株式会社ティー・プロ・イノベーションは、2026年シーズンの全日本ロードレース選手権に参戦する新たなチーム体制を明らかにした。これまでの「日本郵便Honda RACING」からチーム名を一新し、今季より「日本郵便 NTT docomo Business」として始動する。1チーム体制への回帰を果たし、ST600クラスおよびJ-GP3クラスでの王座奪還に挑む。

新チーム名への変更とスローガン「共」に込められた決意

左から岡崎静夏選手、小山知良選手、手島雄介監督、若松怜選手

株式会社ティー・プロ・イノベーションは、ふみの日として知られる2月23日に、2026年シーズンの全日本ロードレース選手権における新たな戦いの布陣を正式に公開した。

今シーズンの体制に関する最大の注目点は、従来の「日本郵便Honda RACING」からチーム名を新たに「日本郵便 NTT docomo Business」へと変更したことである。この新しい名称のもと、国内最高峰の舞台であるST600クラスとJ-GP3クラスの2カテゴリーにおいてフル参戦を実施する。

タイトル奪還という明確な目標に向けてチームが一丸となって活動していくとともに、社会の縮図ともいえるモータースポーツの世界から、サーキットでの走りを通じてより多くのメッセージを創造し、広く社会へ向けて表現していく方針だ。

チーム監督 手島雄介氏

手島雄介(ティー・プロ・イノベーション代表/チーム監督)

チーム創設9年目という節目のシーズンを迎えるにあたり、ティー・プロ・イノベーションの代表でありチーム監督を務める手島雄介氏は、日頃から支援を寄せるスポンサー各社やサポーターへの深い感謝の意を表明。これまで長きにわたり、レース活動の枠にとどまらず様々な分野へ挑戦できたことへの感慨を抱いているという。

昨シーズンは100局を超える郵便局を訪問する機会に恵まれ、多くの人々との出会いを経験した。とりわけ震災後の能登半島地域へは4度足を運び、そこで出会った人々の姿から多くの大切な気づきを得たと語る。サーキットやイベント会場がチームにとっての重要な現場であるのと同様に、郵便局もまた一つの現場であり、そこには人と人が支え合う共生の世界が広がっていたと振り返った。

人々が繋がる場所で生まれる気づきを活動の形にしたいという強い想いから、今シーズンのスローガンとして新たに「共」という言葉を選び取っている。サーキットやイベント会場を、人と人を繋ぐ共存および共栄の象徴となる空間へと昇華させるべく、ワンチームで歩みを進める決意を示した。

ベテランから若手まで勝利にこだわるライダー陣の覚悟

ST600クラス 小山知良選手

小山知良選手

ST600クラスには、ゼッケン71番をつける小山知良選手がホンダCBR600RRを駆り、ブリヂストンタイヤを装着して参戦を果たす。昨シーズンは怪我からの復帰を見事に遂げ、表彰台に登る結果を残した。どんな時も応援し続けてくれたファンの存在が、その原動力になったと明かす。

小山選手が最後に優勝を飾ったのは2022年のSUGO大会であり、今年の開幕戦も同じSUGOサーキットで開催される。そのため、4年ぶりの優勝を同じ地で再現し、完全復活を皆様の前で披露できれば嬉しいと意気込む。

また、3歳から開始したバイクレース競技も今年で実に40年目のシーズンを迎える節目の年だ。長い競技生活のなかで多くの喜びと同時に多くの挫折を経験してきたからこそ、物事は辞めたら終わりではなく諦めたら終わりであるという真理を、自身の走りを通じて伝えていく構えである。

今年はとことん勝ちにこだわって走り、その姿からファンへエールを送り恩返しをしたいと語気を強める。

J-GP3クラス

J-GP3クラスには、ホンダNSF250Rを駆る2名のライダーがブリヂストンタイヤとともにエントリーしている。

岡崎静夏選手

岡崎静夏選手

ゼッケン3番を背負う岡崎静夏選手は、良い時も苦しい時も一緒に挑戦してくれるファンへ最高の笑顔を届けることを今季の目標に据え、その達成のために優勝を狙う。昨シーズンに引き続き、日本一を目指してチャレンジできる環境に心から感謝しており、応援を結果で返すべく全力で挑む覚悟だ。

自身を天才ではないと分析するからこそ、毎日の小さな積み重ねを大切にし、一歩一歩着実に目標を達成しながら夢へ近づいていく姿勢を貫く方針を示した。

さらに、予選や決勝は動画の生配信でも視聴可能であるものの、エンジン音や振動、空気の温度まで体感できるサーキットの会場へ足を運んでほしいと呼びかけている。ファンの目の前で、チームメイトである若松選手とのワン・ツー・フィニッシュを見せたいと期待を膨らませる。

若松怜選手

若松怜選手

同じくJ-GP3クラスを走る若松怜選手は、今年から使用可能となった希望ゼッケンの制度を活用し、日本郵便のふみの日にちなんだ23番を着用する。社員の想いを背負って戦えることを大変光栄に受け止めているという。

全日本へのフル参戦は4年目、J-GP3クラスにおいては7年目のシーズンとなり、多くの経験を積んできた同クラスでの戦いは今季が最後になる予定だ。

昨年は転倒による怪我が重なった影響でわずか3戦の出場にとどまったものの、ファンからの温かい励ましのおかげで前を向いて過酷なリハビリを耐え抜いた。今年はレースを通して勇気を届ける走りを披露し、チーム一丸となって会場を盛り上げていく決意を明らかにしている。

会場を赤色に染め上げ、ワンチームの仲間として共に勝利を掴み取ろうと熱く訴えかけた。

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コメント一覧
  1. mzしょぅご より:

    日本郵便はスポンサーしてくれるのはいいが、本業のサービスが低下しているし、当たり前にみんな知ってる会社なのでホンダと何か裏取引でもしているのだろうと考えてしまうな。

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