2025年シーズンのFIM世界耐久選手権において、わずか1ポイント差で年間王座を逃したヨシムラSERTモチュールが、2026年シーズンの参戦体制を発表した。ライダー陣の変更は行わず、世界一と信じる強固な布陣を維持する。新型GSX-R1000Rの投入とともに、王座奪還と鈴鹿8耐での勝利を目指す。

王座奪還を誓うチーム首脳陣と盤石のライダー体制

2025年のFIM世界耐久選手権において、ヨシムラSERTモチュールはル・マンから最終戦ボルドールまであらゆる状況下で粘り強く戦い抜き、勝利と表彰台を重ねた。

しかし、最終結果はわずか1ポイント差でのシリーズ2位にとどまっている。この僅差でタイトルを逃した悔しさを原動力とし、チームはすでに2026年シーズンに向けた準備を本格化させた。

GSX-R1000R

加藤陽平チームディレクター

加藤陽平チームディレクター

加藤陽平チームディレクターは、この1ポイント差がチームに足りないものを教えてくれたと語る。2026年はその差を埋めるための努力をすべて注ぎ込む覚悟だ。ライダーのラインアップに変更を加えない理由は、現在のメンバーこそが世界最高であるという強い信頼に基づく。

さらに、第3戦として開催される鈴鹿8時間耐久ロードレースにおいては、新型GSX-R1000Rを投入してのデビューウィンという高い目標を掲げた。ヨシムラの精神とチームの経験、そしてファンの応援があれば必ず達成できると力強く宣言している。

ダミアン・ソルニエ チームマネージャー

ダミアン・ソルニエチームマネージャー

ダミアン・ソルニエチームマネージャーもまた、前年の準優勝と最終戦ボルドールでの勝利を誇りにしつつ、表彰台の頂点を目指す決意を新たにした。3月の初走行に向けた準備や技術的作業、チーム内の連携強化などに全力を注ぐ。

これらは4月にフランスで開幕するル・マン24時間レースに向けた重要なステップとなる。2026年の明確な目標は世界タイトルの奪還であり、新たな歴史を刻みながら競い合う喜びを取り戻す姿勢を示した。

頂点を目指す4名のライダー

チームを牽引するライダーたちも、新シーズンに向けて高いモチベーションを維持している。

グレッグ・ブラック選手

グレッグ・ブラック選手

グレッグ・ブラック選手は、チームを大きな家族のように感じており、昨年の好調なパフォーマンスを今年も継続していく考えだ。

前シーズンから導入したZFのサスペンションが鈴鹿やボルドールで性能向上に大きく貢献しており、エンジニアの帯同によって作業が迅速に進んだことを高く評価する。可能な限り多くのレースで勝利し、再びゼッケン1番を取り戻す自信を覗かせた。

エティエンヌ・マッソン選手

エティエンヌ・マッソン選手

エティエンヌ・マッソン選手も、同じマシンとラインアップでシーズンをスタートできることに期待を寄せる。ZFとの協力体制によるマシンのさらなる熟成を見込んでおり、3月のバレンシアでのテスト走行を心待ちにする状況だ。

ダン・リンフット選手

ダン・リンフット選手

ダン・リンフット選手はゼッケン12番でのスタートとなるが、目標は明確に王座奪還であると語気を強める。過去に成し遂げた成果を再び達成するため、改善すべき点もすでに理解しており、テストからレースへと続く日常のリズムに戻ることを待ち望んでいる。

渥美 心選手

渥美心選手

リザーブ兼開発ライダーを務める渥美心選手は、チャンピオン獲得をチームの目標に掲げつつ、個人的な課題として雨天時や悪天候での走行スキル向上を挙げる。冬のテストで得た手応えを磨き上げ、過酷な耐久レースを戦い抜く構えだ。

さらに、2年連続で3位を獲得している鈴鹿8時間耐久ロードレースでの優勝も視野に入れており、強力なライバルに立ち向かう準備を着々と進めた。

EWCカレンダー

2026年のFIM世界耐久選手権は、4月16日から19日にかけてフランスのブガッティ・サーキットで開催されるル・マン24時間レースで幕を開ける。

その後、6月5日から6日にベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでのスパ8時間レースを経て、7月3日から5日には日本の鈴鹿サーキットで鈴鹿8時間耐久ロードレースが実施される予定だ。

そして、9月17日から20日にフランスのポールリカール・サーキットで開催されるボルドール24時間レースで最終戦を迎える。過酷な4つのラウンドを戦い抜き、ヨシムラSERTモチュールは再び世界の頂点に立つことを目指す。

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