こんにちは、Webikeスタッフの凜です!
今回は、4月8日に千葉県の茂原ツインサーキットで開催された走行会『Alpaca Go ~春のお稽古~』に参加してきました。テクニカルなコースレイアウトで知られる茂原ツインでの初開催、しかも当日は生憎の雨模様。そんなタフなコンディションの中で、前回からのステップアップを目指した私の奮闘記や、ウェット路面だからこそ得られた深い学びをたっぷりレポートしていきます!
「そもそもAlpaca Goってどんな走行会?」と思った方は、ぜひ前回の参加レポートもチェックしてみてくださいね↓↓↓
私自身、Alpaca Goへの参加はこれで二度目。「前回よりも絶対にスキルアップして帰るぞ!」という強い意気込みとともに、気合十分でエントリーしました。
目次
『Alpaca Go』の魅力と充実のレッスン体制
本イベントの主催は、長年キッズライダーの育成に尽力し、ライディングスクール等でも“アルパカ王子”の愛称で親しまれている平山浩司さんです。
この走行会の最大の特徴は、その圧倒的なサポート体制にあります。各クラスのフリー走行では、平山さんをはじめとする5名もの精鋭インストラクターが一緒にコースイン。参加者一人ひとりの走りを文字通り「走りながら」細かく観察してくれます。さらに、コース上での引っ張りや追走だけでなく、ピットに戻った後も個別指導の時間が設けられており、自分の課題をその場ですぐにフィードバックしてもらえるという、非常に贅沢な環境です。
走行クラス(20分×3本)
参加者のスキルと排気量に合わせて、無理なく走れるよう4つのクラス分けがされています。
- 初級クラス(250cc以上):サーキットデビューや初心者に最適
- 中級クラス(250cc以上):スポーツ走行に慣れ、さらにペースを上げたい方向け
- 上級クラス(250cc以上):より高度な技術とタイムアップを目指すエキスパート向け
- ミニバイククラス(100cc~200cc):ど~しても速くなりたい人向け
特別レッスン枠
通常の走行枠とは別に、より実践的なスキルが身に付く特別プログラムが用意されています。
ベーシックレッスン
モーターサイクルジャーナリストであり、ライディングレッスンの名講師としても知られるケニー佐川さんが担当。革ツナギ不要(ライディングウェアで参加可能)で、基礎的な旋回練習、取り回し、パイロンスラロームなど、バイクを操る上での根幹となる技術を反復練習できます。コースでの体験走行も2本付いてくるため、サーキットの雰囲気を味わいたい初心者の方に大好評です。
インカムレッスン
サーキット側の特別な許可を得て、インカムを装着した状態でコースインする実践型レッスンです。普段のスポーツ走行では絶対に不可能な「走行中のリアルタイムレクチャー」をインストラクターから直接受けることができます。
まさかの雨天!ウェット路面が教えてくれること
数日前から天気予報とにらめっこし、テルテル坊主に願いを込めていましたが、当日の天候は無情にも雨…。愛車で雨のサーキットを走るのは今回が初めてだったため、「滑って転んだらどうしよう」という不安と緊張で胸がいっぱいのまま、茂原ツインサーキットへ向かいました。
しかし、朝のブリーフィングでのインストラクターの皆様の言葉が、私の強張った心をスッと軽くしてくれました。
> 「雨の日には、雨の日にしかできない練習があるんです」
路面μ(摩擦係数)が低い雨天時は、スロットルの開け方やブレーキングの初期タッチ、そして丁寧な荷重移動など、ごまかしの利かない基本操作を学ぶ絶好のチャンスとのこと。コース上で水が溜まりやすい危険な場所や、ウェット走行時の具体的な注意点も詳細に教えていただき、なんとかコースへ出る勇気が湧いてきました。
緊張の1本目と、的確なピットフィードバック
そうはいっても、いざコースに出てみると頭と体は別物です。恐怖心から体はガチガチに力み、スロットルもパーシャル(維持)のまま開けられず、1本目は完全に萎縮したツーリングペースになってしまいました。
しかし、初級クラスを担当していたインストラクターの菅野さんには、私のガチガチ具合が全て見抜かれていました。ピットに戻った際、「腕にも上半身にも力が入りすぎて、ハンドルで曲げようとしてしまっている」と的確な指摘が。
上半身の力を抜くためのタンクのホールド方法や、肩甲骨周りのリラックスのさせ方など、様々な工夫をレクチャーしていただき、次の走行枠での実践課題が明確になりました!
スパルタ?! リアルタイムで壁を壊す「インカムレッスン」
恐怖心に支配された1本目の後は、前回参加時にも効果絶大だったインカムレッスンの受講です!
このレッスンでは、サイン・ハウス様からAraiのヘルメット『ASTRO GX』と、インカム『B+COM ONE』の貸し出しがあり、クリアな音声と安全性に配慮されたヘルメットでレッスンに臨むことができます。
今回コースを走りながらリアルタイムで教わったのは、「曲がりたいと思ったら、イン側のステップをしっかりと“踏む”こと」です。
ただ漠然と体重を移動させるのではなく、インカム越しに「はい、ここで踏んで!」「今は外側の足でホールドして!」と、ステップを踏み換えるタイミングや力の入れ具合を、コーナーごとにミリ単位で指示してもらえます。
さらに、前を走るインストラクターがあえて極端なリーンアウトの姿勢をとり、「上半身がどうであれ、下半身の入力だけでバイクは曲がる」という事実を目の前で実証してくれました。これには目から鱗が落ちる思いでした。
(※見出しにはスパルタと書きましたが、実際はとても優しく、安心感に包まれたレッスンでした!)
なにより大きかったのは、インストラクターが私の技量と路面状況を見極めながら、先導のペースを1周ごとに絶妙な塩梅で上げてくれたことです。「雨でも、この速度、このバンク角までは安全なんだ」という感覚をリアルタイムで共有できたことで、自分の中にあった恐怖の壁を完全に壊すことができました。
その後の走行では、他のインストラクターの方々からも「さっきと走りが全然違う!」と褒めていただき、インカムレッスンの即効性と威力を改めて実感しました。
驚愕!1日でベストタイムを【30秒】も更新!
Alpaca Goの素晴らしいところは、走行枠が終わるたびにインストラクター自ら参加者のピットを回り、良かった点と改善点をセットで細かく教えてくださる「アフターフォローの徹底」です。
走りっぱなしにならず、毎回の走行にテーマを持てるため、セッションを重ねるごとに確実なステップアップを感じられます。
私の場合は、ガチガチの恐怖状態で走った1本目のタイムから、リラックスして操作のコツを掴んだ最後の3本目のタイムにかけて、なんと1周あたり30秒もの短縮に成功しました!(※茂原ツインのコース長を考えると、いかに1本目が萎縮していたかの裏返しでもありますが…笑)
もちろん、ペースが上がったことで新たな課題も浮き彫りになりました。速度域が上がると、コーナー進入時のシフトダウン、ブレーキング、視線の移動といった「1つ1つの動作」が追いつかず、操作が雑になってしまうのです。
この新たな壁についても、「サーキットだけでなく、家に帰ってからもライディングの動画を見ながらイメトレし、脳内で反復練習を積み重ねることが大事」という教えをいただき、現在も絶賛実践中です。
走行が終わっても…心に響く「安全への理念」
すべての走行枠が無事に終了した後は、お馴染みのジャンケン大会で締めくくられます!
参加者全員に何かしらの景品が行き渡るだけでなく、なんと「2周目」のチャンスが回ってくるほど豪華な協賛品が用意されているのも、Alpaca Goの大きな魅力の一つです。
そして、イベントの最後の最後に平山さんから語られた理念に、私は深く胸を打たれました。
> 「バイクは素晴らしい乗り物ですが、一歩間違えれば命を落とす危険のある存在でもあります。だからこそ、安全に走るための正しい技術と知識を1人でも多くのライダーに伝えたい。サーキットという安全な環境で限界を知ることで、公道でも一生涯、安全に楽しくバイクに乗り続けられるライダーを増やすことが『Alpaca Go』の最大の目的です」
過去に身近なライダーを亡くされた経験を持つ平山さんの言葉には、決して形式的ではない、痛切な願いと重みがありました。サーキットでのスキルアップは、単にタイムを縮めるためだけではなく、「公道での危険回避能力」や「パニックにならないための余裕」を生み出すためのものなのです。
私も、自分の身を守り、これからも安全に楽しくバイクに乗り続けられるよう行動し、そしてWebikeのスタッフとして、この大切なメッセージを周りのライダーたちに発信していきたいと強く思いました。
この記事を読んでくださった皆様も、自身のライディングスキルを見つめ直し、何より安全に楽しく乗り続けるために、次回の『Alpaca Go』へぜひ参加してみてはいかがでしょうか!
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