2025年11月22日〜23日の2日間にわたり、熊本県のサーキット・HSR九州にて「2025 鉄馬 with βTITANIUM 乱戦の日」が快晴のもとで開催された。ロイヤルエンフィールド・ハンター350が参戦するネオクラシック350クラスには計4台が出場、多くの観客が詰めかけた中、熱い走りを繰り広げた。

⚫︎写真:鳥丸浩次

鉄馬のNC350クラスはREとホンダの一騎打ち

「鉄馬」は鉄フレーム4気筒を主として2014年にスタートしたホビーレースだが、近年はシングルやツインの参加希望者の増加を受け、秋に開催する「乱戦の日」は単気筒車と2気筒車のみのレースとなっている。

今回レポートするのはその乱戦の日に開催されたネオクラシック(NC)350クラス。このクラスはホンダGB350とロイヤルエンフィールド ハンター350のみが参戦可能で、今大会はアイアンACT18クラス(空冷2気筒18インチ)との混走で行われた。

計7台が出走した春の大会に対し、今大会は4台(GBは1台)と少々寂しい台数とはなったものの、それぞれが熱い走りを展開。彼らのコメントを紹介しつつ、車両の仕様も紹介しよう。

   

「乱戦の日」を戦ったハンター350

今回のNC350クラスにはハンター350が3台参戦。うち2台は春の大会と同様、Webikeスタッフである楠山泰生選手と、ロイヤルエンフィールド東京ウエスト&セントラルという2つのREディーラーの代表でもあるリアライズの道岡嵩裕選手だ。

楠山選手は、やはりハンター350で参戦した谷口選手と激しい2位争いを展開し、道岡選手は春大会からのタイムを更新し優勝を果たしたものの、ライバルの不在を惜しむ。NC350に出走したライダーの声を聞いてみよう。

♯24・RE-Tokyo & Webike:道岡嵩裕選手(ハンター350・決勝1位)/♯31・Webike & RE-Tokyo:楠山泰生選手(ハンター350・決勝2位

道岡選手コメント:春大会でのタイムを更新し優勝出来たのは嬉しいですが、今回は参加台数も少なくライバルが不在だったのは残念です。春大会に向けて車両の軽量化など課題に取り組みます。

楠山選手コメント:5月に続き2回目の参戦です。コースやマシンにも少し慣れてきて前回より1.5秒ほどタイムアップすることができました。2位争いのバトルになった谷口選手のほうがベストタイムは速く、絶対速度が遅いこの350クラスでも存分にモータースポーツできます。参加台数が増えて単独クラスになることを願っています。一緒にワイワイとレースごっこをしましょう!

2台の仕様はほぼ共通のため、ここでは♯31の楠山号で解説。保安部品が外された車体には、ヨシムラ製の試作品フルエキゾーストを装着し、パワートロニックのサブコンでリセッティング。ステップはナイトロレーシング製をベースにベースプレートを道岡さんが制作したワンオフ品だ。アンダーカウルはマジカルレーシング製。

リヤショックとフロントフォークのインナーカートリッジはYSS製を装着。タイヤはホビーレースの超定番であるピレリ・スーパーコルサを履く。Fブレーキはキャリパーはノーマルだが、ヤマハ純正ブレンボのブレンボラジアルマスターにアクティブ製レバーを装着し、HELブレーキホース/SBS製パッドで強化される。


 

♯5・デスモRT & ロイヤルエンフィールド広島:谷口充洋選手(ハンター350・決勝3位)

谷口選手コメント:大会前に一度練習に来ましたが、課題が多く、今回も予選後にファイナルなどを変更して決勝に臨みました。冷静な楠山さんに負けてしまい表彰台に立てなかったのが悔しいので、来年はもっと速く走れるように頑張ります。

谷口車は汎用品のフロントカウルやテールカウルで外装類をまとめ、やはり汎用というセパレートハンドルとバトルファクトリー改のステップでレーシーなポジションに。計器まわりにはタコメーターやラップタイマーを追加する。

排気系はワンオフエキパイに汎用サイレンサーを組み合わせ、やはりパワートロニックのサブコンでリセッティング。リヤショックにはナイトロンを採用している。フロントブレーキはプラスμの特注品で、タイヤはやはりピレリのスーパーコルサだ。

♯120・BAD+YG+ワコーズ+大谷:藤田巨漢選手(GB350・決勝4位)

藤田選手コメント:今回、GB350は私一人なので寂しいです。気軽に参加できるクラスですから、もっと台数が増えて欲しいですね。九州のNC350を盛り上げましょう。

藤田GB350のマフラーはモリワキのフルエキゾースト。ほかステップやライトゼッケンも鉄馬に注力するモリワキパーツで固める。リアサスペンションはGEARSでセパレートハンドルは汎用品。前輪はノーマルの19インチから17インチ化されている。

車種バラエティ豊かな「鉄馬」の魅力

「2025 鉄馬 with βTITANIUM 乱戦の日」は、日曜日の来場者が2532名を記録するなど大きな賑わいを見せた。

「乱戦の日」はNC350クラスの他にもバラエティ豊かなシングル/ツインの鉄フレーム車が参戦しレースを盛り上げた。当日開催されたクラスは以下の通り。

  • アイアンACS:空冷単気筒クラス(スズキ・グース、ヤマハSRX、ヤマハSRなど)
  • アイアンACT18:空冷2気筒 18インチクラス(ハーレーXLH883、BMW R75/5、モトグッツィ・ルマン3など)
  • アイアンWCS:水冷単気筒クラス(KTMデューク/RC390、BSAゴールドスターなど)
  • アイアンWCT:水冷2気筒クラス(ヤマハTRX850、スズキGSX-8S、スズキSV650、カワサキ ER-6nなど)
  • アイアンACT17:空冷2気筒17インチクラス(ドゥカティ900SS/Sport1000/モンスター、ビューエル X1 Lightning、ハーレー XR1200、トライアンフ スラクストンR、モトグッチ V11SPORT、モトグッチ Le Mans3、BMW R100RSなど)
  • ネオクラシック350:REハンター350、ホンダGB350

参加したライダーのコメントにもあったように、これら鉄馬のクラスの中でも、絶対速度は遅いながらモータースポーツの奥深さを楽しめるのがNC350クラス。その中心を担うハンター350の今後の活躍と、同クラスの参加台数増加が期待される。

      
 
 
 
  
            

画像ギャラリー (40枚)

この記事にいいねする


コメントを残す