KTMは、2026年ダカールラリーにおいて総合優勝を果たした。Red Bull KTM Factory Racingに所属するルシアーノ・ベナビデスが、全13ステージにおよぶ激戦の末、総合2位との差わずか2秒という大会史上でも例を見ない僅差で栄冠をつかんだ。KTMにとっては通算21回目のダカールラリー制覇となる。
最後の1kmまで続いた死闘。ベナビデスが初のダカール総合優勝
2026年のダカールラリーは、サウジアラビア全土を舞台に開催され、過酷な砂漠地形と長距離ステージが連日続く厳しい戦いとなった。ルシアーノ・ベナビデスは、安定したスピードと冷静なレース運びを武器に総合順位争いを展開。大会を通して3つのステージ優勝を挙げ、常にトップグループを維持し続けた。
特に序盤のマラソンステージでの勝利は、その後の総合争いにおいて大きな意味を持つ結果となった。最終ステージに入った時点でも優勝争いは決着がつかず、最後の1kmまで順位が確定しない緊張感の中、ベナビデスはKTM 450 RALLYを駆り切り、総合首位でフィニッシュ。2秒差という記録的な接戦を制し、自身初となるダカールラリー総合優勝を達成した。
この勝利は、2021年と2023年に兄ケビン・ベナビデスが成し遂げた総合優勝に続くもので、ベナビデス兄弟によるダカール制覇という快挙でもある。
KTMワークス勢が存在感を発揮。サンダースとカネットも健闘! KTM通算21勝目を達成
Red Bull KTM Factory Racingは、チームとしても強さを示した。ダニエル・サンダースは大会中盤に負傷を抱えながらも走り続け、総合5位で完走。不屈の精神を体現するレースとなった。また、ラリーGPクラス初参戦となったエドガー・カネットは、序盤からステージ優勝を記録するなど存在感を発揮。最終ステージでも勝利を挙げ、総合32位で大会を締めくくっている。
さらに、ラリー2クラスではトニ・ムレックがクラス優勝を果たし、KTM 450 RALLY REPLICAの競争力の高さを証明。マレ・モト(Original by Motul)クラスでもKTMが優勝を収め、複数カテゴリーで結果を残す大会となった。
今回の総合優勝により、KTMはダカールラリーにおける通算優勝回数を21に伸ばした。長年にわたりラリーレイド競技を牽引してきたKTMは、2026年大会でもマシン開発とチーム運営の両面で高い完成度を示した形だ。
Red Bull KTM Factory Racingは、ステージ勝利、表彰台獲得、そして総合優勝という結果を糧に、今後のラリーレイドシーズンに向けてさらなる進化を目指すとしている。史上まれに見る僅差決着となった2026年ダカールラリーは、KTMの歴史に新たな1ページを刻んだと言えるだろう。
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