2025年11月2日(日)、全日本トライアル選手権の最終戦となる第8戦City Trial Japan大会が開催された。ヤマハ発動機株式会社の電動トライアルバイク「TY-E 3.0」を駆る「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の黒山健一選手が今季4勝目をあげ、国内最高峰の「IAスーパー」クラスで電動トライアルバイクでは史上初となるチャンピオンを獲得した。
目次
電動トライアルバイクで史上初となる
「IAスーパー」クラスでのチャンピオン

全日本トライアル選手権の最終戦となる「City Trial Japan」において、黒山健一選手は、予選、準決勝、決勝と順当に勝ち上がり、決勝ではチームメイトと接戦を繰り広げて今季4勝目を獲得! これにより、電動トライアルバイクで史上初となる「IAスーパー」クラスでのチャンピオンとともに、ヤマハ発動機株式会社と黒山選手にとっては、2012年以来13年ぶり、黒山選手は通算12回目となる全日本のチャンピオンを獲得した。
YAMAHA電動トライアル「TY-E」の歩み
YAMAHAの電動トライアルバイクの初代である「TY-E」は2018年、EV開発の課題である「コンポーネントの高出力小型軽量化」、「意のままに操れる運転のし易さ」を克服すべく、競技用トライアルモデルに着目した研究開発の中で誕生した。
2018、2019年はその成果を確認すべく、黒山選手とトライアル世界選手権の「TRIAL E」クラスに参戦し、2年連続でランキング2位を獲得した後、活動を休止。
2022年には、カーボンニュートラルの実現に向けたひとつのアプローチとして、「TY-E」の開発活動を再開。初代をベースに「TY-E 2.0」へとアップデートし、世界選手権Trial 2にスポット参戦。
続く2023年には、カーボンニュートラルの実現に加え、「TY-E 2.1」と黒山選手のコンビで、エンジン車を上回る性能と楽しさを持った電動バイクにつながる技術の蓄積と、3年後の2025年にチャンピオンを獲得することを目標に、全日本最高峰のIAスーパーにフル参戦を開始した。
初の表彰台は2023年、第4戦和歌山・湯浅大会での2位。続く北海道大会では「TY-E 2.2」を投入すると、黒山選手は第7戦まで連続で表彰台を獲得してランキング3位に。氏川政哉選手を加え2台体制となった2024年には、その氏川選手が第3戦もてぎ大会で初優勝、第4戦北海道・和寒大会で2勝目を獲得。また黒山選手が前年を上回るランキング2位と、エンジン車に迫る活躍を披露した。
3年計画の最終年となる今年、新型「TY-E 3.0」を投入すると、第2戦大分・玖珠大会で氏川選手が優勝。第3戦もてぎ大会では黒山選手が電動トライアルバイクで初優勝すると、続く第4戦北海道・和寒大会で連勝。さらに第5戦広島・三次灰塚大会では「TY-E 2.2」を駆る野崎史高選手が優勝し、第6戦宮城・SUGO大会では、黒山選手が今季3勝目をあげて「TY-E」が5連勝を果たした。そして黒山選手は第7戦和歌山・湯浅大会で暫定3位とし、ランキングトップで最終戦を迎えた。最終戦City Trial Japan大会で今季4勝目をあげると、電動トライアルバイクで史上初となる「IAスーパー」クラスでのチャンピオンを獲得した。
コメント
黒山健一選手
個人的には、電動トライアルバイクでの3年目の挑戦で全日本チャンピオンを取れたというのは、非常に良かったなと思います。これに関しては、このチャンピオンTシャツを着ている開発メンバーの人たちのおかげです。ライダーがどうこうではなくて、この開発メンバーが動いてマシンを作ってなかったらTY-E 3.0はできていないので、本当に開発メンバーの愛情だと思っています。本当にありがとうございました。
来年以降も連勝含め、どれだけ記録が作れるか分からないですけど、しっかりと来年以降もヤマハの電動トライアルバイクで走っていきたいなと思いますので、皆さん、これからも応援をよろしくお願いします。ありがとうございました。
佐藤美之監督
TY-Eでの全日本参戦3年目ということで、今年は絶対にチャンピオン取るぞというミッションを掲げていました。それを達成できたのは、本当に選手のみんなと頑張ってくれた開発メンバーのおかげです。そして私は昨年も感動したのですが、最後の最後まで暗くなっても帰らずにライダーたちを待っていただくなど、応援してくださるファンの皆さんに本当に感謝しています。皆さんのヤマハライダーへの応援が、今回の結果につながったと思います。今後のことはまだ発表していませんが、ぜひ来年もできる限り頑張りたいと思っていますので、ぜひ皆さん、引き続き応援よろしくお願いします。本当にありがとうございました。
黒山選手、2025年シーズンの戦績
| 開催日 | 大会名 | 成績 |
| 4/13 | 第1戦 愛知・岡崎大会 | 2位 |
| 4/27 | 第2戦 大分・玖珠大会 | 2位 |
| 6/8 | 第3戦 もてぎ大会(栃木県) | 優勝 |
| 7/13 | 第4戦 北海道・和寒大会 | 優勝 |
| 9/7 | 第5戦 広島・三次灰塚大会 | 3位 |
| 10/5 | 第6戦 宮城・SUGO大会 | 優勝 |
| 10/26 | 第7戦 和歌山・湯浅大会 | 3位 ※暫定 |
| 11/2 | 第8戦 City Trial Japan大会(大阪府) | 優勝 |
※第7戦和歌山・湯浅大会のリザルトは現在審議中であり、暫定結果となる。
【全日本トライアル選手権】史上初!電動バイクが「IAスーパー」クラスの年間チャンピオンを獲得。ヤマハの電動トライアルバイク「TY-E 3.0」&黒山健一選手。ギャラリーへ (5枚)この記事にいいねする























電動車でのチャンピオン獲得は、驚嘆に値すると思います。
後は「この技術を盗まれないよう」に、警戒を厳にしてほしいですね。