
YARTはライダー2名が残留
11月10日、FIM世界耐久選手権(EWC)にフル参戦しているチームである『Yamalube YART Yamaha EWC Official Team(YARTヤマハ)』は、2026年シーズンのライダーラインアップを発表した。ジェイソン・オハローランに代わって、レアンドロ・“タティ”・メルカドが加入し、その他の2名のライダーは継続参戦することが決まった。
EWCにレギュラー参戦しているYARTヤマハは、2001年に活動を開始し、翌2002年からEWCへ本格参戦を果たしたチームだ。それから毎年ランキング上位に食い込み、2009年は年間タイトルを獲得している。
2019/2020シーズンからはニッコロ・カネパ、マービン・フリッツ、カレル・ハニカのトリオが定着してヤマハのトップチームとなり、2023年に2度目のチャンピオンに輝く。2024年は連覇とはならずにランキング2位で締めくくったが、カネパが2024年限りでライダーを引退。彼はヤマハ・モーター・ヨーロッパのロードレース・スポーティング・マネージャーに就任した。
そのため、2025年はハニカ、フリッツ、オハローランのトリオになった。そんな今年は第1戦ル・マン24時間で優勝、第2戦スパ8時間で3位、第3戦鈴鹿8耐はリタイアとなり、最終戦まで王座獲得の争いをして第4戦ボルドール24時間で2位に入り、3度の表彰台で3度目のチャンピオン獲得を果たした。
そんなYARTヤマハは、2026年もライダーラインアップの変更を行う。ハニカとフリッツは継続参戦となるが、新たにメルカドが加入することになった。
メルカドは33歳のアルゼンチン出身のライダーだ。彼はアメリカでキャリアをスタートさせ、レッドブルAMA USルーキーズ・カップに参戦した後、2009年にはAMAスーパースポーツチャンピオンに輝いた。その後、ヨーロッパへ舞台を移し、2014年のFIMスーパーストック1000カップで優勝を果たし、注目のライダーとなっていった。
2012年にスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)のデビューを果たし、これまで197レースを経験。2023年からはEWCにも参戦してボルドールで2位、2025年にはSSTクラスではあるがスパ8時間で優勝を果たしたほか、鈴鹿8耐ではSSTクラス2位に入った。2021年にはMIEレーシングでWorldSBK、2025年はTONE Team4413 EVA 02 BMWで鈴鹿8耐、AutoRace Ube Racing Teamでボルドール24時間にスポット参戦しており、近年は日本にも馴染みがある。
YARTヤマハは、2026年もル・マン、スパ、鈴鹿、ボルドールの4戦で争われるEWCに、マンディ・カインツ監督、そしてマネージャーのカネパのもと、ハニカ、フリッツ、メルカドのトリオで連覇を狙う。また、YARTヤマハを去るオハローランは、2009年から2024年まで参戦したブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)に戻り、ホンダ・レーシングUKに加入することが11月12日に決まった。
■ニッコロ・カネパ(ヤマハ・モーター・ヨーロッパ ロードレース・スポーティング・マネージャー)
「“タティ”がヤマハに加入したことを大変嬉しく思うよ。長年、WorldSBKとEWCで彼と競い合ってきたけど、彼は並外れた才能と経験の持ち主だ。マービンやカレルとともにYARTのライダー陣に完璧に溶け込むだろうし、R1は彼のライディングスタイルにもよく合うと信じている」
「YARTチームはEWCで常に最速であることを示してきた。過去3回のEWCタイトルのうち2回を獲得し、もう1回は準優勝という、最も競争力があり、最強のパッケージを誇っている。“タティ”とともに、彼らはさらに成長していくと確信している。彼の幸運を祈り、R1でレースをする姿を見るのを楽しみにしている」
「ジェイソンにも感謝するよ。彼の努力に深く感謝し、ヤマハでの初シーズンでEWCチャンピオンを獲得するという素晴らしい偉業を成し遂げた。彼の今後の活躍を心から願っているよ」
■レアンドロ・メルカド
「とても興奮しているよ! EWCの現チャンピオンのYARTに加入する機会を与えてくれたヤマハ・モーター・ヨーロッパとニッコロ・カネパに感謝するよ。夢が叶ったようなものだ。キャリアの新たな章の始まりを楽しみにしている」
「R1に乗るのが待ちきれない。チームのタイトル獲得に貢献できるよう、全力を尽くす。マービンとカレルとはサーキットで一緒にレースをしたことがあり、とても仲が良いよ。彼らは本当に強く、速く、そして豊富な経験を持っている。成功するための準備はすべて整っていると感じている。来シーズンが待ちきれないね」
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