■予選:10月18日/決勝:10月19日
■開催地:フィリップアイランド・グランプリサーキット(オーストラリア)
■レース周回数:27周(120.096 km)

特殊なコースに光ったミシュランタイヤの高性能に支えられラウル・フェルナンデスがMotoGP初優勝を飾る

すべてのライダーがミシュランタイヤを使用して熱戦を繰り広げている二輪ロードレースの世界最高峰シリーズ MotoGP世界選手権の2025年シーズン第19戦オーストラリアGPが開催され、土曜日に13周で行われたスプリントレースはAprilia Racingのマルコ・ベッツェッキが、日曜日に27周で行われたグランプリレース(決勝レース)はTrackhouse MotoGP Teamのラウル・フェルナンデスがそれぞれ優勝を飾りました。25歳の誕生日(10月23日)を目前にしたスペイン人ライダーであるフェルナンデスにとっては、これがMotoGP初優勝であり、同時にMotoGPでの初表彰台獲得でもありました。

今大会が行われたフィリップアイランドは、MotoGP開催カレンダーの中でも最も難しいコースのひとつとして知られ、タイヤには特徴的な負荷がかかりますが、各ライダーが履いたミシュランのMotoGP公式タイヤはこの週末を通して力強いパフォーマンスを発揮。金曜日午後のフリープラクティスでは11名ものライダーがこれまでのオールタイムラップレコード(当該サーキットにおけるMotoGPマシンでの史上最速ラップタイム)を更新するタイムを叩き出し、予選ではMonster Energy Yamaha MotoGP Teamのファビオ・クアルタラロによって従来記録を0.781秒も短縮する新レコードが打ち立てられました。



GRAND PRIX RACE RESULT - TOP 6


SPRINT RACE RESULT - TOP 3

オーストラリアGP優勝
ラウル・フェルナンデス(アプリリア RS-GP)

今シーズンは日本人ライダーの小椋 藍をチームメイトとしながらTrackhouse MotoGP Teamから参戦しているフェルナンデス。4年にわたるMotoGPでのグランプリレースにおけるこれまでのベストリザルトは2度の5位でした。今大会では、予選で4位を獲得。13周のスプリントレースでは、10周目まで首位を走ったすえに、2位でフィニッシュ。そしてグランプリレースでは、5周目に首位に立つとリードを広げ、独走態勢を築いて文句なしの勝利を手に。「ミシュランのミディアムタイヤは完璧に働いてくれた。おかげで僕のレースペースはすごく安定していた」とレース後に語りました。


フィリップアイランドは、1周の多くの時間を、モーターサイクルを左側に傾けた状態で走り続けるレイアウトです。タイヤの左側ショルダー部に極度の負荷がかかり、右側は逆に摩耗が少ないため、ミシュランはかなり極端なコンパウンド設定の前後タイヤを用意して備えました。

金曜午後には11名のライダーが従来のオールタイムラップレコードを更新し、各ライダーが使用するミシュランタイヤの性能の向上ぶりが印象づけられました。そして土曜の予選では、ヤマハワークスのクアルタラロが新レコードで今季5回目のポールポジションを獲得しました。

スプリントレースではマルコ・ベッツェッキが優勝。オープニングラップから首位を走ったフェルナンデスに一度仕掛けるもうまくいかずタイムをロスしましたが、迅速に挽回。10周目に再び勝負を挑んでこれを制すると、2大会連続となるスプリントレース優勝を飾りました。

グランプリレースでは、ベッツェッキが序盤をリードしましたが、彼は前戦で受けたペナルティをこなす必要があり後退。代わって首位に立ったのは#25 フェルナンデスで、血気盛んに追いかけてくるKTMの#37 ペドロ・アコスタを振り切って、やがて独走態勢に持ち込みました。

グランプリレースの表彰台。写真左から、2位に入ったファビオ・ディ・ジャンアントニオ、優勝のフェルナンデス、ペナルティによって後退しながら3位まで追い上げたベッツェッキ。フェルナンデスの勝利は、アプリリアの世界グランプリロードレースにおける通算300勝目でした。

スプリントレースの優勝レースタイムは、昨年大会でのものを10秒近くも縮めるものでした。そしてオールタイムラップレコードも0.8秒近く短縮された新記録が刻まれ、タイムアタックでもレースでの連続周回でも高い性能を発揮するミシュランタイヤの進化が示されました。



【画像】MOTOGP 2025 ROUND 19 AUSTRALIA (9枚)

情報提供元 [ 日本ミシュランタイヤ ]

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