佐原伸一氏、津田拓也、伊勢敬氏

 3月27日、スズキ株式会社は東京ビッグサイトで開催されている『第53回 東京モーターサイクルショー 2026』でプレスカンファレンスを開き、Team SUZUKI CN Challenge(チームスズキCNチャレンジ)の3年目の活動について発表した。今年も鈴鹿8時間耐久ロードレースの参戦を続け、全日本ロードレース選手権にはフル参戦する。

ファクトリー体制の撤退とカーボンニュートラルでのレース復帰まで

 スズキは2015年にMotoGPに復帰して以降、チーム・スズキ・エクスターとして成長を続けて2020年にはジョアン・ミルがチャンピオンを獲得。さらに2021年からはヨシムラSERT MotulとしてFIM世界耐久選手権(EWC)にもファクトリー体制で参戦し、その年にタイトルを獲得するなど黄金期を築いた。しかし2022年シーズン限りでレース活動から撤退し、社内のレース部門も解体された。

 その後はサポート体制での活動にとどまっていたが、2024年の第51回 東京モーターサイクルショーで『レース復帰』を発表。鈴鹿8耐にチームスズキCNチャレンジとして参戦し、カーボンニュートラル技術を軸とした新たな挑戦を開始した。サステナブル燃料や各種環境配慮パーツを投入し、エクスペリメンタルクラスで完走とデータ収集を目標に挑戦。初年度は8位でフィニッシュした。

 2025年はスポット参戦の形ながら全日本ロードの全戦に出場して表彰台も獲得。鈴鹿8耐では転倒を乗り越えて33位で完走するなど、着実に実績を積み重ねている。そして2026年は、サステナブル技術の進化とともに、結果面でもさらなる向上を狙う段階へ。環境性能と競争力の両立を掲げるプロジェクトとして、その存在感を高めている。

チームスズキCNチャレンジ

プロジェクト3年目の取り組みと津田拓也の意気込み

 3年目となる2026年は、7月3~5日に鈴鹿サーキットで開催される鈴鹿8耐に3度目の参戦を行うことが、プロジェクトリーダー兼チームディレクターの佐原伸一氏から発表された。参戦クラスはエクスペリメンタルクラス(実験的クラス)で、チーム名は『チームスズキCNチャレンジ』、ゼッケン『0』を掲げるGSX-R1000Rで挑む点に変わりはない。

 ライダー以外はスズキ社員で構成される同チームは、社内公募で選ばれた新たなメンバーを加えるほか、今年もサステナブルアイテムの適用範囲を拡大しながら鈴鹿8耐に挑戦する。ライダーは3名体制を予定し、2025年と同様に津田拓也とエティエンヌ・マッソンを起用予定。残る1名は未定となっている。

2026チームスズキCNチャレンジGSX-R1000Rの変更箇所

 さらに全日本ロードレース選手権のJSB1000クラスには、今年も全戦参戦する。昨年はスポット参戦ながらすべてのレースに出場したが、今年は年間エントリーを行う。ライダーは津田拓也で、ゼッケンはパーソナルナンバーの『85』となる。

 2026年の目標は、環境性能と高性能の両立をさらに高めること。そして次のステップに向けた新たな目標設定だ。2024年の鈴鹿8耐を上回るリザルトでの完走を目指し、優勝を狙う姿勢も変わらない。

 ライダーの津田は「全日本ロードでは表彰台争いができ、鈴鹿8耐でもトップに近い速さを発揮できました。今年の目標は昨年のレベルを超えることです。しかし、ライバルもどんどん強くなってきています。サステナブルアイテムを使い、環境によいレース活動をしながらでも勝てることを証明したい。全力で戦いますので、ぜひサーキットで応援をよろしくお願いします。メディアを通して目立てるようにスズキのメタリックブルーで頑張ります」と語った。

チームスズキCNチャレンジの発表会

代表者コメント

代表取締役社長 鈴木俊宏のコメント

「一昨年、昨年のスズキCNチャレンジの取り組みは、多くのファンの皆様や協力企業様からご支援いただき、鈴鹿8時間耐久ロードレースを完走することで、製品開発に活かすための貴重なデータや知見を得られただけでなく、ファンの皆様、全ての関係者の皆様と感動を共有することができました。
今年もライダー以外は全てスズキ社員で構成したチームで挑戦し、将来的な技術の実用化のために必要な耐久性や信頼性の確保・実証を進めるとともに、より大きな感動をより多くの皆様と共有し、より良い製品作りのモチベーションにつなげたいと考えます。皆様のご声援をよろしくお願い申し上げます」

二輪事業本部長 常務役員 伊勢敬のコメント

「昨年、チームスズキCNチャレンジは鈴鹿8時間耐久ロードレースにおいて残念ながら転倒してしまいましたが、チーム一丸となってマシンを修復しコース復帰した後は、トップと変わらぬタイムで周回することができました。この経験は、チームにもスズキにも大きな宝物となりました。
本年もサステナブルアイテムの拡充を図り、更なるサステナビリティへの挑戦とともに、性能にもこだわった技術開発に取り組み、世界に向けてスズキのやる気を発信してまいります。応援をよろしくお願い申し上げます」

 この発表の前、2日間はモビリティリゾートもてぎで全日本ロード開幕戦となるもてぎ2&4レースのテストが行われた。津田は3番手で終えており、表彰台獲得に意欲を燃やす。

2026年はシートカウルもサステナブルアイテムが広がった

参戦車両 2026チームスズキCNチャレンジGSX-R1000R

新開発エンジン、車体部品を採用
使用予定のサステナブルアイテム
燃料:トタルエナジーズ Excellium Racing 100(100%サステナブル※燃料)
タイヤ:ブリヂストン 再生資源・再生可能資源比率を更に向上したタイヤ
オイル:MOTUL バイオ由来ベースオイル
カウル、艤装類:トラス Bcomp(前後フェンダー、サイドカウル、シートカウル)
エコ不織布カーボン(燃料タンクカバー)
前ブレーキ:サンスター技研 熱処理廃止鉄製ディスク
サンスター技研/東海カーボン ローダストパッド
バッテリー:エリーパワー 車載LFPバッテリー、ピット電源供給用蓄電池
マフラー/排気管:日本製鉄/ヨシムラジャパン 環境配慮型チタンTranTixxii-Eco材
ドライブチェーン:アールケー・ジャパン カーボンブラックフリーのシール材を使用
ユニフォーム:アールエスタイチ 100%再生生地のチームポロシャツ

チーム体制

チーム名:チームスズキCNチャレンジ
ライダー:津田拓也、エティエンヌ・マッソン
プロジェクトリーダー:佐原伸一
チームマネージャー:田村耕二
クルーチーフ:今野岳

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