳥羽選手へバトンをつなぐことができたと感じています。予選までは僕も鳥羽選手も従来のコースレコードを更新する走りができ、チームの流れもとても良い状態で決勝を迎えられていました。」
「しかし序盤にマシントラブルが発生し、早い段階で優勝争いから離脱する形となりました。それでもチームとして諦めることなく、転倒やトラブルへの対応を重ねながら走行を続け、全員でゴールを目指しました。個人的には夜間に多くのスティントを担当し、鳥羽選手の休息を確保するために朝まで寝る時間なく走り続けました。そのおかげで鳥羽選手が朝方以降にトップタイムを連発してペースを上げてくれ、豊島選手と伊藤選手もコンスタントな周回を重ねてマシンを労わりながら走ってくれたことで、チーム一丸となって良い追い上げができたと感じています。」
「最終的にSSTクラス13位という悔しい結果となりましたが、チームとしては非常に良い経験になったと感じています。参戦初年度であれば『ル・マン24時間を完走できた』ことで満足していたところが、3年目となった今は『優勝できなかった』ことに対して悔しさが全面的に出るようになりました。これは1年目には想像もできなかった心境の変化であり、チーム全体が確実に強くなっている表れだと思います。」
「チャンピオンシップを考えると厳しいスタートとなりましたが、まだ3戦残っており、有効ポイント制でもあるため挽回は十分に可能です。次戦以降の2つの8時間レース(スパ、鈴鹿)でしっかり結果を残し、最終戦のボルドール24時間レースにつなげていきたいと考えています。チーム一丸となってシリーズチャンピオンを目指し、引き続き全力で戦っていきます。」
ライダー 鳥羽海渡
「24時間レースを終えて、まずは完走という結果を残せたことについては良かったと感じています。一方で、目標としていたリザルトには届かず、非常に悔しさの残るレースとなりました。」
「レース中はマシントラブルや転倒もあり、厳しい展開を強いられる形となりました。その中で追い上げる展開となりましたが、思うようにポジションを挽回することができず、内容としても納得できるものではありませんでした。」
「それでも、こうした状況の中で最後まで走り切れたことは、次戦につながる経験になったと考えています。今回の課題をしっかりと見つめ直し、次戦ではより良いパフォーマンスを発揮できるよう取り組んでいきます。引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。」
ライダー 伊藤元治
「24時間レースを終えて、まずは無事に完走できたことについては安堵しています。一方で、テスト段階からチーム全体の準備が非常に良くできていただけに、結果に結びつけることができなかった点については、やるせなさや悔しさも強く感じています。」
「それでも、どのような状況でも誰一人諦めることなくチェッカーまでたどり着けたことは、チームとして誇らしく思っています。レース中はマシンにトラブルを抱える場面もあり、第1スティントの交代では状況を理解していた海渡選手の判断でスティントを託す形となりました。結果的に転倒という形にはなりましたが、あの判断自体は間違っていなかったと考えており、今後に必ず活きる経験になったと思います。」
「その後のスティントでは、周囲のメンバーの支えもあり、自分の役割に集中して走行することができました。転倒から戻ってきてもなお諦めていないチームの雰囲気を感じ、自分自身もその想いに応えなければならないと強く感じました。その中で、今大会では自分の担当スティントを無転倒で走り切ることができた点は、ひとつの成果として前向きに捉えています。」
「またYouTubeなどを通じて多くの応援をいただき、大きな力になりました。配信で24時間走り続けてくれた育寛くんの姿勢にも励まされながら、最後まで走り抜くことができたと感じています。本当にありがとうございました。」
「今シーズンはこの後スパ、鈴鹿と8時間レースが続き、さらにボルドール24時間耐久も控えています。今回得た経験やデータをしっかりと活かし、次こそは結果につなげられるよう、引き続きチーム一丸となって上を目指していきます。」
ライダー 豊島怜
「自身にとって初めての24時間耐久レースとなりましたが、体力配分やレースの進め方については未知の部分も多く、チームからの指示に基づきながら走行を重ねる形となりました。予選ではポールポジションを獲得するなど、すごくいい流れで臨めていただけに、決勝でいくつかのトラブルによりほぼ最下位から追い上げる展開となったのは悔しく感じています。」
「それでもチーム一丸となって追い上げを続け、最終的にSSTクラス13位でチェッカーを受けることができました。厳しい状況の中で最後まで走り切れたことは、ひとつの成果として捉えています。」
「個人的なハイライトは、これまで経験のなかった燃費走行を任されたことです。燃費を伸ばせばスティント数を削減できる分岐点で、ペースを落とさずに約41周を走り切ることができ、チームに貢献できた手応えがありました。」
「今回のレースを通じて自身の課題とともに多くの学びを得ることができました。今後は来週の全日本、そして次戦のボルドール24時間レースに向けて、この経験をしっかりと活かしていきたいと考えています。エンジンライフなど重要な局面で仕事をする第4ライダーとして、さらなる成長を目指します。チーム関係者の皆様、そして日本から応援してくださった皆様、ありがとうございました。」
チーム代表 市川貴志
「予選でのポールポジション、コースレコード更新と、ここまでの流れは理想的でした。だからこそ、レース中のトラブルで優勝争いから早期に離脱せざるを得なかったことは、率直に悔しいです。それでも、4人全員が最後まで諦めずに走り切ってくれたことは、チームとしての確かな成長だと感じています。次戦スパに向けて、今回の課題をしっかり持ち帰り、必ず結果につなげます。」
EWC 2026 シーズンレーススケジュール
第1戦:ルマン24時間レース(フランス、ルマン): 4月16~19日
第2戦:スパ8時間耐久レース(ベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキット) 6月5~6日
第3戦:"コカ・コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会(日本、鈴鹿サーキット):7月3~5日
第4戦:ボルドール24時間レース(フランス、ポール・リカール・サーキット) 9月17~20日
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