株式会社TATARAが運営するチームTATARA apriliaは、2026年シーズンのレース参戦計画を公開した。最大の注目は、国内屈指の実力派ライダーである渡辺一樹をライダー兼チームディレクターに起用し、アジアロードレース選手権の最高峰クラスへ挑む新プロジェクトだ。全日本選手権や鈴鹿8耐での活動も継続し、 apriliaのポテンシャルを武器に各カテゴリーで頂点を目指していく。

アジア選手権最高峰クラスへの挑戦と渡辺一樹の起用

東京都中央区銀座に拠点を置くチームTATARA apriliaは、2026年シーズンの新たな柱としてFIMアジアロードレース選手権(ARRC)への参戦を決定した。参戦クラスは最高峰のASB1000で、ライダーには経験豊富な渡辺一樹を指名している。渡辺は単なるライダーとしてだけではなく、チームディレクターという大役も兼務する体制だ。彼はプロジェクトリーダーとしてチーム全体を牽引しつつ、エースとしてアジアの強豪たちと渡り合う。このプロジェクトは若手育成も見据えた複数年計画であり、

日本国内の活動と連携しながらチーム全体のベースを底上げする狙いがある。使用するマシンは apriliaのRSV4 1100 FACTORYであり、アジア圏では少数派といえるイタリア車がどこまで上位に食い込めるかに期待がかかる。渡辺自身もテスト走行を通じてマシンの表彰台を狙える高い実力を確信しており、かっこいいチーム作りを目指すと意欲を見せた。開幕戦は4月のマレーシア・セパンサーキットを予定しており、その後もタイや日本など全6戦を転戦する過酷なスケジュールが組まれている。

全日本ST1000クラスと鈴鹿8耐での表彰台獲得への決意

国内における活動についても、さらに強化された体制でシーズンに臨む。全日本ロードレース選手権のST1000クラスには、引き続き和田留佳と芳賀瑛大の2名を起用することを発表した。チームはピアッジオグループジャパンから公式サポートを受ける唯一のフル参戦チームとして、アプリリア車両での表彰台獲得を具体的な目標に掲げている。

和田は昨年のデータを活かし、まずは自身初となる表彰台への登壇、そしてその先にある優勝を見据えてトレーニングに励んでいる。一方の芳賀も、昨シーズンの岡山ラウンドでトップタイムを記録した実績を自信に変え、さらなる結果へのこだわりを見せた。

加えて、真夏の祭典として知られる鈴鹿8時間耐久ロードレースへの参戦も決定済みだ。2025年12月に行われた選考会ですでに出場権を得ており、ストッククラスでの優勝という明確な目標に向けて準備が進められている。チームを統括する中野誠司代表は、チーム発足から5年目を迎える節目として、全日本、アジア、鈴鹿8耐のすべてで優勝争いに絡む決意を固めた。マネージャーの井上哲悟も、これまでの経験を活かした飛躍のシーズンにすべく、日本から渡辺一樹の挑戦を全面的にバックアップする方針を強調した。

MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ

■2026年全日本ロードレース選手権スケジュール
・第1戦:2026年4月4~5日    栃木県・モビリティリゾートもてぎ/JSB1000クラスのみ
・第2戦:2026年4月25日~26日  宮城県・スポーツランドSUGO
・第3戦:2026年5月30日~31日  大分県・オートポリス
・第4戦:2026年6月21日     茨城県・筑波サーキット/J-GP3クラスのみ
・第5戦:2026年8月29日~30日  栃木県・モビリティリゾートもてぎ/ST1000クラスは2レース制
・第6戦:2026年9月26日~27日  岡山県・岡山国際サーキット
・第7戦:2026年10月24日~25日 三重県・鈴鹿サーキット

ST1000クラス 和田留佳 選手  コメント

まずは2026年もTeam TATARA apriliaで走れることをスポンサー、チームの皆さまに感謝いたします。応援してくださる皆さまに結果で恩返しするためにも勝ちたいですね。目指すのは優勝ですが、まだ表彰台にも上がっていないので、まずはそこからですね。ライバルは速いですが、チームと共にアプリリアのポテンシャルを最大限に発揮してチャレンジしていきます。鈴鹿8耐も昨年、一昨年と結果を残せていないので、今まで培ったデータを活かして今年こそ、いい流れを作ってクラス優勝を目指します。

ST1000クラス 芳賀瑛大 選手  コメント

昨年からチームに加わらせていただいたのですが、1年目は、すんなりいかないことも少なくありませんでした。それでもチームのバックアップのおかげで前進でき、岡山ラウンドでは初日の走行でトップタイムを記録できました。練習走行でしたし、難しいコンディションだったこともありましたが、チーム、マシン(アプリリア)のポテンシャルを証明できたと思います。このシーズンオフは、バイクに乗っている時間を増やし、フィジカル面のトレーニングにも励んでいます。とにかく今シーズンは、結果にこだわり、表彰台を目指していきます。応援よろしくお願いいたします。

FIMアジアロードレース選手権シリーズ(ARRC)

■2026年FIMアジアロードレース選手権(ARRC)スケジュール
・第1戦:2026年4月10~12日   マレーシア・セパン
・第2戦:2026年5月8日~10日  タイ・ブリラム
・第3戦:2026年6月12日~14日  栃木県・モビリティリゾートもてぎ
・第4戦:TBC   TBC
・第5戦:2026年9月11日~13日  マレーシア・セパン
・第6戦:2026年12月4日~6日  タイ・ブリラム

ASB1000クラス 渡辺一樹 選手 コメント

まずは、今年もレーシングライダーとして求めていただける場があり、レースを続けられることに感謝したいと思います。ライダーとして取り組む姿勢に今年も変わりありませんが、チームディレクターという立場で関わることは自分にとって新しい挑戦になります。またチームとしてもアジア選手権は新たな舞台。すでに楽しみながらこのプロジェクトを進めていますが、これまで自分自身が経験したことのない視点を持ってレースをすると思うと、とてもワクワクしています。昨年ARRC最終戦を視察し、レベルの高さを感じ、日本にはない魅力があると肌で感じることができました。まだまだ発展の可能性もある舞台だと思いますし、ARRCの舞台では新参者の今の自分たちがどこまでやれるかを確かめながら、全日本も巻き込んだチーム全体のベースを引き上げていくことが目標になります。若手ライダーの育成も見据え、複数年計画でチャレンジする予定です。アプリリアは今のアジア圏では少数派ですが、先日テストを行なってもそのポテンシャルは十分に表彰台を狙えるものだと感じました。そのポテンシャルをアピールして“あのバイクで走りたい”“あのチームで走ってみたい”と思ってもらえるような、かっこいいチームを作っていきたいと思います。皆さま応援よろしくお願いいたしします。

2026 FIM世界耐久選手権

■“コカ・コーラ“鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会
・日程:2026年7月3日(金)~5日(日)
・会場:三重県・鈴鹿サーキット
※ライダーラインナップは決まり次第発表予定。

井上哲悟 チームマネージャー コメント

ご協力くださっているスポンサー、関係者の皆さま、まずは深く感謝申し上げます。2026年は昨年まで培ってきたことを活かし飛躍のシーズンとすべく準備を進めています。全日本ST1000は、和田、芳賀を成長させて、しっかり成績を残したいと思っています。チーム一丸となって必ずやり遂げる決意です。ARRCは、新たなチャレンジになりますが、渡辺一樹をライダー兼チームディレクターに起用することを実現できました。このプロジェクトをスタートできたことに感謝し、しっかり渡辺を日本から支えていきます。2026年シーズンもご協力いただけますよう、お願い申し上げます。

中野誠司 チーム代表 コメント

熱い応援をしてくださる皆さまのおかげでTeam TATARA apriliaとして5年目のシーズンを迎えられることを感謝申し上げます。昨年は、全日本ST1000クラスに集中し和田がランキング10位、芳賀がランキング16位となりましたが、今年はさらに上位を目指します。ARRCには渡辺一樹を迎え新体制でチャレンジを開始。全日本、ARRC、鈴鹿8耐、それぞれのカテゴリーで優勝を目指していきます。応援よろしくお願いいたします。

ギャラリーへ (10枚)

この記事にいいねする


コメントを残す